nemoさんが投稿したツーリング情報

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    【左半身麻痺障碍者のMT車復活記】


    みなさん、こんにちは。


    今日は朝早くから宮ヶ瀬へ名実ともに走り納めに行く予定だったのですが、いろいろあって走りにいけなくなってしまいました。


    結局、中距離ツーリング規模では12/25が走り納めと なってしまいました。


    そんな訳で、実家に車で向かう車中にて、この一年を振り返ってみました。


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    結論からまとめると、この一年は私にとってMTバイク復活という真のリターンを果たしたエポックメーキングな年でした。


    今年は一・二月は順調に走行距離を重ねたものの
    春シーズン間近の三月に山梨の峠道でのブラックアイスバーンで派手に転倒し、重傷受傷。


    再びバイクに跨げるようになるまで三ヶ月以上を要し、まるまる春シーズンを棒に振ることになってしまいました。


    骨折等あり散々でしたが、なかでも両手親指靱帯断裂は今でも後遺症に悩んでおり、セパハンの前傾姿勢でハンドルを握る時、アクセルオンオフ時に強い痛みを覚え長時間の運転はかなり苦痛を感じる状態が続いています。


    また、趣味兼左手の麻痺リハビリのピアノ演奏でも大きく制限を受ける身体になってしまいました。


    心の安息をピアノに求めていた私には、これは酷な現実でした。


    一方、左半身の麻痺については、ド根性脳筋リハビリが少しずつも着実に効いてきて、医師もMT車リターンが現実的になってきたと判断、初夏には晴れてNINJA250Rくんを我が家にお迎えしました。




    いざ乗ってみたところ、そうは簡単には話が進みませんでした。


    私は左半身麻痺のせいで左体幹がかなり弱いため、軽い前傾であっても左手首に荷重がかかって左手首が酷く痛くなる。

    また、たとえ両脚ベタ足状態であっても、さらに+αの余裕がないと、車体取り回し時や信号待ちの時にふらついて左に立ちゴケしそうになる。

    左の握力が10kgちょっとしかないため、一般的に軽めのクラッチの重さであるNINJA250Rでも半クラッチを切るのが難儀しました。

    半クラッチどころか、つねに全クラッチ 笑

    回転をあげてバンっ!と繋げるしかない。


    筋トレをしたくても、麻痺のせいでそもそも脳神経と筋肉との神経接続回路の絶対数が少なく、筋トレ量に対しての見返りがかなり少ない現実がある。


    しかし、1ミクロンずつの積み重ねであってもやるしかない。


    毎日の脳筋リハビリに加えて、脳筋ど根性筋肉トレーニング--スクワット、背筋、腹筋、腕立て伏せ(腕立て伏せが出来ないのでまずは腕支えからスタート)を重ね、テレビを観ている時は常にハンドグリップを握り続け、乗車中はニーグリップと上半身で体幹を支えることを意識して走るように心がけました。


    毎日の積み重ねもあって、この半年で少しずつ左脚で踏ん張れるように、ニーグリップができるように、そして微々たるものですが上半身も筋力がついてきてごく僅かですが左手首の痛みが小さくもなりました。

    また、全クラッチから半クラッチ、半々クラッチくらいの微妙なクラッチミートも出来るように。


    このまま何年か積み重ねれば、いつか体幹でポジション維持ができるようになるかもしれない。引き続き根性で頑張ります。



    今年の後半は、脳筋一辺倒の努力に限界を感じはじめ、やっと車体の機能改善や機能用品へのリソースを振るようになりました(もっと前からやれよ、という話)。

    これらは限界を感じていた私に光明をもたらすものできた。


    中でも、EarPeace社製モータースポーツ用耳栓は、耳の障碍で80km/h以上の速度域での風切り音に耐えがたい苦痛を感じていた私に高速道路を使ったツーリングの可能性をもたらせてくれたものですし、

    ローダウンリンクキットは、確かな接地感と安定した脚の踏ん張りとポジション変化による相対的なアップハンドル化をもたらし、

    ハンドルアップスペーサーは絶対的なアップハンドル化からの左手首の痛み軽減をもたらせてくれました。

    また、イージークラッチシステムは、連続30分間で痙攣を起こし限界に至ってしまったクラッチ操作を、連続二時間程度まで何とか操作できるように改善をもたらせてくれました。



    今後も車体のカスタムと筋トレの両輪をもって引き続きMTバイクへの適応化を進めていきたいと思います。




    以上のように、今年はMTバイクへ復活という喜ばしい変革があったと同時に、MTバイクへの適応試行錯誤に呻吟し、這いずり回った年でした。



    来年は、機能部品に頼れるところは頼り、もう少し快適に、より楽しくバイクで駆け巡ることができる年としたいと思っています。


    この一年間を表す写真として、MTバイクへの適応に悩み、本気で降りようかと悩みながらも前を向いて必死に走っていたころの一枚を選んでみました。



    みなさまにおかれましては、本年は私の長文になりがちなエントリーにきちんと目を通していただいたこと、様々な投稿に反応、支援のコメントをいただいたことを心から御礼申し上げます。


    来年も種々つらつらと書き連ねると思いますが、お気が向いたときにでも絡んでいただけましたら幸いです。


    良いお年を!




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