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【初心者向け】ツーリングに必要な計画や装備、服装などをすべて教えます

バイク初心者がツーリングに出かける場合、「どのような準備をする必要があるのか?」で頭を悩ませることが多いと思います。特に、自分の周囲に経験豊富なベテランライダーなどがいない場合は、ツーリングに向けた計画や準備をするうえで不安要素もたくさん出てくることでしょう。

そこで今回は、ツーリングに行く前に準備すべきアイテムや服装、計画時の注意点などをバイク初心者向けに詳しく解説していきます。

バイクのツーリングの種類

バイクのツーリングに向けて準備をするには、自分の選ぶ種類に合った情報収集などをするのが理想です。ここではまず、ツーリングにどのような種類があるかを整理しておきましょう。

距離によるツーリングの種類

<ロングツーリング>

いわゆる長距離ツーリングの総称です。この種類の定義は、300km以上や2泊以上と人によって異なる傾向があります。長距離走行によるたくさんの体力が必要となるため、基本的には近距離ツーリングで運転に慣れてから挑戦するのがおすすめです。

<ショートツーリング(プチツーリング)>

ショートツーリングの場合、1日以内、100km未満を指すことが多いです。本格的な旅行というよりは、自宅近くの山道などを3時間ほど走って帰ってくるようなイメージとなります。初心者の練習用としても行なわれることが多いツーリングです。

<弾丸ツーリング>

日帰り~1泊程度で戻ってくるところは、プチツーリングにも似ています。しかし弾丸ツーリングの場合は、少ない日程のなかでロングツーリングに近い長距離を走行することが多い傾向があります。

人数によるツーリングの種類

<ソロツーリング>

ひとりで出かけるツーリングのことです。日程やペース、食べ物なども自分で決められるため、自由度の高さが魅力の種類となります。ただし、トラブルへの対処も自分で行なうことから、ツーリング初心者の場合は多くの準備が必要です。

<マスツーリング>

複数人で行くツーリングです。インカムを装着すれば、気心の知れた友人とおしゃべりをしながら運転を楽しめます。最近では、インターネット上のSNSやコミュニティの仲間と、オフ会を兼ねたマスツーリングもたくさん実施されています。

<タンデムツーリング>

タンデムツーリングとは、1台のバイクに2人で乗車する種類です。バイクを操縦する人をライダー、後ろに乗る人をパッセンジャーと呼びます。2人で乗車しやすいビッグスクーターなどの増加により、タンデムツーリングを楽しむ夫婦なども多くなりました。

目的によるツーリングの種類

<キャンプツーリング>

バイクにキャンプ道具を積んで出かけるツーリングです。最初にテントなどをそろえてしまえば、遠方でも宿泊費などがほとんどかからない経済的な魅力があります。また、出発・到着時間にとらわれず自由に行動できるところも人気の理由です。

<絶景ツーリング>

絶景を求めてバイクに乗るツーリングです。テントを積んでキャンプ+絶景ツーリングを行なえば、宿泊施設を利用するよりも効率的に早朝の美しい景色を楽しめます。また、行楽地が混雑する観光シーズンは、バイクに乗って絶景ツーリングをしたほうが、渋滞に巻き込まれることも少なくメリットは多いでしょう。

ここからは、初心者向けの日帰りソロツーリングを想定した準備などを解説していきます。

バイクのツーリングの出発までに行なう準備

バイクのツーリングに出かけるときには、以下の準備が必要となります。

ツーリング計画を立てる

ツーリングに行くときには、最初に目的地やルート、時間配分などの計画を立てるのが理想です。ある程度のツーリング経験がある上級者や、行き慣れた場所に向かう場合は、無計画な行きあたりばったりの旅も可能です。

一方、ツーリング初心者の場合は、長距離運転による疲れやトラブルが生じるリスクを考えると、はじめのうちは計画を立ててから出かけるのがおすすめとなります。

アイテム、装備の準備をする

日帰りツーリングの荷物は、キャンプツーリングと比べてかなり少ないです。しかし、初めてのツーリングに行くときには、アイテムだけでなく服装などもそろえる必要があります。ツーリングを快適なものにするためにも、事前に必要なものをリストアップしたうえで買い物をするのが理想となるでしょう。

