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バイクの油圧クラッチのメンテナンス・調整方法

バイクはクラッチでギア操作をするモデルが多く、大型になるにつれワイヤークラッチよりも油圧クラッチが増えます。ワイヤークラッチとは違い、油圧クラッチはメンテナンスを行えば、新品同様のタッチを維持することが可能です。今回は油圧クラッチのメンテナンスについてご紹介します。

バイクの油圧クラッチの仕組み

油圧クラッチは、大きな力が必要であるクラッチ交換を行うために必要なパーツです。油圧の倍力によって、軽い力でクラッチ操作を行えます。その仕組みは以下の通りです。

  1. クラッチマスターシリンダー内で油圧を発生し、トランスミッション内のクラッチレリーズシリンダーに伝達
  2. レリーズフォークを動かし、クラッチカバー内のプレッシャープレートをクラッチディスクに押し付けたり引き離したりする

クラッチディスクからプレッシャープレートを引き離している状態で、クラッチ変更が可能になります。また、クラッチディスクにプレートを押し付ければトランスミッションに動力を伝えることができます。

油圧クラッチの遊び調整

油圧クラッチの遊び調整

油圧クラッチは遊び調整を自動で行ってくれます。普通はワイヤークラッチのように、ワイヤーの伸びやクラッチ板の減少分、遊びがずれてしまいますが、油圧クラッチはずれの分を油で調整してくれるので、ずれが発生しにくくなっています。
油圧クラッチで握りやすさを調整したい場合、アジャスター付きクラッチレバーを使います。アジャスター付きクラッチレバーは、アジャスターを調整することでクラッチの位置の変更が可能です。自分の握りやすい位置に調整すれば、操作性の向上が期待できるでしょう。

油圧クラッチの交換方法

油圧クラッチは、オイルフルードの汚れや異物の混入があった際に、オイルを交換する必要があります。

  1. クラッチマスターシリンダーを分解する
  2. 汚れているオイルフルードや異物を取り除く
  3. オイルフルードを新しいものに入れ替える

オイルの交換目安は、油の色が茶色になったときです。交換期間は2年位を目安としてください。また、クラッチ本体が削れてしまい交換しなければいけないときは、業者に依頼して交換してもらうことをおすすめします。クラッチの調子がおかしいと感じ、原因がわからない場合は、バイクショップで点検してもらいましょう。

まとめ

  • 油圧クラッチは油圧によって軽い力でプレッシャープレートを操作する
  • 油圧クラッチは基本的に調整不要
  • クラッチの握りやすさを調整するにはアジャスター付きクラッチレバーを取り付ける
  • 油圧クラッチのオイル交換はオイルフルードの汚れや異物混入があった時に行う
  • オイル交換の目安は約2年

本記事は、2018年6月29日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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