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バイクのチェーン・ホイール・フロントフォークでアライメントが必要な理由とは?

バイクメンテナンスにおいて、“アライメント”にどれほどの重要性があるかを知っていますか?アライメントとはパーツの整列や調整を行う作業の総称で、“ブレ”を取り除くために行われます。自動車(二輪・四輪)においては、アライメントができていないと直進や旋回、停止などあらゆる走行に影響が出てしまうため注意してください。
今回は、バイクのチェーン・ホイール・フロントフォークの各部位でアライメントを行う理由について解説します。走行性能や安全性を考慮し、アライメントを意識したメンテナンスを心がけましょう。

チェーンでアライメントをする理由

チェーンのアライメントでは、「ドライブチェーンの張り調整」を行います。
バイクのチェーンは走行により劣化し、標準値以上にたるみが出てしまう場合があります。チェーンのたるみが大きくなると、スロットル操作と実際の走り出しにズレが生じ、走行性能や快適性が低下する原因となるため注意しましょう。

また、必要以上にチェーンを張りすぎている場合は、ストロークに制限がかかることでバイク本来の走行性能を発揮できません。関連パーツやエンジン内のベアリングを傷める原因にもなるため、チェーンのたるみは常に標準値内に収めておく必要があります。

チェーンアライメントをせずに走行を続けてしまうと、以下のような危険・デメリットがあります。

  • 走行中にチェーンが外れる可能性がある
  • チェーン寿命が縮まり、交換サイクルが早まる
  • スプロケットやベアリングの摩耗が進み、チェーン断裂や異音の原因となる

関連記事:ユル過ぎてもキツ過ぎてもNG!覚えておきたいバイクチェーンの「遊び」と調整方法

ホイールでアライメントをする理由

ホイールでアライメントをする理由

ホイールのアライメントとは、前後のホイールを整列させるメンテナンスのことをいい、ホイールアライメントとも呼ばれます。タイヤ交換時にアライメントを行うケースが一般的ですが、走行時の違和感があれば、タイヤ寿命にかかわらずホイールアライメントを行うのがおすすめです。
ホイールアライメントができていないと走行にブレが生じやすく、走行速度が上がるほどハンドリング性能が低下するため注意してください。とくに、高速道路走行が頻繁なバイクや競技用バイク、ホイールへの負荷が大きい大型バイクは、定期的なホイールアライメントが必要です。

また、ホイールにブレがあるまま走行を続けると、チェーンやスプロケット、タイヤなど、関連する足回りパーツが偏摩耗する原因となります。前後のホイールでスイングアームピボットからアクスルシャフト長の同調を行い、適正なホイールバランスを保てるよう心がけましょう。

関連記事:バイクのホイールバランス調整の工賃・費用の目安や相場とは?

フロントフォークでアライメントをする理由

フロントフォークのアライメントとは、フォークの“ねじれ”を解消するためのメンテナンスをいいます。フロントフォークは立ちごけや転倒により簡単にゆがみが発生しやすいパーツです。そのため、バイクを倒した経験がある方は、一度フロントフォークのアライメントを行う必要があります。
フロントフォークのアライメントができていない状態で走行すると、以下のような状況が起こりやすいため注意してください。

  • 真っすぐ走っているのに、ハンドルが左右どちらかにわずかに切れている
  • 旋回時のハンドリングが重たい
  • 走行性能が落ちていることにより、燃費性能が低下している

関連記事:バイクで転倒!フロントフォークのねじれはどう修理する?

チェーン・ホイール・フロントフォークのアライメントができると、走行性能の向上や部品の摩耗防止が期待できることから、

  • 燃費性能の向上
  • エンジンにかかる負担の軽減
  • 走行時の快適性の向上

につながります。この機会に日々のメンテナンス内容を見直して、より快適な走行を目指しましょう。

まとめ

  • チェーンのアライメントは「たるみすぎ」「張りすぎ」によるトラブルを防ぐために行う
  • ホイールのアライメントは「走行のブレ」「パーツの偏摩耗」を防ぐために行う
  • フロントフォークのアライメントは「走行のブレ」「ハンドリング性能の低下」を防ぐために行う
  • バイクの足回りをアライメントできると「燃費向上」「エンジン負担の軽減」「快適性の向上」などの効果が期待できる

本記事は、2019年4月25日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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