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この春は輸入車が熱い
TRIUMPH
S
TREET TRIPLE
S
TREET TRIPLE
国内上陸済み
新車価格:99万7500円
ミドルクラスの魅力を
最大限に引き出した逸品
ストリートトリプルは、トライアンフ車のなかでも、もっともトライアンフらしいバイクである。3気筒のデイトナ675をベースとしながら、この上なくストリートに順応しているのだ。もちろん、デイトナ直系だけにハンドリング性能は高い。それでいて、しっとりとした安心感に満ち、前後サスは、荷重を優しく受け止めてくれる。片押し2ピストンキャリパーのフロントブレーキも、最高にコントローラブルで唐突さがない。
何より魅力的なのが、デイトナよりも低中速が豊かになったエンジン。この3気筒は、同クラスの4気筒よりも振動がなくスムーズなのに、テイスティな鼓動感があって、力強くダッシュしていく。感じる車格が400並みなのに、リッターバイクのような底力を感じさせるのだから、これはもう最高としか言いようがない。
トラのストリートファイター、スピードトリプルのシンボルである2灯式ライトは、ストリートトリプルにも引き継がれた。写真はオプションのスクリーン付き。
マフラーは3-1-2構造で、2本出しのアップタイプだ。LED式のテールライトはデイトナからの流用で、一目でトラと分かる。ウィンカーレンズはクリアだ。
他のトラ同様、LCD速度計内蔵のアナログ回転計とデジタルパネルの組み合わせ。パネル表示はデイトナ同様、燃費やストップウォッチも表示できる。
S
PECIFICATIONS
●
エンジン
水冷並列3気筒DOHC
●
排気量
675cc
●
圧縮比
12.65:1
●
最高出力
108Kw(133ps)/11700rpm
●
最大トルク
69Nm(7.0Kgm)/9100rpm
●
全長×全幅×全高
2030×736×1250mm
●
シート高
800mm
●
車両重量
167kg
●
燃料タンク
17.4L
●
タイヤサイズ
F120/70-17 R180/55-17
2007-2008
松井 勉が予想する
トライアンフの動向
トライアンフは進化の年となる。ネオクラシックのバーチカルツインモデルは排ガス規制のクリアのためにインジェクションを採用した。しかし、プリミティブなスタイルがデジタルに毒されないように、キャブモデル同様のインテークボディを採用し、フェイクキャブレターインジェクションとでも呼べる粋なルックスを与えている。スポーツモデルではストリートトリプルの出来栄えが素晴らしい。トルク、軽さ、音、どれをとっても独自性を叫んでいる。フラッグシップ、2.3L直列3気筒を積むロケット3ツーリングも春には国内を走り出す。
文:和歌山利宏&編集部 写真:トライアンフ
MOTO GUZZI
G
RISO 8V
新世代グッチを予感させる
G
RISO 8V
今春上陸予定 新車価格:未定
新設計OHC4バルブエンジン
グリーゾは個性的なスポーツネイキッドだ。そのグリーゾに、新設計のOHC4バルブユニットが、他のモデルに先駆け搭載された。
75%のパーツが新設計されたエンジンはスムーズで、フリクション感もなく、Vツインのパルスが澄んで届き、明らかに洗練されている。また、高回転の加速感は2バルブモデルにはない迫力だ。ライポジも自然な前傾スタイルになり、スポーツファイターを思わせる。現在のグッチに搭載されるエンジンは、ジェネレーターがVバンク間にあって、3年前のブレヴァを皮切りに採用されたユニットだ。さらに進化したエンジンは、ミラノショーで発表されたデュアルパーパスのステルヴィオに搭載、これからも多機種に発展していくことになる。今のグッチには長期ビジョンに基づいた勢いを感じる。
エンジンは、75%のパーツを新設計とし、伝統のOHV2バルブをOHC4バルブ化している。最高出力も20馬力以上の向上を実現している。
マフラーは従来の1100同様、左下出しだが、下側に小型のサイレンサーを持つデュアルタイプとなった。力強さを訴えるデザインである。
新世代グッチは、CARCシステムという後輪駆動機構を搭載。リヤショックは1100がザックス製なのに対し、8Vはボーゲ製だ。
S
PECIFICATIONS
●
エンジン
水冷V型2気筒SOHC 4バルブ
●
排気量
1151cc
●
圧縮比
11:1
●
最高出力
80.8Kw(110ps)/7500rpm
●
最大トルク
108Nm(11.0Kgm)/6400rpm
●
全長×全幅×全高
2260×830×1070mm
●
シート高
800mm
●
車両重量
222kg
●
燃料タンク
16.7L
●
タイヤサイズ
F120/70-17 R180/55-17
2007-2008
松井 勉が予想する
モトグッチの動向
各社ワールドプレミアの連発で幕を開けた昨秋のミラノショー。地元イタリアのモトグッチも気になるモデルを用意している。その1台は70年代テイストをまとったV7クラシック。ドゥカティのGT1000に呼応するような1台。ロングタンクが見せる端麗ぶりに期待が集まる。また、BMWがGSで広げたビッグオフツアラー系に向けた久々の新機種、ステルヴィオが登場している。すでに国内に入っているモデルを含め、老舗ブランドが見せる「深さ」は健在。オトナのイタ車である。
文:和歌山利宏&編集部 写真:モトグッチ
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