アイテムの点検や積載の確認をする

購入したアイテムを必要なシーンで適切に使うには、落ち着いて作業できる場所で出発前の点検やテストをしておく必要があります。また、最初にたくさんのアイテムを買ったときには、それらを安全にバイクに積めるかどうかの確認も必要です。車体に屋根のないバイクの場合、雨天や強風時にも積載作業を進められる段取りをすることも重要となります。

具体的な日程を決める

アイテムなどの準備がすべてできたところで、出発日などを決めていきます。ツーリング経験の少ない初心者の場合、体温調整もしやすく荷物も少なめで済む春か秋からチャレンジしてみるのがおすすめです。

ただし、バイクのツーリングは、天候や季節の影響を受けやすい特徴があります。そのため、台風が接近していたり、猛暑が予想される場合などは、無理に出発をしないようにしてください。

バイクのメンテナンスをする

楽しい旅には、安全なバイクが不可欠です。バイクの安全を維持するためには以下の項目を点検し、出発日に合わせて余裕を持った整備点検のスケジューリングが必要となります。

  • タイヤ交換と空気圧
  • エンジンオイル交換
  • チェーンメンテナンス
  • プラグ交換
  • ブレーキパットの交換
  • バッテリーの電圧チェック
  • エアクリーナーの点検清掃
  • ボルトの増し締め
  • クーラント液の補充 など

これらの全項目のメンテナンスが自分でできない場合は、バイク専門店に早めの相談をしたほうがいいでしょう。

バイクのツーリング計画の立て方

バイクのツーリングに行くときには、以下の流れで計画を立てていきます。

目的地を決める

まず、以下のような資料を参考にしながら、今回のツーリングで「どこまで行くか?」を考えます。

  • インターネットの情報
  • ガイドブック
  • 地図 など

ここで決める目的地までの距離は、ライダーの経験値や体力、使用するバイクによっても変わってきます。初心者の場合は、100km~200kmを目安に決めるといいでしょう。また、バイクツーリングの場合は、疲労や悪天候を想定して、複数の目的地を設定するのがおすすめとなります。

ルートを考える

ツーリングのルートは、目的地までの途中にある面白そうな立ち寄りスポットを効率よくまわれるように考えるのがおすすめです。遠方にロングツーリングをするときには、一般道と高速道路のどちらを使うかも考える必要があります。単調な旅になるのを防ぐために、行きと帰りであえて道路を変えてみるのもおすすめです。

時間配分を計算する

日帰りツーリングの場合、寝床となるテントを持たないため、おおよその時間を把握したうえで移動をしていかなければなりません。そのため、計画段階では、決定した目的地とルートをもとに、大まかな所要時間を決めていきます。

この作業をするときには、時間などを簡単に計算してくれるスマートフォンアプリなどを活用してみてください。ツーリング経験の少ない初心者の場合、1.5~2倍ぐらいの多めの時間を見積もって計画するのがおすすめとなります。

バイクツーリングにおける服装の選びのポイント

バイクツーリングにおける服装の選びのポイント

安全かつ快適なツーリングを楽しむには、服装選びも非常に大切です。一般的には、初めてのツーリングに出かける前に以下の装備をそろえる必要があります。

  • インナー
  • グローブ
  • ライディングジャケット
  • ランディングパンツ
  • ヘルメット
  • 防寒着
  • レインウェア
  • プロテクター など

これらのアイテム購入で重視すべき優先度は、以下のとおりになります。

安全性 > 機能性 > ファッション性

ここでは初心者向けに、ツーリングで着用する衣類や服装の考え方を総合的に解説していきます。

肌を露出しない

バイクに乗るときの服装は、長袖長ズボンが必須です。衣類によって腕や足が覆われていると、直射日光による日焼けや転倒時の傷なども最小限に抑えられます。また、非常に速いスピードで走行するツーリングでは、走行風で奪われる体温にも注意をしなければなりません。

体温があまりに下がった場合、疲労や著しい体力低下が起こる可能性があります。こうした症状は、事故などのトラブル原因になることもあります。ですから、ツーリングに出かけるときには、風や太陽などから必ず手足を守る服装を選ぶようにしてください。

