バイクのキャブレター（キャブ）のメンテナンス・掃除方法｜グーバイクマガジン -公式サイト-

キャブレター（気化器）はバイクのパーツの中でも特に重要なものです。キャブレターの清掃を定期的に行っておけば、エンジントラブルも防ぎやすくなります。今回はキャブレター掃除の方法について紹介します。

キャブレターとは

キャブ車はガソリンと空気を混合させて霧状にし、エンジン室内で燃えやすくさせる仕組みになっています。キャブレターと対するのがインジェクションです。インジェクションはコンピューター制御でガソリンをエンジン室に供給するのが特徴です。キャブレターは構造が単純で故障が少ない、オーバーホールしやすい、アクセルレスポンスが良いといったメリットがありますが、天候等に左右されやすいデメリットもあります。

キャブレターのメンテナンスをする前に

キャブレターはいくつもの部品から成っており、その清掃は少し手間が掛かります。分解して洗浄したは良いものの、元に戻せなくなってしまうことも考えられます。キャブレター掃除をする前には、目的を明確にしておきましょう。例えば、アイドリングの調子が悪い場合には、キャブレターのスロー系を中心に清掃していく必要があります。また、なるべくキャブレター専用のスプレークリーナー等、専用品を使うようにすることも肝心です。

キャブレター掃除の基本その1

基本的なキャブレター掃除の方法を見ていきましょう。まず、パイロットスクリューを取り外して内部通路にスプレーを吹き付けて洗浄します。スクリューが汚れているとアイドリングも悪くなりますから、確実に掃除しておきましょう。次にフロートチャンバーを取り外しましょう。フロートチャンバーはフロートピンやフロートバルブ等から成っていますが、全て取り外して洗浄します。フロートバルブは摩耗が発生していないか確認すると共に、段差が大きくなっていないか見ておきましょう。

キャブレター掃除の基本その2

メインジェットも取り外して、クリーナーで洗浄します。スロージェットも取り外しますが、スロージェットは固化したガソリンで閉じていることがあります。そんな場合はハリガネ等で固化したガソリンを除去してジェット類と共に洗浄液に浸けておきましょう。これが基本的なキャブレター掃除の方法ですが、パーツを全てバラして洗浄液に漬け置きする方法もあります。これは分解と結合の手間が掛かりますが、その分だけキャブレターの汚れを徹底的に落とすことが出来ます。

まとめ

キャブレター掃除の方法を紹介しましたが、比較的時間が掛かり、細かい作業も必要となります。また、メンテナンス後の調整もなかなか難しい場合があるかもしれません。特にメンテナンスに慣れていないと、部品の戻し方がわからなくなる可能性があります。メンテナンスは出来るだけ販売店に依頼するのがおすすめです。

本記事は、2016年8月17日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。