バイクのエンジン形式の種類と特徴について
バイクのスペック表を見比べていると、エンジン形式や種類に違いがあることに気が付きます。「エンジンなんてどれも同じでは?」と感じる方も多いかもしれませんが、バイクライフを楽しむ上でエンジン選びはとても重要な要素です。エンジン形式の種類や気になる特徴について、早速見ていきましょう。
エンジン形式の違いとは
バイクは、車体やエンジン部分等の外見を見た限りでは、どのようなエンジンが積まれているか判断しづらいですが、スペック表に記載されている内容を見れば違いがあることは一目瞭然です。エンジン形式が異なると、走行時のエンジン音や力強さ、燃費性能にまで違いが出てくるので、バイク選びでは意識しておきたい重要なポイントと言えます。
しかし、そもそも何をもってエンジン形式が区別されているのでしょうか。エンジン形式は、ガソリンを燃焼させ起動力を生み出すために搭載されている気筒(シリンダー)の数や形状によって分類されています。
エンジン形式の種類と特徴
気筒数に着目して3種類の異なるエンジン形式を比較すると、それぞれ下記の特徴があります。
■単気筒
1つの気筒のみを搭載したエンジンで、走行時は大きなエンジン音と「ドッドッド」というライダーへの振動が伝わります。1つの気筒で大きなパワーを生み出すため、発進時の乗り出しはスムーズですが、加速に限界があります。
■2気筒
2つの気筒を搭載したエンジンで、単気筒よりもやや軽いエンジン音が鳴ります。2つの気筒でパワーを分散させているため、ライダーへの振動は単気筒ほど強くなく、発進・加速共にストレスを感じさせない走行が可能です。
■4気筒
4気筒エンジンには4つのエンジンが搭載されており、それぞれでパワーを分散させている分、発進時はゆっくりとした乗り出しとなります。しかし、加速していくに連れ、どんどんスピードを上げることが出来、走行時のエンジン音や振動が最も静かなのが特徴です。
より細かなエンジン形式の種類
気筒数によってバイクそのものの特徴が異なると言えます。一般的なエンジン形式は、前述のように気筒数によって分類されていますが、中にはその並び方によって異なるエンジン形式が存在します。例えば、『V型2気筒』や『並列4気筒』と呼ばれるエンジンは、読んで字のごとく気筒の並び方が異なります。
『V型2気筒』エンジンでは、2つの気筒がV字型に並んでいるので、一列に並んでいるエンジンよりもパーツそのものをスリムに見せることが出来、動きそのものも2つの気筒が相互に作用するため燃費性能の底上げが期待出来ます。
一方、『並列4気筒』ではエンジンパーツそのものがやや大きくなりがちですが、直線上で吸気・排気が行えるためエンジンを均等に冷やすことが出来、手入れが楽な特徴があります。
まとめ
エンジン形式は気筒数やその並び方によって異なりますが、一度内容が理解出来ればその後のバイク選びで大いに活用出来ます。また、バイク知識として覚えていて損は無いので、この機会にエンジンへの理解を深め、より楽しいバイクライフを送っていきましょう。
本記事は、2016年8月17日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
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