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原付の盗難防止方法とは?万が一盗難に遭った時の対処法も解説

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原付の盗難件数は減少しているものの、ここ数年の検挙率はおおむね10%台にとどまっており、盗難に遭うと愛車が戻ってくることはあまり期待できません。原付オーナーは、極力盗難に遭わないように効果的な対策を講じるべきでしょう。

この記事では、原付の盗難防止対策と、万が一盗難に遭ってしまったときに実施すべきことを紹介します。日頃からの備えとして参考にしてください。

原付・オートバイの盗難に関する状況

まず、警察庁のデータ「令和3年の刑法犯に関する統計資料」などをもとに、オートバイの盗難に関する状況を見てみましょう。

近年の原付・オートバイの盗難台数

平成24年におけるオートバイの盗難の認知件数は6万405件、令和3年は7,569件で、検挙件数/検挙率は、平成24年は6,674件/11.0%、令和3年は1,289件/17.0%となっています。

また、令和3年の50cc以下の盗難台数は4,210台で、50cc以上は3,290台です。これらから、盗難件数は減少しており、検挙率は若干向上しているものの、それでも年間7,000台以上のオートバイが盗難に遭っていること、そのうちの半数以上が原付であることがわかります。

盗難場所・鍵の状況などから見る盗難の状況

令和3年の認知件数のうち、キーが付いている状態での盗難は2,085件で、全体の約27.5%です。盗難発生場所は、一戸建住宅・共同住宅などや、公共の場である駐車(輪)場が多くなっています。

盗まれたバイクの行方

盗難されたバイクは不正に登録されたり、転売されたりしていると考えられています。また、犯罪組織によって密輸されたり、分解されて部品として売買されたりすることもあるようです。いずれにせよ、盗難車が元の姿で戻る可能性は低いといえるでしょう。

出典:警察庁「令和3年の刑法犯に関する統計資料」

原付市場の将来性から考えられる盗難対策の重要性

原付市場の将来性から考えられる盗難対策の重要性

2019年から順次施行されている第四次排ガス規制への対応や、電動アシスト自転車の台頭など、原付を取り巻く環境は厳しいといえるでしょう。しかし一方で、メーカーからは原付2種を中心に、魅力的な車種が発売され、愛好者の支持を得ている状況もあります。

「信頼できる手軽な移動手段」としての原付の需要は、まだまだ大きいのではないでしょうか。

ただし、年々減少しているとはいえバイクの盗難が一定数発生している状況や、検挙率が10%台であることを考えると、盗難対策は必須です。

原付の盗難対策

盗難リスクを最小限に抑えるためには、具体的にはどのような対策を講じるべきなのでしょうか。盗難対策ができる基本的なアイテムや、その他の対策を紹介します。

標準的な装備やローコストのアイテムでできる対策

標準的なアイテムでできる対策としては、以下の3つが挙げられます。

  • キーを確実に抜く/ハンドルロックをかける
  • ディスクロックをする
  • バイクカバーをかける

最も基本的な防犯対策は、駐車時に「キーを確実に抜く」ことです。ハンドルロックと連動している車種もあり、最低限の防犯対策として必ず実施するようにしましょう。

ディスクロックとは、ディスクブレーキのディスクをロックするもので、アラーム付きのタイプもあり、使いやすくて効果的なアイテムといえます。(ドラムブレーキ車では利用できません)

バイクカバーをしていると車種や車体の状態がわからないため、防犯効果があります。雨風などの対策にもなるので、保管方法としてもおすすめです。

これらのほかにキーシャッター・U字ロック・ワイヤーロックなども随時活用しましょう。

駐車場設備の充実

自宅で駐車場所を確保できる方は、目立たない場所に駐車することを考えましょう。ほかには、複数人数が入り込めない狭い場所に駐車することも効果的です。

また、駐車場にセンサーライトや防犯カメラを設置する方法も、有効な対策といえます。これらは不審者を威嚇するための設備なので、よく見える場所に設置しましょう。

さらに効果の高い対策

より高い効果を期待するなら、以下のような対策が有効です。

  • イモビライザー
  • GPSトラッカー

イモビライザーとは、鍵と車両に取り付けたイモビライザー本体に、あらかじめ登録されているIDが照合されて、エンジンが起動する仕組みの防犯システムです。イモビライザーがあれば、仮に車体が盗難されたとしても、オーナーの鍵がないとエンジンがかかりません。

GPSトラッカーとは、GPSで計測した位置情報を携帯電話などによって送信することで、リアルタイムで位置を把握できる装置です。振動によるアラーム機能が付いたものもあり、盗難対策には有効ですが、本体代金のほかに月額料金がかかります。

防犯対策を実施する際は、個々の対策の効果を考えて、異なる効果のものを複数組み合わせることで、より高い防犯効果を実現できるでしょう。

盗難保険への加入

バイクの盗難を補償する保険には、バイク盗難保険、任意保険の盗難特約などがあります。バイク盗難保険はバイクが盗難に遭ったときに、相応の金額を補償してくれる保険です。内容は保険会社によってさまざまなので、補償額と保険料を比較して検討しましょう。

任意保険では、基本的に盗難補償はオプション扱いとなります。車両特約に入っている方でも、盗難補償が含まれているかはよく確認しておきましょう。

原付の盗難に遭ったら何をすれば良い?

盗難車が事故を起こしたり、犯罪に使われたりすると、所有者が関係者として巻き込まれる可能性があります。そういった事態を避けるためにも、盗難が発覚したら次の手続きを迅速に行なってしてください。

盗難届を出す

まず行なうことは、警察への盗難届の提出です。警察に連絡し、盗難されたバイクや盗難時の状況などについて聴取を受け、書類作成後に押印・提出します。盗難届の受理番号は、廃車手続きや保険請求の際に必要になるので、大切に保管しておきましょう。

廃車届を出す

次は廃車届の提出です。125cc以下のバイクは、市町村役場に提出します。廃車手続きをすることで、盗難に遭ったバイクに対する軽自動車税などの納税義務がなくなります。廃車届の提出の際には、盗難届の受理番号、標識交付証明書などが必要です。

保険会社に連絡する

盗難保険に加入している方は、保険会社に連絡しておきましょう。期限のある保険会社もあるので、あらかじめ確認しておくと安心です。自賠責保険・任意保険は解約などの手続きが必要になるので、こちらも早めに連絡しておきましょう。

まとめ

バイクが盗難に遭うと、経済的な損失に加えて手続きに時間と手間がかかり、大きな喪失感と憤りを感じることになります。愛車は絶対に盗られないという決意を持って、徹底した防犯対策をとることで、安心・快適な原付ライフを楽しんでください。

本記事は2023年8月1日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。