
マリン後輩
写真撮るの下手ぴっぴ _(:3」∠)_
Rainy Wet Missile Tourer ZZR400限界難民
時代遅れのバイクブログやってます
「 #マリン後輩の最速日記 」 見てね( ◜‿◝ )♡
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日も上がりきらぬ早朝
「おお、さっむ!」
俺は両手をこすり合わせながら、相棒のVFRに火を入れる。
独特なV4サウンドが刻まれ始め、相棒が前方を煌々と照らす。
「……ハァ」
軽くストレッチし、パニアケースの中に荷物を詰め込んでいく。
そしてスマホに目的地を設定。
「さて行こうか」
俺は遠くに見える朝焼けを目指し出発した。
「……マジか」
俺は空を仰ぐ。
前後左右に固めるはトラックや普通車。
あんなに朝早く出たのに、俺は交通渋滞に巻き込まれていた。
遥か前方で赤いパトランプが光っている。
どうやら事故らしい。
「こんな朝っぱらから事故ってんじゃねぇよ、馬○が」
思わず毒づく。
肌寒さに耐えられず両手を左右のラジエーターに突っ込む。
「あったけぇ~、おっと」
少しだけ渋滞の列が前に進んだ。
ヨチヨチと前に進む。
あぁ~しんどい。
軽く後悔、帰ろうかと思った。
手持ちぶさたで前の車のリアガラスに映り込むVFRを眺める
「……うそうそ。そうはいかんよなぁ」
VFRと会話。
そして、ほどなくして再び どん詰まりになる。
一体いつになったらたどり着けるのだろうか、、、
「イヤッホ~♪」
緩やかなワインディングをかっ飛ばして行く。
溜まりに溜まったフラストレーションを絞り出すようにスロットルを回す。
「ヒョエ~!」
V-TECが作動。
ただでさえ官能的なV4サウンドが、より一層に艶やかな音に変わる。
直後に暴力的な加速にシートから尻がずり落ちそうになる。
ニーグリップと気持ちを締め直し、前方を確認。
ウォーミングアップをするように理想のラインをなぞっていく。
「良いね~!良いよ~!!」
尻を通して伝わる確かな感触にテンションが上がる。
今日は調子が良い! 期待大だな!
スマホのナビを一瞥、俺は目的地を目指し、さらにギアをあげていく、、、
ンヴァァァァァァァ!
タコメーターの針は11000!
V4E/Gの絶叫が轟く!
みるみる内に速度を上げ、ホームストレートへと進入!
「ッッッ」
必死に体をスクリーンに押し込め、スロットルを絞っていく。
140…160…190…210…230!!
「つぁ!」
奇声を上げて1コーナーへ。
ブレーキで投げ出されそうになりながらも、Gに耐えてバンクさせていく。
チリチリと身を焦がすような興奮!
アドレナリンとエンドルフィンがドバドバと出る。
しかし。
ーーンババババ!
E/Gがレブる!
「ッおぁ!」
リアが横にずれる!
しまった! ギアを下げすぎた!
一瞬で判断、直感と気合いで逆ハンを当て車体を立て直す!
ーーーー
何とかハイサイドを回避。
「………」
無言でエスケープゾーンに車体を走らせる。
すっかり牙を抜かれてしまった、、、
「すぅ~……ふぅ~」
パドックで地面に腰を下ろして深呼吸。
早鐘のように脈打つ心臓を落ち着かせる。
「あっぶねぇ」
背中に吹き出る冷や汗をタオルで拭う。
危うくVFRもろともスクラップになるところだった。
「やっぱ自走で来るのは無理があったなぁ」
生還した愛車を下から見上げながら呟く。
足に力が入らず立てなかった。
まさに生まれたての子鹿だ。
「危なかったねぇ~」
近くに居たマーシャルのおじさんが俺に話しかけてくる。
「どもっす」
「見事なリカバリーだったよ、マ○ク・マル○スかと思ったわ」
「ははは…」
疲れ果てて、苦笑いしか出来ない。
「まぁ、頑張りな」
おじさんが俺の肩を揉んでくる。
ツナギとはいえ、ちょっと痛かった。
「じゃあの」
おじさんが満足したのか去っていく。
「………」
頑張れねぇ。もうヘロヘロなんだが。
「クラス下げて、緩く流すか」
壁に寄りかかりながら立ち上がる。
「どう思う?」
凶悪な面構えのVFRに語りかけ、とりあえずパニアの中のモンスターをがぶ飲みする。
「いいんじゃない?」
「は?」
思わず振り返る!
「………」「………」
「………」「……ハ!」
「そうか。お前もそう思うか!」
よしよぉし~
VFRのタンクをナデナデしてやる。
とりあえず飯を食おう
思えば朝から何も食べてない
腹が減っては おバンクは出来ぬ
「ガソリン食わせろ」
「……5リッターだけな」
#VFR800 #海刊オートバイ #俺RIDE #東○海平 #たまにバイクの声が聞こえる……聞こえない?
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2024年10月24日
69グー!
インターセプターカラーがカッコいいホンダVFR800F施工させていただきました。V4エンジン、片持ちスイングアームと国産車では珍しい仕様になっております。こちらのバイクを全体的に徹底洗車。軽研磨でくすみを取り、BBスペシャルガラスコーティングで仕上げました。インターセプターカラーが鮮やかで綺麗に輝いております。
東京都墨田区からご来店いただき、誠にありがとうございます。またのご来店をスタッフ一同お待ちしております。
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BB商会バイク洗車センター東京大田
営業時間10:00-22:00 年中無休
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東京都大田区池上8-18-20 コーポ原田1F
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2023年09月14日
58グー!
