バイクのドライブベルトとは?メンテナンスや調整方法
スクーターを除くと、ドライブベルトを採用しているバイクはハーレーです。
一時期はチェーンドライブを採用していましたが、一定期間を経て、現在では発売当初と同じくドライブベルトに戻しています。
ハーレーに採用されるほど優れた耐久性を誇るドライブベルトですが、劣化によって切れるなどのデメリットもあります。
今回は、ドライブベルトとはなにか、またメンテナンスの方法や費用、工賃についてご紹介します。
バイクのドライブベルトとは?
ドライブベルトとは、ベルトを用いて駆動させる仕組みの部分を指します。
駆動とは、エンジンの回転を後ろのタイヤに伝達する機能のことで、英語ではドライブと呼びます。
バイクの駆動方式はチェーン駆動、シャフト駆動、ベルト駆動の3種類に分類されます。
一般的にバイクのベルトと言えばチェーン駆動ですが、バイクの王様ハーレーはベルト駆動を採用しています。
ドライブベルトを採用するメリットとして挙げられるのは、チェーンタイプと違い、調整や給油が必要なく、変速時にかかる衝撃を吸収する点、それから優れた静粛性などです。
高い耐久性とメンテナンスが不要なことから人気がありますが、熱に弱いという一面もあり、摩擦で削れ、切れることがあります。
ベルトが切れると、エンジンが掛かっていても走行不可能になるので、ベルトの劣化度合いを確認することが大切です。
ドライブベルトのメンテナンス・調整方法

定期的な清掃や交換などメンテナンスが必要なチェーンベルトと比べると、回数は格段に減りますが、メンテナンスが全く必要ない訳でありません。
メンテナンスを怠ると、ドライブベルトから異音が発生する「鳴き」が起こってしまいます。
「鳴き」は、ドライブベルトとプーリーのベルトガイドの擦れによって音が発生する現象です。
音が鳴るのを防ぐには、ドライブベルトにシリコン製のグリスを塗り込むだけで大丈夫です。
しかし、使用するグリスがシリコン製でない場合は、ドライブベルトを傷めてしまい劣化原因になるので、間違えないように注意が必要です。
また、ベルトの表面を塗った後は、反対側も忘れないようにしましょう。
ドライブベルトのメンテナンスの費用・工賃
ドライブベルトのメンテナンスに使うシリコン製のグリスは、安いもので1,000~1,500円前後で購入できます。
また、シリコングリスは直接塗り込むペーストタイプとスプレータイプに分かれますが、ムラなく確実に塗るには、ペーストタイプを選ぶことをおすすめします。
なお、ドライブベルトのメンテナンスを業者に頼むと数千円程度の工賃が発生しますが、シリコングリスの塗布自体は難しい作業ではないので、可能であれば自分で行い、費用を抑えることもできます。
まとめ
本記事は、2018年7月30日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。