古くて固くなったバイクのタイヤは危険! デメリットとチェックの仕方をご紹介
バイクのタイヤは経年劣化により、バイクに乗る・乗らないに関わらず固くなる性質があります。固くなったタイヤで走行すると、走行面などのデメリットだけでなく、事故の危険性が高くなります。今回は、固いタイヤのデメリットと点検方法、タイヤ交換のタイミングについて解説します。
タイヤが固いと起こるデメリット
タイヤは経年劣化するとともに、ゴムが硬化する現象が起こります。それによって弾力性が失われ、固くなったタイヤは「パンクしやすい・スリップしやすい・乗り心地が悪い」というデメリットがあります。タイヤの硬化によって「ひび割れ」が起こり、パンクやバースト(破裂)が起こるリスクも高くなるのです。特に注意が必要なのは側面ではなく「溝」にあるひび割れで、そこに小石が挟まることでパンクやバーストする危険性があります。
そして、柔軟性がないタイヤで走行すると、「グリップ力」が弱まり、スリップや転倒の危険性が高くなります。パンクやスリップは命に関わる重大な事故になりかねないため、固いタイヤはデメリットでしかないといえるでしょう。
また、タイヤが固くなると路面からの衝撃を吸収できず、乗り心地が悪くなります。ちょっとした段差でも衝撃を感じるようになるので、走行中に変化がないかを意識することが大切です。
タイヤを点検するときのポイント
タイヤが固くなったかどうかを、自分で簡単に点検することができます。点検する際のポイントは以下の3つです。
側面や溝のひび割れがないか目視する
タイヤのひび割れは見て確認できるので、側面と溝を特に注意して見るようにしましょう。
タイヤを指で押して弾力性を確かめる
タイヤを指で押したときに、弾力性を感じるかというチェック方法です。弾力がないと固くなった証拠になるので、1つの目安としてこまめに確認しましょう。
スリップサインを確認する
スリップサインとは、溝と溝の間をつなぐような模様が出ることです。溝のすり減りを知らせる役割があり、スリップサインが出たときがタイヤを交換する1つの目安になります。
走行距離から割り出すタイヤの交換タイミング!
タイヤを触る・見ることでタイヤの摩耗を確認するほかに、走行距離でタイヤ交換時期を割り出すことが可能です。直線走行が多い場合は、10,000キロ、山道などのカーブ走行が多いと6,000キロが交換の目安になります。
タイヤの目視チェックに加え、走行距離でタイヤ交換を行うことで、バイクを安全に乗ることができます。タイヤは紫外線や雨によって劣化が早まる上に、命を預ける重要なパーツなので長く使い続けるのではなく定期的に交換しましょう。
まとめ
本記事は、2019年7月29日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。