久しぶりに平日の休みが取れたので、平日休みな友人と伊豆へ😃
#伊豆スカイライン から #西伊豆方面
#西伊豆スカイライン 東側へ戻ってお昼ご飯に #伊東 の #カーボイズ さんへ
写真の500gは友人のオーダーです💦
#ステーキサロン・カウボーイズ
#伊豆
#gsx1300r
#隼
#DUCATI
#1098S
#gsxr750
#VFR800
#バイクのある風景
#バイクが好きだ -
2023年02月27日
104グー!
はじめましての方と4台で定番の安住神社
強風と寒さにはまいりましたが本日も皆さんナイスガイで楽しいバイク談義の尽きない1日でした☺️
#新型カタナ #KATANA #鈴菌 #カタナ乗り #GSXS1000S
#バイクのある風景 #バイク好きな人と繋がりたい #バイクのある生活#ツーリング仲間募集
#VFR1100
#MT09
#VFR800
#安住神社 -
Ninja ZX-12R
2023年01月30日
66グー!
「じゃあお世話になりました〜」
ディーラーから仕上がった愛車を受け取り、イソイソと押していく。
「○○がもうメーカー在庫無いので、〜〜がもう廃盤で〜」
整備のドンが小言、アドバイスをおっしゃる。
「ハハハ、ですよね」
思わず苦笑い。
「ほんじゃま、ウッスウッス」
そしてセルをしばし長押し。
キャンギャンキャン!
ドドンッ!!!!ドルドルドルドル!
ZX-12Rの久方ぶりの勝鬨。
「…フフフ」
ニヤける顔を隠すように、一張羅のフルフェイスのあご紐を締めていく。
ハンドルを握る。
愛車に跨がる。
伝わる振動。
次第に俺の心臓と脳みそのボルテージが上がっていく。
「お世話になりましたー」
静かにディラーから出ていく。
10分ほどして高速に乗る。
ヴォォォォォ!バンッ!ヴァァァァァァ!
雄叫びを上げ疾走する愛車。
「アヒャヒャヒャヒャ!ヨッシャアアア!」
俺は爆笑した。
始まりは友達がバイクにハマったことだった。
最初は1人が250クラスに乗り始めて、その次にもう一人が400クラスに乗り始めて、そして俺も免許取ろっかななって。
そして9ヶ月後には、、、
「俺のヤツぁ200馬力以上でー」
「バーカ、馬力有っても扱えにゃ意味無くね? その点、俺んは最新の電子制御で〜」
「、、、ハハハ」
俺はその時の愛車を見る。
あんなに好きだったのが、急に色褪せて見えた。
その夜。
「なぁ親父」
家のリビングで笑点を見る親父に話しかける。
「今度、親父の12R乗っていい?」
乗り始めて数分で後悔した。
親父が後生大事にしていた古いバイク。
ZX-12Rは噂に違わぬバイクだった。
文句を言い出すとキリがないので、簡単に言うと、ものすごく乗るのに苦労した。
「あ〜もう!チクショウが!」
友達(あいつら)をビビらす為に、乗ろうと考えていた自分の浅はかさに反吐が出た。
そして今日まで乗ってきた親父を尊敬した。
ビビッて歯を食いしばって、この股下の化け物を手懐ける。
いや、その気難しい御心に寄り添っていく。
「ハハハ、こいつは――」
スゴいですや。
苦労して苦労して乗れるようになった12R、ソレに跨り友達とのマスツーに出かける。
まず加速について行けなかった。
次にカーブで反対車線に突っ込みかけた、オマケで危うくガードレールにキスもしかけた。
「おい!大丈夫か」「休憩すっか?」
友達らの優しさがチクチクした。
ああ、、、これが20年のバイクの進化かぁ、、、
でも。
2車線の有料道路。
「ぐぐぐ」
200キロで先行する2台についていく!
凄まじい風切り音と、チリチリと心臓を焼く恐怖。
橋に差し掛かり、周囲の風景が開ける。
吹きつける暴力的な横風!!
「あ⁉」
風に煽られ、前の2人がふらつきブレーキが光る!
フラリと揺れる2つの赤。
まるで逆走するかのように急激に近付く紅い残光。
「““““““」
それらの真ん中を12Rにしがみつきブチ抜く。
チラリと見たメーター、目に焼きつく数字、3○○。
最寄りのサービスエリア。
あーだこーだと話し合い、一通りダベって、ラーメン食って帰路につく。
「お? おかえり。ツーリング楽しかったか?」
家に付くと親父、いや父さんが出迎えてくれた。
「うん」
「そうか! まぁ、無事に帰ってきてくれて安心安心」
「ねえ、父さん」
「あん?」
「12R楽しいね」
俺の言葉。
「だろう♪」
父さんはめちゃくちゃ良い笑顔を作った。
12Rを納屋に戻す。
傍らに停まっている俺の愛車。
窓から差し込むオレンジに照らされ輝くソレに俺は跨がる。
「そうだよなぁ、そうなんだよ」
トンチキな独り言。タンクに伏せ、スロットルをカチャカチャとひねる。
「ブオーンブオーン!」
#ZX-12R #海刊オートバイ #俺RIDE #東○海平