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【バイクでキャンプ】ツーリングテントの選び方とライダーおすすめ商品6選

この記事では、これからツーリングテントを選ぼうとしている初心者向けに、特徴や種類、選び方を解説します。また、記事の後半では多くのライダーに愛用されている6つの人気テントもご紹介します。

「ツーリングテントとは、一体どのようなテントなの?」「ツーリングテントとほかのテントの違いが知りたい!」という方は、ぜひ購入時の参考にしてください。

ツーリングテントの特徴とは?

ツーリングテントとは、バイクや自転車のツーリング先でキャンプを楽しむためのテントです。
最大の特徴は、バイクに積みやすい軽さとコンパクトさです。

アウトドア専門店では、1人で出かけるソロキャンプ用だけでなく、少し体が大きい人におすすめの2人用なども販売しています。

ツーリングテントと山岳用テントは同じもの?

ツーリングテントと山岳テントは、似ているようでまったく違うものです。

ツーリングテントは、基本的にバイクで行ける平地での使用を想定しています。一方で山岳用テントは、過酷な山の上での使用を想定しているため、寒さや風に強い構造になっています。また、山登りではバックパックにテントを入れて持ち歩くため、山岳テントはツーリングテントよりも軽いものが多いです。

注意したいのは、「ツーリングテント」や「山岳テント」といった記載のない商品があることです。
そのため、自分に合ったツーリングテントを選ぶためには、ある程度の知識が必要になります。
また、使う季節やどこまでの性能を求めているかによっても、購入すべきテントは変わります。

ツーリングテントの種類

ツーリングに使えるテントには、さまざまな種類やカテゴリがあります。
ここでは、アウトドア専門店の店頭やインターネット通販で初めて買い物をする方向けに、ツーリングキャンプで使われるテントの種類をわかりやすく説明していきます。

自立式のツーリングテント

自立式とは、ロープを張ったりペグを打ったりしなくても、ポールのテンションだけで自然にテントの形状になるタイプのテントです。

手間なくテントとして使えるのが自立式の最大の特徴ですが、安全のためにはペグを打つほうがよいでしょう。自立式には、セミ自立式と完全自立式があります。

セミ自立式

セミ自立式は、ドームテントで最も多いタイプです。
セミ自立式の特徴は、テント本体は固定する必要がないものの、前室部分はペグなどを使って固定をしなければならないことです。

ペグ打ちが少ないセミ自立式には、岩などが多い環境でも素早くテントを設営できるというメリットがあります。

完全自立式

完全自立式は、ツーリング用のなかでは種類が少ないです。
完全自立式の特徴は、ペグやロープを一切使うことなくテントを立てられることです。
そのため、ペグを立てにくい以下のような環境でも、設営できるというメリットがあります。

  • 砂浜
  • 岩の上
  • アスファルトの上
  • 狭い場所 など

まったく固定されない完全自立式は、風の強い環境では安全性が低いです。
そのため、風が強いキャンプ場でトイレや炊事場などに行くときは、内部に重い荷物を入れておくなどして、テントが飛ばされないようにする必要があります。

基本的にペグ打ちは不要ですが、安全性を高めるために数か所ペグ打ちをして、固定するといった使い方がおすすめです。

非自立式のツーリングテント

非自立式とは、ペグやトレッキングポール、張り網を使うことで初めてテントとして使えるタイプです。
ペグ打ちなどを必要とするため、自立式と比べて設営に時間と手間がかかります。
1kg以下の超軽量テントは、非自立式であることが多いです。
以下のようにテントの形状や種類が豊富なところも、このカテゴリの特徴です。

ワンポール型

ワンポール型は、軽さと広さを兼ね備えた非常に人気のあるテントです。
中心にポールを立てるため狭く見えますが、半分を前室、半分を寝床とすることで快適に使えます。

他のタイプと比べて床面積が広いのも魅力です。デザイン性の高いブランドでも、ワンポール型のおしゃれなテントを発売しています。

ツーポール型

ワンポール型を2つ並べたような形状のテントです。
間口が広いこのタイプは、焚き火をしながらゆっくり夜を過ごす場合におすすめです。

見た目は非常にスタイリッシュですが、設営にはやや手間がかかります。
そのため、どちらかといえば焚き火台なども所有している中上級者向けのテントといえるでしょう。

トンネル型

天井が高く、居住スペースも広く、快適性に優れたテントです。
従来は4~5人の大型テントに多いタイプでしたが、近年はツーリングでソロキャンプをする人向けの商品も販売されるようになりました。タープと組み合わせると、直射日光を避けながら食事や調理ができます。

