バイクのオイルを交換する前に暖機した方がいいのか?
バイクのオイル交換では、古いオイルを抜く前に暖機運転をするのが望ましいです。ただし、暖機運転を長時間行ってしまうと作業効率を低下させるだけでなく、火傷のリスクも高まるため注意が必要です。
そこで今回は、オイル交換前に暖機するメリットや適切な暖機時間、また、暖機しない場合の作業について解説します。
オイル交換前に暖機するメリット
オイルの交換前に暖気するメリットは、エンジンを事前に温めることでオイル粘度を低下させ、古いオイルを抜きやすくできることです。温められたオイルは廃油BOXにスムーズに流れるため、古いオイルを抜く際の作業時間の短縮につながります。
また、暖機運転をするとオイルが内部で攪拌されるため、カーボンスラッジ(エンジンの不完全燃焼によって発生したカーボン)を除去することができます。暖気せずにオイル交換を行っても問題はありませんが、時間短縮や内部の不純物を取り除くという意味では大切な作業です。暖機運転中にオイル漏れを発見できる場合もあるため、セルフでオイル交換を行う方は忘れずに暖機を行いましょう。
暖機する適切な時間はどれくらい?
オイル交換前に行う暖機運転の適切な時間は、5分前後が目安です。ただし季節や外気温によって異なるため注意してください。
一般的には、夏場で5分程度、冬場で10分程度が目安です。ガレージや室内など室温が保たれた場所なら、2分程度の暖機でもオイル温度を上昇させられます。それ以上暖機運転を行ってしまうとオイルの温度が高くなり、取り扱いにくさや火傷のリスクが高まるため危険です。
暖機しないでオイル交換するとどうなる?
オイル交換の前の暖機運転をしない場合でも、バイクが故障するなどの心配はありません。暖機するか否かに関係なく、ほとんどのオイルはオイルパンに下がりきっているため、通常ならばドレンボルトを外すだけでほぼ全てのオイルを抜くことが可能です。
ただし、春先や冬場など外気温が低い時期はオイル粘度が高まっているため、オイルを抜くまでに時間がかかります。作業をスムーズに進めるためにも、可能ならば事前に暖機運転を行いましょう。
オイル交換作業や廃油の処理に不安がある場合は、無理な作業を行わずバイクショップへ依頼するのも得策です。
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まとめ
本記事は、2019年2月27日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。