09年春の、カワサキニューモデル注目の1台は、何と言ってもZRX1200ダエグだろう。
先代ZRX1200Rからモデルチェンジされ、今年2月1日に新登場。車名変更を受けたことからもわかるように、単にFI化するだけでなく、細部まで改良の手が加えられている。
先代Rは、言ってみれば80年代のローソンレプリカ(Z1000R)のレプリカ的存在。しかし今度のダエグは、純粋にZRXとしての進化を狙っている。ビキニカウルのデザインからして、ローレプ風というよりは、ニンジャ(GPZ900R)風だ。
ハイオク仕様で110馬力を叩き出すエンジンはとても元気。それでいて、扱いやすさもある。郊外の道では、ちょっぴり多めにまわして楽しみたくなる仕様だ。
コーナリングは、前輪に舵角が多めにつくのが好みの分かれそうな部分だけど、いずれにせよ適度なスポーツ走行を楽しめる。
街で乗れば、ライバルよりも小柄なボディで扱いやすく、柔らかめの足まわりセッティングで乗り心地も良い。さらにタンデム時は、車体左右のグラブバーが握りやすくて安心感も高い。
乗ってみてもやっぱり、この春の目玉と言えるバイクだ。
ところで、カワサキは国内仕様車にもイヤーモデル"という考え方を導入する傾向がある。おそらくもうそろそろ、09年カラーが続々と発売されるはずだ。