Aフレーム型

Aフレーム型とは、昔ながらの三角テントのことです。
一般的には、ツーポール型やパップテントのポールが二股になったものをAフレーム型と呼びます。ただし、このあたりの分類はかなり複雑です。

居住空間が広いという魅力があるのもの、その分収納サイズが大きくなりやすいため、ツーリングテントとして選ばれることは少ない傾向です。

ツーリングテントの選び方

ツーリングテントの選び方

ツーリングテントを購入するときは、以下のようなポイントを確認・比較して、自分に合ったものを選ぶ必要があります。

軽さ、コンパクトさ

バイクで出かけるキャンプツーリングでは、荷物をなるべくコンパクトにする必要があります。
そのため、ツーリングテントを購入する際は、収納時のサイズが小さいもので、重量は2~5kg目安に選ぶとよいでしょう。

また道路交通法では、バイクの積載荷物は左右それぞれ+0.15m(15cm)までと決められています。テントを横に積む場合は、荷台からどのぐらいはみ出るかを確認しておきましょう。

ポールの強度

テントのポールとしてよく使われる素材は、以下の3種類です。

  • ジュラルミン:アルミニウム合金と呼ばれる、最も軽量で、高い耐圧力と引張強度がある素材
  • スチール:強度は高いが重い素材
  • グラスファイバー(FRP):ガラス繊維などが入ったプラスチックで、安価なテントでよく使われる素材

ツーリングテントは軽さと丈夫さが重視されるため、スチール製のポールが選ばれることはあまりありません。初心者は、ジュラルミンかグラスファイバーのポールが使われたテントを選ぶとよいでしょう。

テント素材

テントの素材は耐水圧や耐火性能に関わるため、非常に重要なポイントです。
一般的には、以下のなかから自分のキャンプスタイルに合ったものを選択します。

  • ナイロン
  • ポリエステル
  • ポリコットン
  • コットン

耐水圧とは、水が染み込むのを防ぐ能力示す指標で、一般的なナイロン傘の耐水圧は200~500mmとされています。

雨のなかで一晩過ごす可能性もあるツーリングテントは、耐水圧が1,200mm以上の素材を選ぶのがおすすめです。ただし2,000mm以上のものを選ぶと、室温によっては結露を起こすことがあります。

テントの近くで焚き火をする場合は、飛んだ火の粉で大事なテントが燃えてしまわないように、耐火性が比較的強いナイロンやコットンを選ぶとよいでしょう。

設営と撤収の簡単さ

ソロキャンプでは、テント設営や撤収を手伝ってくれる人がいません。そのうえ、自動車と違って悪天候時の逃げ場がないため、簡単に設営・撤収できるテントを選ぶことが大切です。
ただし、テントの設営にかかる時間は、その人経験や風の有無などによっても変わります。

お店でツーリングテントを選ぶときは、店員さんに設営にかかる時間ややり方を聞いておくとよいでしょう。
総合通販サイトなどでテントを注文する場合は、実際にその商品を使った人のブログなどを参考に、初心者でも簡単に設営・撤収できるかどうかを判断してください。

シングルウォールとダブルウォール

シングルウォールとダブルウォールの違いは、テントの上にかぶせるフライシートという雨除けが付いているかどうかです。

ダブルウォールは、フライシートとインナーテントを2枚重ねにすることで、断熱性を高めたタイプです。
一方、シングルウォールはインナーテントを1枚にすることで、軽量化できるというメリットがあります。

夜間も快適に過ごせる夏場はタープのなかにインナーテントを張り、蚊帳代わりにするという使い方も可能です。

前室の有無

ダブルウォールのテントの多くは、寝床となるインナーテントのほかに、小さな屋根のある前室を作れるようになっています。
前室があると、インナーテント内に入れたくない靴や荷物を置いたり、そのスペースで簡単な調理をしたりすることができます。

