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エンジン性能に影響する、圧縮比の基礎知識とノッキングを防ぐ方法

エンジンを掛けた際に、普段は鳴らない音が鳴り出したら注意が必要かもしれません。メンテナンスによって改善出来るバイクの不具合を知って、万が一のトラブルを未然に防ぎましょう。ここでは、エンジン寿命に関わる圧縮比の基礎知識と、ノッキング等のトラブル防止策をお教えします。

圧縮比とは

エンジンには、ピストン状の動きをしながら混合気を作り出す気筒(シリンダー)があります。気筒容積や気筒数は車種によって異なりますが、ピストン運動により混合気を燃焼させてエネルギーを作り出す点は全てのバイクに共通しています。

そして、この空間を燃焼室と呼びます。燃焼室容積は、ピストンの動きに合わせて一定の感覚で変動を繰り返しますが、容積が最も大きくなる瞬間と最も小さくなる瞬間のそれぞれの比率を出したものを圧縮比と呼び、一般的には圧縮比が大きければ、大きなパワーが出る仕組みとなっています。しかし、あまりに圧縮比が大きければ燃焼が起こりにくくなることも考えられるので、一概に大きなものが良いとは言えません。

エンジンや走行への影響

圧縮比を大きくしすぎると燃焼が上手に起きず、ノッキングやデトネーションを起こしてしまう可能性があります。ノッキングは、燃焼室で上手く燃焼が起こっておらず、アクセルを開けると「カラカラ」「キリキリ」と乾いた音が鳴るのが特徴です。この音が聞こえた際は、無理にエンジンを掛けないよう注意しましょう。

ノッキングは、燃焼室内で起こるデトネーション(爆発)の前兆とも言えます。デトネーションは、燃焼室内で起こる複数の自然発火により空気が膨張して起こる現象のため、エンジンに負担を掛けるだけでなく爆発によるパーツの破損を招く危険性があります。

エンジンや走行への影響

ノッキングを防ぐには

ノッキングを起こさないためには、日頃からバイクのメンテナンスを行いパーツの劣化や汚れを見落とさないようにする必要があります。特に、燃焼室にカーボンを付着したままにすると自然発火が起きやすく、ノッキングやデトネーションを誘発してしまいます。市販のカーボン除去剤を使用するか、もしくは販売店へ依頼して定期的なクリーニングを行いましょう。

また、万が一ノッキングが起きた場合やエンジンの掛かりが悪いと感じた場合は、吸気した空気を排気する処置も大切です。これにより、さらなるノッキングやデトネーションを防ぐことが出来るので、排気管を正常な状態に保てるよう意識しておきましょう。

まとめ

気温が低い冬場や高山地帯等でノッキングは起きやすくなりますが、日々のメンテナンスを怠れば季節や場所を問わずに起こる可能性があります。万が一のトラブルを未然に防ぐためにも、日々のチェックや販売店等での定期的なメンテナンスを忘れずに行っていきましょう。

本記事は、2016年7月14日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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