こんな時は交換のタイミング!ハブベアリングも点検しよう
バイクに乗っていて、ハンドルに違和感があったり、ガタガタするような感触がしたりすることはないでしょうか。それには様々な原因が考えられますが、最も多いのは「ハブベアリング」と呼ばれる部品の劣化によるものです。
そこで本ページでは、ハブベアリングの交換サインや交換にかかる費用などについて紹介していきます。
ハブベアリングの交換サインは?
ハブベアリングの交換サインはどのようにして見極めればいいのでしょうか?以下のような症状が出たら、交換を検討しましょう。
これ以外の確認方法としては、停車時にハンドルを揺すってガタがないか確認する方法があります。
意外と安い?ハブベアリングの部品代と交換工賃

もし、ハブベアリングを交換する必要があった場合、交換にかかる費用はいくらになるのでしょうか?
まず、ハブベアリングの部品代がおよそ1500円程度です。そこにプラスされる工賃は、前輪がおよそ4~6千円程度。後輪が5~7千円程度です。
前後輪を同時に交換する場合、トータルで12000円~16000円ほどの費用がかかります。
DIYでハブベアリングは交換できる?その方法とは
上記の交換費用を見て高いと思った方は、ハブベアリングの交換をDIYしてみるのもありでしょう。以下で手順を解説していきます。
① 交換用のベアリングを用意する
ベアリングの側面には、規格を表す番号が刻印されています。同じ番号のベアリングを用意しましょう。なお、番号が同じであれば純正部品でなくても取り付けることができます。
② 古いベアリングをホイールから抜き取る
まず、古いベアリングをホイールから抜き取ります。本来は「ベアリングプーラー」という工具を使いますが、プロ用の専門工具のため高いです。「グリップアンカー」という建築金物を流用し、安く済ませるのがおすすめです。
グリップアンカーはくさびの原理を利用した金具で、先端の三角の部分をハンマーで叩くと、本体の筒が押されて広がります。これを利用してベアリングを固定し、抜き取ります。
やり方としては、あらかじめベアリングに引っかかる程度にアンカーを叩いておき、ベアリングにセットします(叩く側がホイールの内側にくるように)。セットできたらホイールの内側から強めにハンマーで叩けば、ベアリングを取り外すことができます。
③ 新しいベアリングを装着する
ベアリングを装着する前に、ハブをドライヤーなどで温めます。熱膨張を利用してベアリングを入れやすくするためです。このとき、ベアリングを冷凍庫で冷やしておくと更に入れやすくなります(冷やすと収縮するため)。
あとは新しいベアリングを打ち込むだけですが、このときに必ず注意するべきことがあります。それは、必ず外周の輪を叩くことです。内側を叩くとベアリングが歪み、最悪破損します。
専門工具の「ベアリングインストーラー」があればベストですが、費用を抑えるために古いベアリングをあてがって叩く方法がおすすめです。ベアリングが垂直に入っていくように注意しながら、ハンマーで圧入していきます。叩いているうちに打撃音が変わったら、圧入完了のサインです。
まとめ
本記事は、2019年5月30日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。