現行国内仕様で唯一の、空冷エンジンを搭載したビッグネイキッドとなるのが、XJR1300だ。
06年11月の刷新で燃料供給にインジェクションを採用し、平成19年国内排出ガス規制をクリア。今後も生産が続けられるモデルだ。
空冷4発というだけではなくて、鉄フレーム、丸目1灯、リヤツインショックなどなど、極めて伝統的な構成。でも、世界的な不景気に揺れ動く09年に乗るなら、こういう「ほっとできるスタンダードモデル」も、悪くないのでは?
その走りは、どっしりとした重量感があり、前後サスもピッチングが少なめの印象。地に足が着いた(実際にはタイヤだけど)、落ち着きがある。それでいて、ちょっとしたスポーツライディングにも応えてくれる懐の広さもある。これが1台あれば、不安なんて、いつでもすぐ忘れられそうだ。
ところでヤマハと言えば、あくまで巷のウワサ.というレベルとして、09年に新型が発売または発表がされそうなモデルとして、いくつかが挙げられている。
そのひとつが、YZF-R1の国内仕様車。ヤマハ逆輸入車を取り扱うプレストコーポレーションが09年型R1の入荷を断念したこと、FZ1シリーズでの前例があること、最高出力の国内自主規制が撤廃されたことなどから、ウワサの信ぴょう性は高いという意見も多い。そのほか、新型SR400登場の可能性も気になるところだが……。