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訪れるべき日本の山城ランキング!山城めぐりの注意点も紹介

日本全国には2万5,000~5万の城(城跡)があるといわれており、その多くが山城です。

山城とは、山の地形を利用して築いた城のことで、おもに南北朝時代から戦国時代初期につくられました。土を掘り、盛り固めてつくった堀や土塁からなる山城は、天然の要塞でもありました。

この記事では人気の山城を地域別に紹介するほか、「日本三大山城」や山城めぐりの注意点、バイクで山城めぐりをする際のポイントなどを紹介します。

関連記事:【天守閣編】城めぐりはバイクで!おすすめのお城と見どころ、注意点5選を解説

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【地域別】人気の山城ランキング

まず、ここでは日本全国にある山城のなかから、地域別に人気の山城を紹介します。

【関東・中部地方】

名称 所在地 標高 指定種別 築城年
岩村城 岐阜県 717m 県史跡 1185年
高天神城 静岡県 132m 国文化財 不明
七尾城 石川県 305m 国史跡 16世紀前半
岩櫃城 群馬県 593m 国史跡 不明

関東・中部地方で紹介する人気の山城は4つです。標高717mの高所に建てられた岩村城については、次項で詳しく紹介しますので、そちらをご覧ください。

高天神城

静岡県にある高天神城には、「高天神六砦」と呼ばれる見どころがあります。高天神城跡より北方約4kmの位置にある「小笠山砦」、高天神城跡より南へ約3kmの位置にある「三井山砦」をはじめ、「中村砦」、「火ヶ峰砦」、「能ヶ坂砦」、「獅子ヶ鼻砦」が見られます。

七尾城

石川県にある七尾城は、七尾の地名の由来である7つの尾根筋を中心に、多数の屋敷地を連ねていました。本丸から一望できる七尾湾や能登半島の絶景が見どころです。

岩櫃城(いわびつじょう)

群馬県にある岩櫃城は、奇岩・怪石に覆われた標高802mの岩櫃山の中腹に築かれた山城で、真田幸村が幼少時代を過ごした場所とされています。特徴は、南面が約200mの断崖絶壁となっている岩峯全体を城としている点です。

【近畿・中国地方】

名称 所在地 標高 指定種別 築城年
備中松山城 岡山県 430m 国重要文化財 1683年
大和高取城 奈良県 584m 国史跡 1332年
鳥取城 鳥取県 263m 国史跡 16世紀中頃
安土城 滋賀県 198m 国指定特別史跡 1576年

近畿・中国地方からは4つの山城を紹介します。なお、備中松山城と大和高取城については、次項で紹介しますので、そちらをご覧ください。

鳥取城

鳥取県にある鳥取城は、羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)の兵糧攻めの舞台になった場所でもあり、歴史の長さから「城郭の博物館」とも呼ばれています。「巻石垣」と呼ばれる球面状の石垣が見られます。

安土城

滋賀県にある安土城は、織田信長の居城として知られる国の特別史跡です。本能寺の変ののち焼失してしまったため、現在残っているのは石垣のみですが、安土山の南側にある堀が昔の名残を留めています。

【四国・九州地方】

名称 所在地 標高 指定種別 築城年
岡豊城 高知県 97m 国史跡 不明
岡城 大分県 325m 国指定史跡 1185年

四国・九州地方から紹介する山城は2つです。

岡豊城

高知県南国市にある岡豊城は、通称「岡豊山」にある高知県を代表する城跡の一つです。建築年は不明ですが、戦国時代の武将長宗我部氏の居城でした。岡豊山の標高は97mと、ほかの山城と比べると低いものの、東から南斜面にかけては急傾斜となっており、その下には国分川が流れています。西から南にかけて続く湿田が、自然の要塞となっていたと考えられます。

岡城

大分県竹田市にある岡城は、阿蘇山の火砕流でできた岩山の上に建っており、「難攻不落」と呼ばれる構造が魅力の山城です。源義経を迎えるため1185年に築城されたと伝えられている岡城は、1594年に初代藩主となった中川秀成により石垣づくりの城となりました。本丸から望むくじゅう連山や、西の丸から望む阿蘇山と城下町は絶景です。

