そのタイミングベルトはもう古い?バイクのベルト仕様車の交換時期は

エンジン駆動のために搭載されているタイミングベルトは消耗品です。バイクで使用されるベルトで交換が必要なものといえばドライブベルト(Vベルト)が挙げられますが、これはタイヤ駆動を伝達するための足回りパーツです。タイミングベルトと名称や見た目が似ていることから混同されやすいですが、内蔵箇所や役割は大きく異なるため注意してください。

今回は、タイミングベルトの交換が必要な理由や交換時期について解説します。細部のメンテナンスを怠らず、バイク寿命(エンジン寿命)を延ばしていきましょう。

タイミングベルトは消耗品

バイクのタイミングベルトとは、エンジンのピストン駆動をカムシャフト(バルブ)へ伝えるためのゴム製パーツです。別名をカムベルトといい、エンジン内部に搭載されていることから、上述のとおりドライブベルトとは異なるパーツを指します。

タイミングベルトはエンジンのカムシャフトとクランクシャフトを連動させ、動力を伝達させる役割を持つことから、走行に応じて劣化や摩耗が進みます。よく自動車(四輪車)では「走行距離10万kmがエンジンの寿命」と言われてきましたが、これはタイミングベルトの摩耗や断裂によりエンジンが致命的なダメージを負っているケースが多かったためです。バイク(二輪車)においてもエンジン駆動によるタイミングベルトの劣化は避けられないため、タイミングベルトは消耗品として認識しておくことが大切です。

タイミングベルトの劣化とは、具体的に次のような症状をいいます。

  • タイミングベルトの歯(リブ)のすり減り
  • タイミングベルトの伸び

タイミングベルトの劣化が進むと、以下のようなトラブルの原因となります。

  • 歯飛びによるエンジンからの異音
  • 吸排気のタイミングのずれによる燃焼効率、エンジン性能の低下
  • タイミングベルトの断裂によるエンジンの故障(=バルブクラッシュ)

タイミングチェーン採用が主流

タイミングチェーン採用が主流

タイミングベルトの摩耗や断裂によりエンジンに支障をきたしやすいことから、二輪車では1990年後半から金属製のタイミングチェーンが広く普及してきました。タイミングチェーンはタイミングベルト(ゴム製)に比べ、以下の点で優れた性能を発揮します。

  • 伸びにくい
  • 静粛性がある
  • エンジンの小型化が可能
  • 廃車までメンテナンスフリー(交換時期は30万kmが目安)

ただし、現在でもドゥカティやハーレーダビットソンなどの一部車種にはタイミングベルトが使用されています。

タイミングベルトの交換時期は?

タイミングベルトの交換時期は、「走行距離10万kmごと」がひとつの目安となります。メーカーによっては「走行距離1万5,000~2万kmごと」や「2年に一度」の交換を推奨している場合もあるため注意してください。

このほか、走行距離や期間にかかわらず、エンジンからの異音や出力の低下が見られた場合も点検・交換のサインである可能性があります。とくに、エンジン付近や内部から「ゴロゴロ」「コロコロ」「カラカラ」「キュルキュル」といった異音がしている場合はタイミングベルトの劣化の有無について、早めに点検を依頼しましょう。

まとめ

  • タイミングベルトとはエンジン駆動のためのゴム製パーツで、消耗品
  • 現行バイクは耐久性に優れたタイミングチェーンが主流
  • タイミングベルトの交換時期は走行距離10万kmを目安に行うが、異音や異変があれば素早く点検を依頼するべき

本記事は、2019年4月26日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。