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ゆとりの走りが魅力!クルーザー特集
そのスタイルには理由がある クルーザー「なるほど」構造学!
ここでは、細部までこだわりの見えるデザインのテイストを細かく分析してみた
サンプルはハーレーダビッドソンのニューカマー、ストリートボブ!
HANDLE BAR / FRONTFORK
プルバック、エイプ、ドラッグ
個性的スタイルと印象的フォーク
 クルーザーにとってフロントフォークは見せどころのひとつ。今年、モデルチェンジを受けてφ49mmという極太インナーチューブを得たダイナグライドシリーズのそれは、マッシブ。スタイル的には長くキャスターを寝かせたフォークがイメージとなる。装着するフロントホイール径や太さによってベストハンドリングをねらって適材適所のフォークを採用する。
 またハンドルバーは、ライダー側にプルバックした、ライダーがぶら下がるような姿になるエイプハンガー系、一文字バー的なドラッグ系も人気だ。
ENGINE
ロングストローク系が主流
でも、最近は違うタイプも
 クルーザーのエンジンは、早めのシフトアップとアクセル開度でトルクを引き出せるような特性が持ち味だ。ボア×ストローク比では、ボア径よりもストロークのほうを長く採ることで、低回転からのトルク特性をクルーザーという性格にあったものにしやすい。
 しかし、パフォーマンス系クルーザーにはショートストローク系エンジンを採用するモデルも多い。スポーツバイクではシリンダー挟み角を90度にする場合が多いが、さらに挟み角を小さくするケースも多々ある。ハーレーダビッドソンのエンジンは伝統的に45度Vだ。
EXHAUST PIPE
ショートが基本
スタイルで様々な名称が!
 クルーザーのエンジンは見せ場だ。そして、その特性が心を和ませる走りを生み出すよう造られる。エンジンの振動や音はそのままライダーの五感を刺激する。同様に音を奏でるマフラーのデザインもクルーザーでは大切な身だしなみといえる。写真をごらんいただきたい。前後のシリンダーから短い距離でマフラーまでたどり着くパイプまわし。そしてサイレンサーはエンドが細くなるテーパーと呼ばれる形状だ。下の写真はサイレンサーが2本同じ長さでエンドまで伸ばされたもので、通称ショットガンタイプと呼ばれる。
WHEEL / TIRE
小径ワイドの前後か
前:細・大径、後:ワイド・小径
 クルーザーの不文律に「ロー&ロング」というスタイルの大前提がある。たとえばチョッパー系はフロントに細身大径のフロントタイヤ、後輪には15インチか16インチのホイールを履くケースが多く、クラシック風スタイルを持つモデルは前後に16インチのワイドタイヤを履き、どっしり感を演出するケースが多い。これらにはフェンダーの組み合わせも絶妙に関係している。チューンドスタイルのクルーザーにはこのかぎりではなく、超扁平ワイドタイヤを後輪に履くケースも多くなっている。その太さは240mmほどもあるから驚きだ。
RIDING POSISION
鞍型かダブルか
スタイルがライポジの決め手
 バイクを走らせるとき、バイクとライダーがコンタクトするポイントは、ハンドルバーのグリップ、ステップ、そしてシートの3カ所だ。ここを軸に、ニーグリップをするなど補助的にバイクと触れる部分はある。クルーザーの場合、ロードスポーツと比較すると前傾が弱く、足を前に置くポジションだ。また、シートスタイルも大切な要素となる。写真のようにシングル(あるいはソロ)シート、前後分割タイプで、馬に載せる鞍を思わせるもの、リヤフェンダーに沿うように形作られたダブルシートなど、その種類は数が多い。
タイプいろいろ クルーザー選びは スタイルで こだわりたい
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 ふんだんにカスタムテイストが取り入れられたクルーザー。そのバイクたちをスタイル別に紹介しておこう。左のタイプ、クラシックなスタイルにフロントにスプリンガーフォークを装着したモデル。前後に16インチのタイヤを履く。クラシカルな演出が絶妙なクルーザーだ。そして写真中。典型的にチョッパースタイルと呼ばれるもの。前進したステップ位置、高いハンドルバーが特徴。そして写真右はハイパフォーマンス系ドラッグスタイルクルーザー。このモデルは水冷Vツインを積み、9000回転まで回転が伸びる!
 こうしたパフォーマンスモデルでもトルク感を犠牲にせず、鼓動やクルージングを楽しめるあたりは、この手のバイクの大きな魅力なのだ。
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