山城めぐり、迷ったらまずは「日本三大山城」へ

山城めぐり、迷ったらまずは「日本三大山城」へ

数ある山城のなかには、いつしか「日本三大山城」と呼ばれるようになった城があります。ここでは、初めて山城めぐりをする方におすすめの「日本三大山城」について紹介します。

岩村城

1185年に築城された岐阜県恵那市の岩村城は、標高717mと江戸諸藩の府城のなかでも最も高い所に築かれた山城です。

高低差180mの地形を利用した堅固な山城は「霧ヶ城」とも呼ばれており、明治時代に廃城となるまで、700年間におよぶ歴史がありました。織田信長の叔母が城主として統治した城としても知られています。

本丸の北東面に築かれた6段の石垣や、本丸西面の高石垣、城主専用の霊泉だった井戸「霧ケ井」など、見どころも豊富です。

住所:岐阜県恵那市岩村町字城山
電話:0573−43−3231
問い合わせ先:(一社)恵那市観光協会岩村支部
アクセス
電車:明知鉄道岩村駅から徒歩1時間
車:中央自動車道「恵那IC」下車20分

大和高取城

1332年に築城された奈良県の大和高取城は、標高584mの高取山の頂きにあります。麓から天守台までの高低差が390mもあり、日本三大山城のなかでも最も高いことから「日本一の山城」にふさわしいともいわれています。

高取城の見どころは、七ツ井戸から見上げる高石垣の迫力ある姿と、国見櫓跡から望む絶景です。また、高取城の石垣には明日香、高取地域の古墳の石が多く使われていることも知られているので、現地で探してみるのもよいでしょう。

紅葉が見頃を迎える11月に行なわれる火縄銃の実演や、時代行列もぜひ見たいところです。

住所:奈良県高市郡高取町高取
電話:0744−52−3334
アクセス
電車:近鉄吉野線「壺阪山」駅下車、駅より徒歩約2時間
バス:奈良交通バス「壺阪寺」停留所より徒歩約1時間
車:近鉄「壺阪山」駅より約15分

備中松山城

1683年に築城された岡山県高梁市の備中松山城は、臥牛山の頂上付近、標高430mの所にある天守が国の重要文化財に指定されています。

東西の主要街道が交差する要地であったため戦国時代には激しい戦が絶えず、ひんぱんに城主が交代されました。

白い漆喰塗りの壁と黒い腰板のコントラストや、美しい天守はもちろんのこと、秋には大手門付近の紅葉も見どころです。

住所:岡山県高梁市内山下1
電話:0866−22−1487
開城時間:【4月~9月】9:00~17:30、【10月~3月】9:00~16:30
休城日:12月29日~1月3日
アクセス
電車:「備中高梁駅」からタクシーで約10分「ふいご峠」下車、徒歩約20分700m
車:「賀陽IC」から約20分/「有漢IC」から約25分

山城めぐりの注意点

山城めぐりを楽しむうえで重要なことの一つが、「マナーを守る」ことです。整備されていないエリアも多い山城めぐりをしていると、気付かないうちにマナー違反をしてしまう可能性もあります。

山城の周辺は観光地化されておらず、近隣には民家や私有地がある場合も珍しくありません。そのため、ここでは地域に迷惑をかけずに安全に山城めぐりをするために、心得ておきたいポイントを紹介します。

