今回は写真では少し分かりにくい内容…。 店頭試乗車のNinja 1000SXにガラスコーティングを施工してみました。試乗車も新車卸しなのでツヤツヤピカピカです。実際施工し終わると、色の深みというかツヤのヌメっと感がかなり向上しました。 今回の施工には仕上げまで含めて４日かかりました。

まずは施工前の下地整え。何事も段取り８分です。 新車卸しなのでキレイなのは綺麗なのですが、やはり各所には防錆剤や埃・砂等々コーティングをかけるには少々汚い状態。

専用のクリーナーを使い施工面を全て清掃及び脱脂を行います。この時点で拭き傷にならないように細心の注意を払って、布の常に新しい面を使うよう意識して念入りに作業します。 この時点でなかなかの疲労度。油や汚れが残っていると仕上がりに大きく影響がでます。この時点ですでに１日終了。

次に清掃・脱脂が終わったら、さらに専用の洗剤で洗車。徹底的に汚れや細かい埃を落とします。使用するクロスもＣＲ-１商品のマイクロファイバークロス。洗車にも拭き上げにも使える万能なヤツです。 綺麗にはなっていますが、必ずボディと足周りのクロスは分けます。洗車時は必ず上から。そうする事で一つのバケツで綺麗に洗剤を使う事ができます。

洗剤を綺麗に洗い流したら、次は親和剤。プライマーとも言ったりしますね。バイクの塗装面とガラスコーティングの密着性を向上させます。かけ忘れの無いように隙間無く専用噴霧器で噴霧していきます。

洗車・噴霧後は拭き上げ、水切り。ガラスコーティングの溶剤は水分に反応して硬化するため、これでもか！と洗車後の水分を除去します。エンジンやカウルの隙間、ネジやボルトの頭等クロスの入らない所、水が溜まりやすい所はエアで吹き飛ばします。自然乾燥やエンジン熱での乾燥は親和材の影響でそのまま水垢になってしまう為NG。全て手作業で一滴残らず水分を除去します。この時点で２日目終了。

３日目についにコーティングの施工。ボトルを開封した時点で空気中の水分と反応し硬化反応が緩やかに開始。そのためコーティングは極力湿度の低い日に行うと施工が楽です。また、風でも乾きが早まってしまう為無風状態の場所で施工。めっちゃしんどいです。塗りムラが出てしまうとOUT。コンパウンドで磨いて振り出しに戻ります。溶剤が硬化してしまう為、約３〜４時間は付きっきり。トイレすらいけません。写真を撮るのもサッサとしてくれと怒られます(笑)

エンジン周りやクロスの入らない所はガン吹きで作業を行います。ガン吹きしても口先から約２０ｃｍぐらいしか定着しません。これもムラが出来ないように慎重に吹いていきます。時間との勝負です。ホースや服でキズが入らないようにも気を付けます。最終局面ですが気を抜かないよう緊張感を持続させないといけません。コーティング剤の塗り、吹き作業が終わったらひとまず終了。あとは無風状態で乾燥させます。この状態で３日目終了。

乾燥が終わればそこで終了ですが、さらに艶を出すために艶出し剤のCR-1製品のCURE2を施工。艶にヌラヌラ感がかなりでます。もちろんコーティング施工車でなくてもCURE2は艶出し、汚れ落としに使えます。何よりイイ点がコーティング剤特有の滑りが無い！タンクにワックス等塗ると、滑ってニーグリップがしにくい…なんて事もなくなります！なんだったらシートにも使えます！※ガラスコーティング終了後のCURE2施工は通常行っておりません。別途ご購入下さい。

という事で総４日間かかったガラスコーティングも終了。なかなか写真ではお伝えしづらいのでぜひ現車をご覧になって下さい。艶はもちろんの事、一番のメリットは汚れが付着しにくい！汚れが落としやすい！という事です。 桜島と共存し、灰と共に生きる鹿児島県民にはぜひおすすめしたい商品です。現在は新車及び当店にて販売する中古車の施工に限らせていただいております。すでにお持ちのバイクへの施工はもう少しお時間をいただきます。また、施工には１週間〜１０日程お時間をいただきます。艶消し塗装にも施工可能です。バイクの種類やコースにより金額は変わります。