2025/10/17 08:37:26 更新アドレスV125S エンジンはかかるがタイヤが回らない故障の修理(ドライブベルト破断のため交換)スズキ アドレスV125S
ブチっという音が聞こえてその後にリアホイールが回らないという症状の修理をしました。 この症状の場合、直接の原因はドライブベルトの破断が原因になります。

駆動系を分解してみたら(キックがついているカバー)やはりベルトの破断でした。 クラッチに巻き付いてしまっていて、外れないような状態でした。 他の部品を観察してベルトが切れた原因をさぐっていきます。 最近は社外ベルトがよく出回っていますが、ノーブランド品などはベルト事態の耐久性の問題でよく破断します。 純正のベルトで破断した場合はベルト自体に問題があるわけではなく他に原因がある事も多いです。今回は純正のベルトでしたので、他の部品の状態もよく見てみました。

原因はクラッチのトルクカム摩耗でした。 シールでペースト状のオイルを封入しているのですがカサカサになって各所摩耗していました。 クラッチの部品を全て新品で購入すると高額(2万円超え)なので動作品の中古部品を手配しました。

後は新品部品を組んでいきます。 切れたベルトも交換します。

ウエイトローラーが入るムーバブルプーリーが汚れていたので洗浄しているところです。 洗浄して削れなどないか目視点検します。

ベルトが切れたことによって、ウエイトローラーが外れてキズついていました。 摩耗もあったので新品に交換しました。

そして、この車種の駆動系を開くと、一番手間がかかるのがこのガスケット交換の作業です。 張り付いているのでスクレパーで剥いでいきます。 まずはエンジン側に残ったガスケットを剥ぎます。

エンジンカバー側に残ったガスケットも剥いでいきます。

ガスケットを除去したらオイルストーンで慣らして、細かなガスケットの残りも除去して新品ガスケットを取り付けます。 たまに破れてもお構いなしで組んでる個体も見かけますが、雨水などが侵入してケース内がサビる原因になります。

新品のガスケット!

組む時に点検したらクラッチアウターのクラッチシューの摺動面にサビが出ていました。 乗らない時期に発生したのでしょうか、、、。

耐水ペーパーで磨いて落とせる範囲でサビを落としていきます。

おおまかにはなりますが落としました。

後は規定トルクで組んでいきます。

組むついでにキックギアもグリスアップしておきました。

ケースのフィルターも高い物ではないので今回はサービスで組んでおきました。エンジンのフィルターよりも汚れる印象です。地面に近いから?
組付けて試乗して完了です! ベルトの切れの修理でも、車種はもちろん、個体によって差があります。 かかる手間や交換が必要な部品も異なるので修理代金も変わってきます。 当店では当初伝えた金額より増える場合は部品注文の前に画像を含めて説明をしています。
費用
項目 | 数量 | 単価(円) | 金額(円) | 消費税 | 区分 |
---|---|---|---|---|---|
駆動系の整備(ベルト・ローラー・クラッチセット交換) | 1 | 30,000 | 30,000 | 課税 |
課税-小計(①) | 30,000円 |
---|---|
消費税(②) | 3,000円 |
税込み-小計(③) | 0円 |
消費税 | 0円 |
非課税-小計(④) | 0円 |
値引き(⑤) | 0円 |
総額(消費税込)(①+②+③+④+⑤) | 33,000円 |
---|
対象車両情報
作業時間目安
2時間