関節を守る

ツーリングをするときには、転倒時の対策として関節を守るプロテクターも必要です。プロテクターとは、バイクが転んだときに真っ先に地面につく可能性の高い肘や膝などの関節部分を守るアイテムとなります。速いスピードで走行する高速道路ではハードタイプ、通常はソフトタイプといったように、シーンに応じた使い分けをするとよいでしょう。

上半身には肩肘にプロテクターの入ったライディングジャケット、下半身には膝プロテクター入りのライディングパンツ着用のコーディネートがおすすめです。ほかには、くるぶしの隠れるハイカットのブーツにも、関節を守る特徴があります。

「暑さ対策」と「寒さ対策」の両方を用意する

バイクは、季節や天候の影響を受けやすい乗り物です。そのため、ツーリングで着用する衣類をそろえるときには、春夏秋冬ではなく、「寒さ・暑さ」を防ぐ夏用と冬用の装備を2セット用意しておくのがおすすめとなります。

非常に暑い真夏については、以下のアイテムに吸湿速乾インナーや冷感インナーを組み合わせるのがおすすめです。

  • メッシュジャケット
  • ライディング用のジーンズ
  • 手のひらや甲をプロテクトしたグローブ

一方、冬のツーリングでは、寒さを防ぐために以下のようなアイテムを買い足す必要があります。

  • フルフェイスのヘルメット
  • 厚手のウィンターグローブ
  • 保温性・防寒性の高いウィンターウェア

ただし、レザー製品は、ライダーの体温を奪ってしまうため、真冬のツーリングではおすすめできません。

脱ぎやすさや軽さも重要

バイクに乗っていると、時間とともに天候や気温が大きく変わります。こうした環境下でこまめな体温調整をするには、簡単に脱ぎ着ができる装備を選ぶことも非常に大切です。

また、ツーリングの場合、自動車で出かけるドライブと違って、あまり多くの荷物を載せられない問題があります。そのため、ツーリング先で着替えが必要な場合は、軽くて非常にコンパクトな吸湿速乾インナーなどを選ぶことも大切となるでしょう。

バイクのツーリングに必要な車体装備とアイテム

ツーリングの快適性や安全性を高めるには、以下のようなアイテムを備え付けるのがおすすめです。

ETC車載器(ETCカード)

ツーリングで高速道路に乗る人には、無線通信で決済を行なうETCを装着するのがおすすめです。このシステムを使うと、以下のようにさまざまな割引が受けられます。

  • 平日朝夕割引
  • 休日割引
  • 深夜割引 など

高速道路のゲートを徐行で通過できるため、運転時の負担を軽減する意味でも非常におすすめのアイテムとなります。

ツーリングボックス

たくさんの荷物をスタイリッシュに積むには、ツーリングボックスの活用がおすすめです。樹脂製や金属製のボックスには、悪天候時にも大事な荷物を濡れにくくする利点があります。また、ネットやロープで荷物を括り付ける必要もないことから、急な撤収などもしやすくするアイテムとなります。

ツーリングネット

ツーリングボックスを使うほどの荷物がない場合は、ツーリングネットを買っておくのもおすすめです。このネットがあると、旅先で購入したお土産なども積載できます。

グリップヒーター

グリップヒーターとは、ハンドルのグリップに装着する防寒アイテムです。電熱で手のひらを温めるヒーターがあると、あまりにも分厚いグローブによって運転しづらい問題も解消しやすくなります。また、ハンドルカバーとセットで使うと、真冬のツーリングの保温性も高まることでしょう。

ナビ

道に迷ってしまうトラブルを防ぐには、ナビも装着しておきたいものです。スマートフォンが普及した近年では、自身の端末にナビアプリケーションを入れて、専用ホルダーでバイクに取り付けるスタイルが人気となっています。

また、雨や猛暑などの悪天候時の使用や、大きな画面の使いやすさを求める人には、バイク専用ナビの使用もおすすめです。このタイプのナビには、バッテリー上がりや事故などのトラブル時に専任オペレーターにつながるカーレスキューボタン搭載の商品があります。

サイドスタンドパッド

サイドスタンドパッドとは、バイクのスタンドの下に敷く板のことです。このアイテムを使うと、海辺の砂浜や砂利、草地といったやわらかい地面の上でも、広い接地面積でスタンドが沈むのを防げるようになります。

