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ユル過ぎてもキツ過ぎてもNG!覚えておきたいバイクチェーンの「遊び」と調整方法

バイクチェーンの調整を行う際、遊びが少なすぎても多すぎてもいけません。正しいメンテナンス方法で適正の値に遊びを調整しましょう。遊びの値を曖昧に調整してしまうと、チェーン寿命を縮めるだけでなく、事故などのリスクが高まるため危険です。
今回は、遊びを適正値に調整する必要性やセルフでの点検・調整方法について解説します。「チェーンメンテナンスをしたことがない」という方は、ぜひ参考にしてください。

バイクチェーンの遊び、過不足があるとどうなるの?

バイクチェーンの役割を正確に果たすには「遊び」を作ることが欠かせません。それでは、チェーンの遊びに過不足があるとどうなるのか、以下で確認していきましょう。

遊びがなさすぎる(張りが強い)

オンロード車の遊びは2~3cm、オフロード車の遊びは3~4cmが正常な値です。これより遊びが少ないとチェーンが締まりすぎていて、張りが強い状態となっています。張りが強いと走行中に突然チェーンが切れる恐れがあり危険です。また、断裂とまではいかなくてもチェーンが摩耗しやすいため、チェーン寿命を著しく縮める原因になります。

遊びがありすぎる(張りが弱い)

遊びが多くチェーンの張りが弱い状態では、走行中にチェーンが外れる可能性があります。また、ギアチェンジに支障をきたすなど、走行中のトラブルリスクが高まるため注意が必要です。

これらのことから、チェーンメンテナンスでは遊びを適正値に調整することが重要です。車体に貼られたステッカー(ドライブチェーン注意事項)やサービスマニュアルを確認し、遊びを適正に維持できるよう定期的な点検を心がけましょう。

セルフでできるバイクチェーンの点検方法

セルフでできるバイクチェーンの点検方法

自分でバイクチェーンの点検を行う際は、以下の手順を参考にしてください。

  1. エンジンを切る(停止直後はチェーンが熱をもっているため注意)
  2. ギアをニュートラルに入れ、メインスタンドまたはメンテナンススタンドで車体を支える
  3. たるみ測定位置(前後スプロケット中間のチェーン下部)でチェーンを上下に動かし、遊びの振れ幅を測定する
  4. ホイールを回転させながら最もたるみが少ない部分の振れ幅を再度測定し、基準値内かどうか判断する

以上の作業を行い、チェーンの遊びが基準値内で収まればチェーン調整をする必要はありません。基準値から外れている場合はチェーン調整を行いましょう。

バイクチェーンの調整方法

バイクのチェーン調整は走行距離1,000km、もしくは1カ月に1度行うと安心です。以下の手順でチェーンの調整を行いましょう。

  1. アクスルシャフトのナットを緩める
  2. アジャストナットのロックネジを緩める
  3. アジャストナットを回してチェーン調整をする
  4. アジャストナットのロックネジを締め直す
  5. アクスルシャフトのナットを締め直す
  6. チェーンラインを確認してチェーンが一直線かどうかを確認する

アジャストナットの調整は左右均等にする必要があるため、セルフメンテナンスに慣れていない方はバイクショップへ依頼するのもおすすめです。

まとめ

  • バイクチェーンの遊びが少ないと突然切れたり、チェーン寿命を縮めたりする原因になる
  • バイクチェーンの遊びが多いとチェーンが外れたり、ギアチェンジに異常が出たりする可能性がある
  • セルフで点検する場合は、スタンドで車体を固定してチェーンのたるみを正しく測定することが重要
  • チェーン調整する場合は、アジャストナットを左右均等に調整することが重要

本記事は、2019年3月26日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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