ハッシュタグ たまにバイクの声が聞こえる……聞こえない?のカスタム・ツーリング情報1件

  • グーバイクTOP
  • モトクルTOP
  • ハッシュタグ たまにバイクの声が聞こえる……聞こえない?の検索結果一覧(1/1)
  • たまにバイクの声が聞こえる……聞こえない?の投稿検索結果合計:1枚

    「たまにバイクの声が聞こえる……聞こえない?」の投稿は1枚あります。
    VFR800たまにバイクの声が聞こえる……聞こえない?俺RIDE東○海平海刊オートバイ などのタグがよくつけられています。投稿されたツーリングスポット情報・カスタム事例などたまにバイクの声が聞こえる……聞こえない?に関する投稿をチェックして参考にしよう!

    たまにバイクの声が聞こえる……聞こえない?の投稿写真

    たまにバイクの声が聞こえる……聞こえない?の投稿一覧

    • 1
    • マリン後輩さんが投稿したバイクライフ

      2020年04月04日

      42グー!

      日も上がりきらぬ早朝
      「おお、さっむ!」
      俺は両手をこすり合わせながら、相棒のVFRに火を入れる。
      独特なV4サウンドが刻まれ始め、相棒が前方を煌々と照らす。
      「……ハァ」
      軽くストレッチし、パニアケースの中に荷物を詰め込んでいく。
      そしてスマホに目的地を設定。
      「さて行こうか」
      俺は遠くに見える朝焼けを目指し出発した。

      「……マジか」
      俺は空を仰ぐ。
      前後左右に固めるはトラックや普通車。
      あんなに朝早く出たのに、俺は交通渋滞に巻き込まれていた。
      遥か前方で赤いパトランプが光っている。
      どうやら事故らしい。
      「こんな朝っぱらから事故ってんじゃねぇよ、馬○が」
      思わず毒づく。
      肌寒さに耐えられず両手を左右のラジエーターに突っ込む。
      「あったけぇ~、おっと」
      少しだけ渋滞の列が前に進んだ。
      ヨチヨチと前に進む。
      あぁ~しんどい。
      軽く後悔、帰ろうかと思った。
      手持ちぶさたで前の車のリアガラスに映り込むVFRを眺める
      「……うそうそ。そうはいかんよなぁ」
      VFRと会話。
      そして、ほどなくして再び どん詰まりになる。
      一体いつになったらたどり着けるのだろうか、、、

      「イヤッホ~♪」
      緩やかなワインディングをかっ飛ばして行く。
      溜まりに溜まったフラストレーションを絞り出すようにスロットルを回す。
      「ヒョエ~!」
      V-TECが作動。
      ただでさえ官能的なV4サウンドが、より一層に艶やかな音に変わる。
      直後に暴力的な加速にシートから尻がずり落ちそうになる。
      ニーグリップと気持ちを締め直し、前方を確認。
      ウォーミングアップをするように理想のラインをなぞっていく。
      「良いね~!良いよ~!!」
      尻を通して伝わる確かな感触にテンションが上がる。
      今日は調子が良い! 期待大だな!
      スマホのナビを一瞥、俺は目的地を目指し、さらにギアをあげていく、、、

      ンヴァァァァァァァ!
      タコメーターの針は11000!
      V4E/Gの絶叫が轟く!
      みるみる内に速度を上げ、ホームストレートへと進入!
      「ッッッ」
      必死に体をスクリーンに押し込め、スロットルを絞っていく。
      140…160…190…210…230!!
      「つぁ!」
      奇声を上げて1コーナーへ。
      ブレーキで投げ出されそうになりながらも、Gに耐えてバンクさせていく。
      チリチリと身を焦がすような興奮!
      アドレナリンとエンドルフィンがドバドバと出る。

      しかし。
      ーーンババババ!
      E/Gがレブる!
      「ッおぁ!」
      リアが横にずれる!
      しまった! ギアを下げすぎた!
      一瞬で判断、直感と気合いで逆ハンを当て車体を立て直す!
      ーーーー
      何とかハイサイドを回避。
      「………」
      無言でエスケープゾーンに車体を走らせる。
      すっかり牙を抜かれてしまった、、、

      「すぅ~……ふぅ~」
      パドックで地面に腰を下ろして深呼吸。
      早鐘のように脈打つ心臓を落ち着かせる。
      「あっぶねぇ」
      背中に吹き出る冷や汗をタオルで拭う。
      危うくVFRもろともスクラップになるところだった。
      「やっぱ自走で来るのは無理があったなぁ」
      生還した愛車を下から見上げながら呟く。
      足に力が入らず立てなかった。
      まさに生まれたての子鹿だ。

      「危なかったねぇ~」
      近くに居たマーシャルのおじさんが俺に話しかけてくる。
      「どもっす」
      「見事なリカバリーだったよ、マ○ク・マル○スかと思ったわ」
      「ははは…」
      疲れ果てて、苦笑いしか出来ない。
      「まぁ、頑張りな」
      おじさんが俺の肩を揉んでくる。
      ツナギとはいえ、ちょっと痛かった。
      「じゃあの」
      おじさんが満足したのか去っていく。

      「………」
      頑張れねぇ。もうヘロヘロなんだが。
      「クラス下げて、緩く流すか」
      壁に寄りかかりながら立ち上がる。
      「どう思う?」
      凶悪な面構えのVFRに語りかけ、とりあえずパニアの中のモンスターをがぶ飲みする。

      「いいんじゃない?」

      「は?」
      思わず振り返る!
      「………」「………」
      「………」「……ハ!」
      「そうか。お前もそう思うか!」
      よしよぉし~
      VFRのタンクをナデナデしてやる。

      とりあえず飯を食おう
      思えば朝から何も食べてない
      腹が減っては おバンクは出来ぬ
      「ガソリン食わせろ」
      「……5リッターだけな」


      #VFR800 #海刊オートバイ #俺RIDE #東○海平 #たまにバイクの声が聞こえる……聞こえない?

    • 1

    バイク買取相場