前室にバイクを置けるテントが増えた近年では、キャンプツーリングでもサイドスタンドパッドが必須アイテムになりつつあります。

車載工具

きちんと整備したバイクでも、ツーリング先で故障などのトラブルに遭う可能性は十分にあります。そのため、外で最低限の応急処置ができるように、以下のような工具などを携行してください。

  • タイヤゲージ
  • 工具類
  • パンク修理用具
  • 予備パーツ
  • 針金 など

コンパクトな工具キットのなかには、使いづらいものもあります。ですから、使用頻度の高いスパナなどは、ツーリングに出かける前に使い勝手やサイズなどを確認してください。また、最後に記載した針金は、バランスを崩して倒れたバイクのブレーキレバーが折れてしまったときなどに、応急処置として活用できる便利アイテムになります。

バイクのツーリングを楽しむコツと注意点

ツーリング初心者は、経験や知識の乏しさからツーリング中の失敗やトラブルを起こしがちです。しかし、これから紹介するコツや注意点を意識すると、初めてのツーリングでも安全かつ楽しい1日を過ごしやすくなります。

疲れないバイクの乗り方を工夫する

バイク運転による疲労は、事故やトラブルの原因になります。楽しいツーリングの大敵である疲れを防ぐためには、運転中に以下のようなコツを実践することが大切です。

  • クラッチの使い方を工夫する
  • 正しい姿勢で走行する
  • 重い荷物を減らす など

バイクを購入したばかりであまり運転に慣れていない人の場合は、最初はプチツーリングでトレーニングを行ない、徐々に走行距離を長くしてもいいでしょう。

高速道路にも走り方がある

高速道路の走行時に保つ車間距離には、周囲の車両からの落下物や追突事故を防ぐ効果があります。距離の目安としては、前の車がある地点を通過してから、その2秒後に自分のバイクが通るようにするのがおすすめです。

高速道路の場合、一般道と比べると景色が単調で運転に飽きやすくなります。したがって、集中力の低下を防ぐためにも、サービスエリアなどでこまめな休憩をとるようにしてください。

降雨と落雷を想定した準備をする

近年の日本では、朝の段階では想定できないゲリラ豪雨なども起こりやすくなっています。こうした環境でツーリングに出かけるときには、天気予報が晴天であっても降雨や落雷への対策が必要です。

雨具は、汗をかいても布地のなかがサウナ状態になりにくい、防水透湿性素材のレインウェアを用意するのがおすすめとなります。また、休憩中に地図や周辺情報の確認をするときには、雨雲予測アプリやラジオなども活用するといいでしょう。

遠方に出かけるときには、荒天に備えて雨宿りができそうな日帰り温泉施設や道の駅などをチェックしておくようにしてください。

簡単な調理器具を購入する

ツーリングで出かける山奥には、飲み物を買えるコンビニや自動販売機がない可能性があります。こうした環境で休憩時間を快適に過ごすには、登山用のコンパクトな調理器具をそろえるのがおすすめです。

例えば、小型バーナーを使ってお湯を沸かせるようになると、山奥の湧水を汲んでおいしいコーヒーも淹れられるようになります。また、近年では、屋外でカップラーメンやインスタントラーメンをつくるラーメンツーリングも人気となっています。

小型バーナーなどの小さな調理器具の購入は、ツーリング時の行動範囲を広げてくれます。また、調理グッズを少しずつ買い足していくと、日帰りからキャンプツーリングへのステップアップもしやすくなるでしょう。

まとめ

今回は、ツーリング初心者向けに計画や服装などの準備のポイントを詳しく整理しました。ソロツーリングに出かけるときには、一人でも無事に帰ってくることができる体力や悪天候を想定した装備も用意する必要があります。また、最後まで楽しいツーリングにするためには、愛車のメンテナンスも必ず行なっておきましょう。

バイクのメンテナンスは、ツーリング時だけでなく日頃からきちん行なうのが理想です。整備やチェックで少しでもわからないことがある場合は、メンテナンス実績豊富な専門店に相談をしてみてください。

本記事は、2020年9月29日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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