むやみに石垣などに登らない

貴重な文化財である山城の遺構は崩れやすくもろいため、むやみに石垣などに登るのはNGです。史跡を守るためにも、節度ある行動を心がけましょう。

また、山中では持ち物を落とさないように体に固定したり、落石に注意したりすることも、忘れてはいけません。

迷惑駐車や私有地への立ち入りはしない

山城周辺には車を駐車できないところや、民家、田畑や止め山などの私有地があります。迷惑駐車や、私有地への立ち入りなどはしないように注意してください。

山城を見学できるのは、地元の方々の善意と協力があってこそです。地元の方の迷惑になることがないように、しっかりとマナーを守って山城めぐりを楽しんでください。

バイクでの山城めぐりのポイント3選

城めぐりをする際の交通手段としては、電車やバス、車やバイクなどが考えられますが、ここではバイクを選択した場合の注意点について紹介します。

バイク点検

山城めぐりの前には、バイクの点検をすることが重要です。以下の点検項目について、必ず確認しましょう。

  • タイヤ交換、空気圧チェック
  • エンジンオイル交換
  • チェーンのメンテナンス
  • プラグ交換
  • ブレーキパットの交換
  • バッテリーの電圧チェック
  • エアクリーナーの点検清掃
  • ボルトの増し締め
  • クーラント液の補充

これらすべての点検を行なうのが理想的ですが、最低でもブレーキと灯火類、燃料のチェックをしておきましょう。

そのほかのメンテナンスについては、早めにバイク専門店に相談しておくことをおすすめします。

持ち物と服装

バイクでの城めぐりを安全かつ快適に楽しむには、持ち物や服装にも注意が必要です。バイクでの山城めぐりに必ず持っていきたいものとして、以下の3つがあります。

レインウェア

山の天気は変わりやすいため、いつ、どこに行っても雨が降るものと考えておきましょう。

使い捨てカイロ

夜間の山岳部などは、真夏でも体温が下がって危険な状況になる可能性があります。道中のコンビニなどでも購入できますが、出発前に用意しておいたほうが安心です。

パンク修理剤

パンクはどこで起こるかわかりません。小さな釘が刺さって走行不能になれば、旅先でレッカーを呼ぶ事態になります。チューブタイヤに対応したものなどを1本持っておくことをおすすめします。

その他

必須の持ち物と併せて、以下についても適宜準備しましょう。

  • モバイルバッテリーとケーブル
  • 常備薬(風邪薬、胃腸薬、痛み止め、目薬、絆創膏、消毒薬など)
  • 折り畳み傘(小型のもの)
  • ラチェット式の工具(8・10・12・14mm)
  • 防水ハット
  • 大きめのカラビナ
  • Mサイズのツーリングネット
  • 水筒(250ml程度)など

服装は安全性が第一

バイク旅では、ファッション性よりも安全性を第一に考えて服装選びをすることが重要です。

  • 基本は長袖長ズボン
    日焼けや転倒時の傷を最小限に抑えるため。
  • 関節を守るプロテクター
    転倒時の対策として、肘や膝、足首などを守れるもの
    上半身にはライディングジャケット、下半身にはライディングパンツがおすすめ。
  • 暑さ対策
    メッシュのジャケットやライディング用のジーンズ、手のひらや甲を守れるグローブ、吸湿速乾インナー、冷感インナーなど。
  • 寒さ対策
    フルフェイスのヘルメット、厚手の冬用グローブ、保温性の高いウェアなど。

季節にかかわらず、暑さ対策と寒さ対策に必要なアイテムは用意しておくのがベストです。なお、レザー製品はライダーの体温を奪ってしまうため、真冬のバイク旅では避けたほうが無難です。

ルートと時間配分

ルートを考える際は、目的地だけではなく途中の立ち寄りスポットについても調べたうえで、効率良くまわれるように考えるとよいでしょう。

日帰りの場合は、大まかな所要時間を決めておくことも大切です。スマートフォンアプリのなかには、時間などを簡単に計算してくれるものもあるため、活用してみるのもおすすめです。

また、バイク旅の経験が浅い方は、所要時間を1.5倍~2倍くらい多めに見積もって計画することをおすすめします。

関連記事:【天守閣編】城めぐりはバイクで!おすすめのお城と見どころ、注意点5選を解説

まとめ

山城をめぐる旅は歴史に触れられるだけではなく、絶景も楽しめるため人気があります。初めて山城めぐりをするなら、今回紹介した日本三大山城がおすすめです。

山城は観光地化されていないところが多いため、地元の方の迷惑にならないよう、マナーを守って見学することが大切です。

また、移動手段としてバイクを利用するなら、安全に山城めぐりができるよう、出発前の点検や服装選びにも注意しましょう。

本記事は、2023年12月12日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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