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冬のツーリングを楽しむポイントは?季節特有の注意点、おすすめの服装などを解説

季節を問わずバイクツーリングを楽しみたいという方は少なくないでしょう。しかし、寒さの厳しい冬は、防寒対策だけではなくバイク本体の状態やツーリングコースの環境など、気を付けるべきポイントが多くあります。

この記事では、冬のツーリングを安全に楽しむためのポイントや注意点、おすすめのコースなどを紹介します。あると便利なグッズも紹介するので参考にしてください。

冬のツーリングを楽しむポイント

心配事の多い冬のツーリングですが、冬だからこそのメリットや楽しみ方もあります。厳しい寒さも、万全の準備を行なえば安心です。

そこでまずは、冬のツーリングを楽しむポイントを解説します。

エンジンの調子の良さ

エンジンは、吸入した空気量に適したガソリンを噴射して混合気を作り、着火、爆発させてエネルギーを生み出す仕組みです。季節によって空気の吸入量は変わりませんが、冬は空気の密度が上がるため、結果的に取り込まれる酸素も増えることになります。そのため、酸素量が多い冬は爆発力が高まり、エンジンのパワーが出やすいのです。

服装

冬のツーリングの服装は、重ね着をして保温効果を高めるのが鉄則です。肌着などの上に保温効果のあるインナー、さらに防風機能に優れたアウターを着用する、3層の重ね着をするとよいでしょう。いずれも保温効果があるものが良いですが、汗をかく場合もあるので、一番下に着用する肌着は速乾性に優れたものがおすすめです。

目的地選び

冬は空気が澄んでおり、きれいな景色を楽しめる点が冬ツーリングの魅力です。寒いなか走行するので、温かい食べ物を味わえるお店や温泉を目的地にして出かけるのもよいでしょう。温泉に行く場合は、湯冷めしないように汗が引いてから出発してください。また、入浴により上がった体温が少しずつ低下してくると眠くなるケースもあるので、居眠り運転にも注意が必要です。

冬のツーリングの注意点

続いて、冬のツーリングで注意したい点を4つ紹介します。出発前にチェックするべきポイントもあるので、事前の確認をしっかりと行ないましょう。

タイヤが温まりにくい

気温が低い冬は、タイヤなどバイクの各パーツが温まるまでに時間がかかります。グリップ性能に優れたタイヤも多くありますが、タイヤの内部が温まらないと本来のグリップ性能を発揮できません。そのため、意識的に直線道路を走行してタイヤを温めましょう。低回転から素早くスロットルを開けてリヤタイヤをつぶす、フロントブレーキを少しずつかけてフロントタイヤをつぶす動作を繰り返し、タイヤを揉んであげることで温められます。

バッテリーが消耗している可能性がある

気温低下の影響を受けやすいバイクパーツの一つが、バッテリーです。消耗品であるバッテリーは長時間使用するなかで少しずつ劣化していきますが、気温が低いほど弱りやすいとされています。冬のツーリングに行く頻度は、ほかの季節よりも少ないと想定されます。久しぶりにバイクに乗ろうとしたら、バッテリーが上がっていてエンジンがかからないというケースも少なくありません。バッテリーが弱まるとライトやウィンカーの光が弱々しい、ホーンの音が小さいなどの症状が出るので、日頃からしっかりとこのような点をチェックしてみてください。

路面凍結のおそれがある

水が氷になる温度は0度ですが、気温が0度まで下がらなくても路面凍結は起こりえます。地表の温度と気温は異なるため、一般的に気温が3度から5度ほどで路面凍結が起こるとされています。山間部など特に気温が下がる標高の高い場所では、寒い時期の運転を避けたほうがよいでしょう。沿岸部は比較的雪が降ったり積もったりしにくく、山間部よりは冬ツーリングに適しています。ほかにも日陰や橋の上、トンネルの出入り口などで路面凍結が起こりやすいので注意が必要です。

休憩と水分補給を忘れない

冬は寒くて汗をかいていないように感じ、水分補給を忘れがちです。しかし、冬でも脱水症状になる危険性があるので、こまめな水分補給が欠かせません。人は汗などで一日に2.5Lもの水分を消費するといわれています。意識的に休憩を設け、水分補給をしっかりと行ないましょう。温かい飲み物を飲みたくなる冬場ですが、コーヒーには利尿作用がありトイレが近くなってしまいます。また寒くなりコーヒーを飲んでまたトイレへ……と無限ループになりかねないため、飲み物の種類にも注意してください。

