2020/05/29 21:27:51 更新クランクケースオイルドレン 修正カワサキ KDX125SR
作業実施日 2020/05/29

なめて回したか、疲労、締めすぎかにより破損してます。。めねじ、おねじは不均一な応力分布を生じるため、締めすぎるとおおむね、スチールボルトよりやわらかい母材のクランクケースのめねじはこのように首下でちぎれてしまいます。おもに第一ねじ山に荷重が集中してしまうのが原因です。この状態ではタップを立てても修理不可です。

クランクケースを分解して破損したネジ山を削ります。面も修正します。

ドレンボルトのように繰り返し脱着する箇所はインサートで補修します。ねじ締め付け取り外しを繰り返してもスプリングバック作用により抜けることがない特殊なインサートです。

従来通り締め付けることができるようになりました。振動や熱、摩耗にも非常に強いので耐久性の不安もありません。

ドレンボルトとめねじが従来より接触率が大きく向上するので、ほとんど均等な応力分布になり、おねじ疲労によるねじ山の破断にも強くなり、ねじ結合も従来より強化されるメリットもあります。