より快適な旅を約束してくれる
上の表は、いま国内で手に入るオフロード系モデルをキャラクター別に分類したものだ。その数およそ30台、実はここに入りきらないモデルもまだまだあるので、実際は50台近くなる。普段オフロードバイクに興味を持たないライダーからすれば、かなりビックリする台数に映るだろう。アドベンチャーツアラー、デュアルパーパス、トレールとダート走行を見越したモデルの呼び名には色々あるが、実はオフロードというカテゴリーは、巷で『ネイキッド』と分類されるカテゴリーと肩を並べるほど数多くの車両が出回っているのだ!
上の表で『旅志向』としたモデルは、タンク容量や排気量がそこそこ大きく、なおかつオフ走行も可能なものを選んだ。つまり『高速道路での長距離移動とオフ走行』という使い方を想定している。
90年代後半までのオフ車市場は今とはまったく違っていた。旅志向のモデルはホンダ・アフリカツインやスズキDR800などほんの一握りで、国内市場含めてそのメインは250ccトレール車だった。ホンダCRMなど軽い車体で爆発的な加速力を持つ2サイクル車は、モトクロッサーレプリカも存在したほどの盛り上がりだったのだ。