新型投入ラッシュとなりそうだけど
2年目を迎えたDN-01にも注目!
ホンダは、1月末現在ではまだ正式発表されていない今年春の新型として、すでにVTRやCBR600RR、シルバーウイングGT<400>を用意している。それらのモデルはいずれも、3月中までには発売が開始されるはず。
そしてそれ以降も、400cc版がスタンバイしていることから、シルバーウイングGT<600>など、数機種の販売が今年度中に開始されそうとのウワサもある。夏以降も、ホンダのニューモデル情報から目が離せそうにない。
その一方で注目したいモデルが、昨年3月に発売が開始され、2年目を迎えるDN-01だ。独自の無段変速機HFTを採用し、スクーターに近い簡単な操作性と、スクーターにはないモーターサイクル的な乗り味を両立させた、スポーティなクルーザーである。
コクピットまわりは、これまでのバイクとは異なる景色で新鮮そのもの。メーターやバックミラーの視認性も良い。HFTは、期待以上のダイレクト感はないけど、発進などでギクシャクすることもなく、快適そのもの。一見、重そうだけど、じつはコーナリングは軽快。車体剛性もあり、ブレーキもコントローラブルだから、ハードに峠道を攻めても、バンク角を除けばまったく問題ない。
車両価格が高めなこともあって、販売台数は苦戦を強いられているようだけど、2年目の今年、もっと多くのライダーに、良さを知ってもらいたいモデルなのだ!
DN-01
SPECIFICATIONS
- エンジン水冷V型2気筒 OHC4バルブ
- 排気量680cc
- 燃料タンク15L
- 最高出力45Kw(61PS)/7500rpm
- 最大トルク64Nm(6.5kgm)/6000rpm
- 全長×全幅×全高2320×835×1115mm
- シート高690mm
- 車両重量269kg
- タイヤサイズF 130/70-17 R 190/50-17
- 価格123万9000円

独自のロックアップ機構付き油圧機械式無段変速機のHFTは、トルクの伝達効率にも優れる。変速は、DまたはSの無段階変速モードと、6速マニュアルモードから選択可能だ。

フル液晶パネルのメーターは、ロングノーズの奥に配置されている。バックライトはホワイトLED。右下の枠内には、走行モードや6速マニュアルモード時のギヤ段数を表示。
モンキー
カブエンジンを流用して30年ぶりにフルチェンジ!
マニュアルクラッチの空冷4スト単気筒エンジンを搭載した、原付レジャーバイクのモンキーが全面刷新。チェック柄シートやメッキの前後フェンダー&サイドカバーなどを専用装備したリミテッドが1月30日、標準仕様が2月6日に、それぞれ発売開始となった。エンジンはFI仕様で、最高出力も先代より増えた3.4馬力。基本骨格は従来型を踏襲するが、燃料タンク、シート、サイドカバーはデザインが刷新された。
エンジンは現行スーパーカブ50用がベースだ。カブは07年秋に刷新。発表ではマイチェンだが、この際にエンジンはほぼ新設計されていて、性能面で優れている。エキパイは、性能優先でトグロを巻くレイアウト!
XR230モタード
デュアルパーパスのXR230をベースに、前後17インチホイールとロードタイヤを履かせるなどしたモデル。ベースモデル同様、扱いやすさも追求されている。昨年3月に新登場。今年1月に、カラーリングが刷新されたばかりだ!
CB1300スーパーフォア
1284cc水冷4気筒ネイキッドで、初代は98年春に登場。モデルチェンジやマイナーチェンジで、熟成を続けている。最近では、昨年3月に排ガス規制適合化。そして12月末には、09年型となる黒×銀、白×銀のニューカラーが登場した。
XR230
223cc空冷単気筒エンジンを搭載し、親しみやすさも追求されたオフロード車。05年春に新登場。昨年2月に、燃料供給方式をキャブレターのままで最新排ガス規制に適合。12月には、カラーバリエーションが一新された。
CB400 スーパーボルドール
丸目1灯ネイキッドのスーパーフォアをベースに、フレームマウントのハーフカウルを装備したモデル。エンジンは、バルブ駆動数が2と4に切り換わるハイパーVTECレボ仕様。ABS仕様車もある。昨年末に、青、白の新色が追加!
