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フラッグシップ頂上対決!!
フラッグシップ頂上対決!!
伝統を継承した油冷エンジンは 4気筒ネイキッド最大排気量を誇る
SUZUKI GSX1400 スムーズなパワーフィールが シーンを選ばず余裕の走りをもたらす
そばにいるだけで威圧感を覚える圧倒的な存在
走り出せばクルージングからスポーティまで網羅する
GSX1400は唯一無二の孤高のネイキッドバイクだ
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SUZUKI GSX1400
SUZUKI GSX1400 GSX1400を語る上で、油冷直列4気筒エンジンは特別な存在だ。
 85年にGSXーR750に初めて搭載されたこのエンジンは、20年という時間をかけて熟成を繰り返してきたシステムを継承し、4気筒ネイキッドでは最強を誇る1400ccへと発展させた。そして、油冷という冷却システムも今回登場させた5台のなかで唯一。スズキの伝統である油冷は、軽量かつ高性能を両立するために考案され、大排気量エンジンが発する熱の冷却に効果を発揮する。
 さて、その大排気量エンジンの乗り心地はいかがであろうか。スロットルを捻り走りだすと、低い回転域からグイグイと前へ進み、あっという間に速度計の針が大きく振れる。小回りが続くワインディングであれば1速のままで十分といっても大ゲサではない。しかも、2000回転で10kgmを超えるビッグトルクを発するのに暴力的な印象はなく、たとえるならクルマのようなスムーズな加速感がそこにあった。
 では、旋回性能はどうだろう。低速でのコーナリングはステアリングの軽さが目立ち、コーナーのアプローチで一抹の不安が感じられた。これは取り回しの自由度を考慮した味付けで、サスペンションのセッティング変更を行うことで解決できる。さらに速度を高めていくと先ほどまでの不安要素は一掃され、どっしりとした安定感が増したのは好印象だ。
 大排気量に伝統の油冷システムを組み合わせたGSX1400。クラス唯一の6速ミッションの採用で、アクティブな走りと余裕のクルージングを両立させた高い完成度は、スズキを代表するフラッグシップにふさわしいモデルと断言できる。
SUZUKI GSX1400
SPEC
全長×全幅×全高=2160×810×1140(mm)
ホイールベース=1520mm
車両重量=229kg
エンジン=油冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒
総排気量=1401cc
最大出力=100ps/6500
最大トルク=12.8kgm/5000
燃料タンク容量=22L
タイヤサイズF=120/70-17
タイヤサイズR=190/50-17
SUZUKI GSX1400 強力な出力を制御するフューエルインジェクションは気筒別に設定された燃焼マップと燃焼をコントロールする点火マップにより、低中速域でスムーズな出力特性を発揮。
SUZUKI GSX1400 試乗した特別仕様車のマフラーはエキゾーストパイプにつや消しブラック塗装、極太のメガホンタイプのサイレンサーはブラッククローム仕上げとし、精悍さを強調。
SUZUKI GSX1400 フロント&リヤの足まわりにはフルアジャスタブルタイプのサスペンションを装備。ワインディングやタンデムなど、幅広い走行シーンに大きく貢献する。
 
シロートのBig Naked Impressionビッグネイキッドインプレッション 堂々としたスタイルが魅力のビッグネイキッド
でもその大きさに後込みしてしまう人も……
小柄な人や初心者でも意外に乗れてしまうんですよ!
またがってみた。
見た目との印象とは裏腹に
思いのほかいい足つき性に驚き!
 ビッグネイキッドというと、エンジンやタンクのボリュームから受ける印象から、足つき性が悪そうな感じを受けるよね。でも、実際にまたがってみるとシート部分がちょうどよくせばまっているため、思いのほかいいんだ。今回の車両のなかではゼファーがいちばんよかったけれど、意外にもGSX1400もよかったことも強調したい。数字だけでは一概にわからないだけに、実際にまたがって比べてみるといいね。
うしろに乗ってみた。
乗り心地、視線の高さ、ライダーとの距離は
バイクのキャラクターによってさまざま
 ネイキッドバイクだけあって、シート部分も広く一様に快適。でも、そのキャラクターによりライダーの座る部分とリヤシート部分との高低差が気になるところ。やはり高低差が少ないほうがパッセンジャーの安心感は高いよね。また、リヤステップのラバーの有無も重要。振動を吸収してくれるので、長時間走行した場合の疲労度も変わってくる。それでも、いちばん大切なのは、ライダーが怖くない運転を心がけること!
走ってみた。
走るシチュエーションによって見え方いろいろ
どう使うかが選択のわかれ目に!
 とにかく乗りやすかったのが、CB1300SF。低回転から乗りやすい特性となっているので、アイドリング付近から力があり、発進でエンジンの回転をそれほど上げなくてもスタートすることができた。ポジションも極めて自然で、乗りやすいのが印象的。
 XJR1300もCB同様トルクフルで乗りやすい。速く走るならこのバイクがいちばんかも? ブレーキも強力で申し分なし。
 ZRX1200Rはスタート時にはエンジンを回さないといけないので、唯一それが辛かった。ただ、コンパクトなので走行、取りまわしでは扱いやすいのが印象的だった。
 GSX1400は排気量のわりに軽いのが特徴。ただ、スポーツ走行だとハンドルが高いのが難点かな。街なかでは、トルクがあるので楽に運転することができる。視点が高いポジションもよかった。
 オールマイティのCB、XJR。スポーティなZRX。ツアラーのGSXに、雰囲気を楽しむゼファーといったところだ。
センタースタンドをかけてみた。
おっかなびっくりかけてない?
コツさえつかめば楽勝なんです!
 センタースタンドがけが苦手な人、多いんじゃないかな? とくにビッグネイキッドは重量もそれなりにあるから……。でも、コツさえつかめばこっちのもの。苦手な人は、バイクを上へ押し上げようとしていることがほとんどなんだ。コツは、掛けるときにはセンタースタンドの両方の足が地面に着いていることを確認して、後ろにバイクを押すようにするだけ。たったこれだけで簡単にかけられるようになる!
取りまわしてみた。
車重だけではわからない!
ハンドル位置ととりまわし
 普段乗っていて気になるのが、取りまわし。当然車重が重いほうが苦労するけれども、重要なのがハンドルの位置。あまりに高いとバイクと人とが離れてしまい、タンクに腰をあてながらハンドルを押すことが大変になるんだ。その点でもいちばん楽だったのはZRX。コンパクトだったことも大きい。またGSXは取りまわしたときのハンドリングが軽いのも手伝って、巨体なボディながらも楽に扱うことができた。
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伝統を継承した油冷エンジンは4気筒ネイキッド最大排気量を誇る
Japanese Big Naked Catalog 1 2
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