日本を取り巻くバイク環境だけを考えると、ミドルクラスと一口にいうと400ccも含まれる。もちろんこのクラスには、日本独自の免許ランクである普通二輪免許でも乗れるという、最大のメリットがある。
ただし、バイクのポテンシャルということで考えれば、現在の400ccクラスは不利な部分も多い。そもそも、国内における販売台数の減少などから、日本独自のクラスに各メーカーが新車をあまり導入しないという実状がある。そして、2気筒エンジンが増えてきた現在はとくに、400ccクラスでは中上級者が乗るには物足りない性能しか発揮できていない機種も多い。
いっぽうで、400ccよりもワンクラス上、つまり『アッパーミドル』は、グローバルクラスとなっていてラインアップも豊富。同じ車体を使う400ccクラスのモデルと比べれば、出力にも余裕があり、それでいて車格は、400ccクラスと同等なのだ。