大きなテントの場合、盗難防止目的で前室にバイクや自転車を置くこともあります。
ただし、この使い方には、強い風によってバイクが転倒した場合、寝床となるインナーテントを直撃するリスクがあります。前室内やテントの近くにバイクを置く場合は、十分注意しましょう。

利用人数

標準体型の大人が1人でキャンプツーリングに出かける場合は、1人用のコンパクトなテントで事足ります。

しかし、テント内でゆっくり読書をするなど快適な時間を過ごしたい場合には、利用人数に1~2人足した収容人数の商品を選ぶのがおすすめです。

仲間とのキャンプツーリングで荷物の分担ができる場合は、大きなテントを選択肢に入れてもよいでしょう。

おすすめバイク用ツーリングテント6選

最後に、多くのライダーが愛用する6つのツーリングテントをご紹介します。

コールマン(Coleman) ツーリングドーム ST

コストパフォーマンスの高さに定評があり、初心者でも簡単に組み立てやすい設計のテントです。
このテントの最大の特徴は、背面側のファスナーを開くと後室を作れることです。前室に荷物を置き、後室から出入りをするといった使い方もできます。

カラーバリエーションも豊富なので、夜中にトイレから戻ったときに自分のテントを間違えないように、仲間と色違いで購入してもよいでしょう。

チャムス(CHUMS) ブービーティピー

女性に人気のチャムスは、デザイン重視の人にもおすすめのブランドです。
このテントは、大きな開口部が特徴的なセンターポール型です。

インナーテントはハーフメッシュ仕様になっているため、初夏のキャンプツーリングでも涼しく過ごせます。天井部のベンチレーションもサイズの割には非常に大きく、通気性も非常に良いテントです。

モンベル(mont bell) クロノスキャビン 2型

初心者でも設営が簡単に行なえて、自転車ツーリングや無雪期登山にも使える軽量テントです。
非常に広い前室が付いていることが、クロノスキャビンの魅力といえます。キャンプツーリングにタープを持っていくのが面倒な人や、前室で簡単な調理や読書などをしたい人におすすめです。

室内には小さなロフトも付いているため、就寝中にスマートフォンや眼鏡などを置いてもよいでしょう。

シックスムーンデザインズ(SIX MOON DESIGNS)ルナーソロ

本幕・収納袋・カーボンポールで800g弱という超軽量テントです。
変形六角形のワンポール型テントですが、頂部に搭載されているループを使うと、近くの木などを活用して上から吊るす形で設営することもできます。

前室は、ジップを開けなくても物が取り出せるようになっています。傾斜が緩やかな形状なので、風の抵抗を受けにくいというメリットもあります。

ロゴス(LOGOS)ソロドーム

非常に個性的な、カモフラージュ柄のテントです。
余裕がある大きめの収納バッグは、急な天候悪化などで素早い撤収が求められるシーンでも非常に役立ちます。

使用時の高さが100cmと低いため、風の影響を受けにくい点も魅力です。アウトドアブランドのテントということもあり、フライシートの耐水圧は2,000mm、フロアシートは3,000mmとなっています。

スノーピーク(snow peak)ファルPro.air2

本体とフレームで1,710gという、軽量化に特化したシリーズです。
本来は山岳用モデルですが、非常に小さく軽いため、キャンプツーリングでの使い勝手も抜群です。

開閉可能なベンチレーションを標準装備しており、湿気がこもりがちな梅雨~夏でも換気がしやすくなっています。インナーテントを除くと、シェルターとして活用することもできます。

まとめ

今回は、ツーリングテントの特徴と種類、選ぶ際のポイントなどを詳しく解説しました。
キャンプツーリングでは、日中の疲れを取るためにも、快適に過ごせるツーリングテントが不可欠です。

テントを購入する際のポイントは、ライダーが何を重視するかによって変わります。そのため、重視するポイントなどをよく考えてから、自分に合ったテントを選びましょう。
初めてツーリングテントを買う方は、ぜひこの記事を比較検討時のチェックリストとして使ってください。

本記事は、2020年8月31日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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