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熱いブームがいまここに! 4ストミニレースを体験
チーム数だけある「戦略」という楽しみ方
 DE耐のユニークさはまだある。レース結果は着順ではなく、同一周回=同一順位というルールや、普段、125cc以下のバイクではスポーツ走行することができない、ツインリンクもてぎのロードコース(1周4.8km)を楽しめることも重要なポイントだ。レースに向けての練習走行回が、例年12月もしくは1月ごろから本番まで、月1回程度開催されることで、事前にコースやバイクのセッティングをすることができるし、レース戦略で大切な燃費データを得ることができる。マシン造りやレギュレーションについて実際にレース時に車検を行うスタッフに質問できるから、レースへの不安、問題をじっくりと解消することもできる。また、サーキットで求められるマナー、ルールなどの厳格な部分も解りやすくコーチングしてくれるのがDE耐なのだ。
 グーバイク編集部もこのDE耐に参加して今年で4年目。エイプ100ベースのマシンには、レギュレーションに併せたオイルキャッチタンクとガソリンキャッチタンクなどの装着のほか、サーキットに併せてファイナルギアレシオを変更とゼッケンプレートの装着をした。4年目のエンジンは115ccへのボアアップ。キャブレターも変更、BRD製スペシャルマフラーの装着など、バイクには数々の手を加えた。ライダーラインナップは参戦4年目を迎える4名に、編集部のクリハラがDE耐初参加、ゲストに全日本ST600クラスに参戦する丸山美由貴さんを迎え、6名でエントリー。
 リッター30.4kmの燃費を維持し、チームアベレージを3分16秒に設定すれば、レース中5回給油(6時間10分の走行時間)でもてぎを115ラップできる、という戦略を立て本番を迎えた。
 しかし、当日は雨。しかもオイルがコースに出るアクシデントがあり、その処理に1時間以上のセフティカーランとなる番狂わせ。チームの作戦はクルクル変わる。ボクたちにも訪れた、雨がもたらすちょっとしたドラマも含め、DE耐という7時間のRPGを心底楽しむことになった。また来年も挑戦しよう。すぐにそんな気持ちにさせてくれるのも、DE耐の魅力なのである。
老弱男女、みんなで笑えるレース・DE耐
 ちなみに、決勝2日目、参加した149チーム中最高齢ライダーは62歳。また最年少は13歳のライダーだった。グーバイクチームのように、男女混合チームも多く、パドックには華やかなムードが漂うのもDE耐の特徴だ。
燃費計算とピット戦略
オトナを夢中にさせる本質
速いだけでは完走できない!
 決勝1日目の勝者が125ラップ(600km)、雨となった決勝2日目の勝者が110ラップ(528km)を走りきったDE耐。ミニバイクながら本格的な耐久だ。しかし、レース時に使える燃料は21L。速さもさることながら、シビアな燃費データとそれを生かす計算も大切なのだ。
ミニバイク。でもレースの面白さは無限大
 エイプの吸排気系をいじって10ps、排気量を125に拡大してフルチューンして25ps。一見非力に思えるかもしれないが、しかし、サーキットランの醍醐味は決してミニではない! ブレーキング競争、コーナリングからの直線勝負など、いたるところでバトルが展開される。
セレブやプロライダーも夢中なDE耐
 俳優の岩城滉一さんもDE耐の常連。毎度優勝争いにからむ(今年は2位!)鋭い走りを楽しんでいる。王道のチューニングとライダー、メカニックとも必勝態勢は見事。武田雄一選手や亀谷長純選手などミニバイク出身のプロライダーも多く参加する。
DE耐はチームスピリット
オフィシャルだって耐久だ
 ライダーの登録は10名まで、スタッフ2名以上というチームが150チーム。DE耐は走るライダーだけではなく、チームとその家族まで巻き込んで楽しめるイベントだ。また、サーキットのオフィシャル全員のバックアップが、DE耐の屋台骨でもある。
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