冬ツーリングにあると便利なグッズ

冬ツーリングにあると便利なグッズ

冬のツーリングならではの寒さやシールドの結露、眩しさを軽減する便利なグッズを紹介します。

グリップヒーター

手がかじかむとバイクの操作に影響を与えます。保温性の高いグローブに加えて、グリップヒーターを活用して手元を温めると快適に運転できます。もともとグリップヒーター機能が備わっているバイクも多くありますが、ない場合は外付けできるので試してみるとよいでしょう。

ピンロックシート

冬場は気温が下がりますが、ヘルメット内は自分の湿った呼気で暖かくなり、外気温との差で結露や曇りが発生しやすくなります。そこで結露対策におすすめのアイテムがピンロックシートです。ピンロックシートをシールドに取り付けて二重構造を作ることで、外気と呼気の接触を防いで曇りの発生を軽減させられます。曇り止めスプレーも併用すると、なおよいでしょう。

偏光サングラス

眩しい日差しというと夏のイメージがあるかもしれませんが、実は冬こそ眩しさを感じやすい季節です。冬は太陽の位置が低いため、目に刺さるような光を感じやすくなります。さらに、空気の水分量が下がることで光を遮るものが減り、光が通りやすくなるのです。偏光レンズを使用したサングラスを装着すると、自然光を通しつつ、紫外線や太陽光の乱反射などを遮断し、クリアな視界を保てます。偏光レンズではないサングラスはただ視界が暗くなり、トンネル内などでは視界不良となる危険性があるので注意してください。

冬ツーリングにおすすめのスポット

空気が澄んで美しい景色が楽しめる冬のツーリング。先述したように、できるだけ山岳ルートを避け、路面凍結しにくいルートを選ぶことがポイントです。

そこで最後に、冬におすすめのツーリングスポットを紹介します。

房総半島

都内からアクセスしやすい房総半島は、冬でも比較的暖かく、積雪の心配も少ないエリアです。内房と外房をぐるりと半周し、九十九里など美しい景色を楽しめます。特に南房総は温暖で、「日本の道百選」に認定されている房総フラワーラインなどツーリングにぴったりの道路も多く、大変おすすめです。

ツーリングの合間には、道の駅「鴨川オーシャンパーク」で食事や足湯を楽しめます。東京方面から東京湾アクアラインを通って約1時間でアクセスできるほか、神奈川方面からフェリーを利用してのアクセスも可能です。

伊勢志摩

三重県の伊勢志摩エリアも、冬ツーリングにおすすめです。冬でも走れる「伊勢志摩スカイライン」があり、最高峰の朝熊山からの大パノラマを満喫できます。また志摩半島の南側は、黒潮海流の影響で年間を通して暖かいのが特徴です。

「伊勢神宮」や「二見興玉神社」などの観光スポット、道の駅、団体用の宿泊施設などエリア内の見どころや施設が充実しており、一人でのお手軽ツーリングからワインディングツーリング、団体ツーリングまでさまざまなシーンに適しています。

伊豆

ライダーに人気の伊豆半島は、冬もツーリングを楽しめるスポットです。冬に走るのであれば、特に西伊豆エリアがおすすめです。駿河湾沿いの西伊豆エリアは路面凍結や積雪の心配も少なく、気持ちの良い海岸線ツーリングを楽しめます。南伊豆にある「石廊崎オーシャンパーク」や「石室神社」などの観光スポットに立ち寄るのもよいでしょう。東伊豆には伊豆スカイラインなどがありますが、山岳エリアなので冬は積雪や路面凍結により通行止めになる場合があります。

ただし、西伊豆に行くためには必ず東伊豆を通る必要があり、アクセスには注意が必要です。

まとめ

冷え込みが厳しい冬のツーリングに行く際は、万全の防寒対策が必要です。しかし、重ね着やネックウォーマーなどで服装を工夫すれば、冬のツーリングも快適に楽しめます。エンジンのパワーを存分に感じられるほか、冬だからこそ目的地での温泉や温かい食べ物が体に染みるでしょう。

タイヤの温まりにくさやバッテリー上がりなど、冬に多いバイクの状態に合った対処を行ない、ピンロックシートなどの便利なグッズも取り入れながら安全に冬ツーリングを楽しんでください。

本記事は、2024年1月5日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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