CBR1000RR
国内仕様唯一のリッタースーパースポーツ。徹底的な軽量コンパクト化やデザイン方向性の転換などを受けた、1000RRとして3代目となるモデルは、昨年夏に登場したばかり。09年は、輸出仕様に続き、ABS仕様が追加されるかも?
VTR
※市販予定車
カワサキの独走状態に“待った”をかける新型!
249cc水冷Vツインエンジンを搭載したロードスポーツのVTRが、間もなく新型に生まれ変わる。エンジンの基本は先代と同じだが、燃料供給がFIに。排気系も変更される。またフレームは、同じレイアウトながら剛性バランスを見直し。外装類のデザインが刷新され、メーターも電気式のアナログ2連式となる。開発テーマは“リアルスポーツ”。初心者でもベテランでも、心地よくスポーツできるモデルが目指されているぞ!
車体色は2タイプ。写真のベーシック仕様と、燃料タンクと同色のテールカウル、ゴールドのホイール&ブレーキキャリパー、ベーシック仕様と色味の異なるサイドカバーを装備した、上級仕様が用意される。
シルバーウィング GT<400>
※市販予定車
初のフルモデルチェンジで走行性能に磨きをかけた
600の弟分として01年11月に発売が開始されたシルバーウイング<400>が、間もなく“GT”へと進化する。398cc水冷並列2気筒のATエンジンをフレームマウントする方式は、これまでと同じ。ただし、フレームは大幅な剛性アップとバランスの見直し、エンジンは高回転域を中心とした性能アップが図られているようだ。外装も、リヤスポイラーや前後ホイール以外はほぼ刷新されている。これまで同様、ABS仕様もある。
シート下収納部は、55Lだった先代と同等以上の容量を確保。左側は施錠可能で、右側はチケットホルダー付きのフロントボックスは、上部のボタンを押すとフタが下に開く仕様となった。顔つきはフォルツァ似!?
ズーマー
リヤまわりのフレームがむき出しとなった外観が特徴の原付スクーター。01年に誕生し、07年10月にはFI化で最新排ガス規制に対応。昨年11月に、上級版のデラックスにベージュ、標準仕様に黒、橙、緑の新色が登場!
エイプ100
マニュアルクラッチ式の99cc空冷単気筒エンジンを搭載。02年2月に新登場。昨年9月に、キャブレター燃料供給方式のまま最新排ガス規制に適合化。前後ディスクブレーキとキャストホイールを専用装備したタイプDも追加された。
リード
過去にも同名のモデルがあったが、現行は完全な新型として昨年1月に登場。107cc水冷FIエンジンを搭載し、35L容量のシート下収納を誇る。今年1月には、青、橙の新色が登場。さらに2月には、青×銀の2000台限定車も追加!
シャドウ カスタム<400>
398cc水冷Vツインエンジンを搭載したシャドウ<400>は、昨年11月に刷新されて“クラシック”に。その際に追加されたのが“カスタム”だ。前21インチホイールや、前後ショートフェンダーなどを専用装備する。
CBR600RR ABS
※市販予定車
スポーツ走行にも対応したコンバインドABS車も登場!
03年にRRとなって以降、2年ごとの刷新を繰り返す600RR。その09年型は、エンジンの細部見直し、アンダーカウルや前後ウインカーの変更など、従来型を少しだけ熟成させた仕様となる。とはいえ、公道のみならずサーキットでのスポーツ走行にも対応した、先進の電子制御式コンバインドABS装備モデルが登場。さらに、国内仕様モデルでは、自主規制撤廃で、最高出力アップが確実視されている!
09年型600RRは、全世界共通でフルカバードタイプの新型アンダーカウルを装備。国内仕様は、加速騒音対策で裏側に消音材が追加されている。ABS仕様はキャリパーがゴールドで、車体色も専用となるようだ。