【キャンプツーリング初心者】出発当日までの準備と持ち物のチェックリスト

この記事では、これからキャンプツーリングに挑戦する初心者向けに、出発当日までにしてほしい準備や必須アイテム、便利アイテムの選び方などを解説します。記事の後半では、初心者が陥りやすい失敗や注意点もわかりやすく紹介しています。

キャンプツーリングに行くうえで、何から準備を始めたら良いのかわからない方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

キャンプツーリング初心者が出発当日までにやるべきこと

初めてキャンプツーリングに行くときは、以下の流れで計画や準備を進めていきましょう。

目的地や日程、費用の計画

ツーリングキャンプは、悪天候や疲労、体調の影響を受けやすいものです。
そのため、バイクに乗ってキャンプに出かけるときは行きあたりばったりではなく、あらかじめ以下のようなことを決めておく必要があります。

  • 大まかな目的地
  • 走りたい道
  • 食べたいもの
  • 行きたい観光地 など

時間があるときにじっくり情報を収集し、これらのポイントを決めておくと、出発前におおよその距離や移動時間、かかる費用を把握できます。

遠出をする場合は、天候悪化や想像以上に疲れたときのことを考えて、複数のキャンプ場や休憩できる道の駅、宿泊施設などをピックアップしておきましょう。
バイクツーリングの計画では、柔軟にスケジュールを変更できることも大切なポイントです。

道具の準備

初めてのキャンプツーリングをする場合、たくさんのアイテムをそろえる必要があります。
特に1人で出かけるソロキャンプの場合はアイテム数が多く、金額も膨らみがちです。

実際の購入費用は、選ぶブランドやどこまでそろえるかによって変わります。
例えば、メーカーにこだわらずリーズナブルな商品を最低限そろえる場合、25,000円前後で一式購入できることもあります。一方で、さまざまなシーンで使える高機能のテントや、初キャンプからキッチングッズをそろえる場合、50,000円以上かかることもあるでしょう。

予算の範囲内で上手に買いそろえるには、「自分にとって必要なもの」と「あれば便利なもの」をリスト化してから、商品選びを始めるのがおすすめです。この方法で買い物をすれば、自分のキャンプツーリングに不必要なものを買ってしまうという失敗が起こりにくくなります。

道具の点検、テスト

道具の扱いに慣れていない初心者は、キャンプツーリングの当日に起こる次のような想定外の出来事によって、テント設営などをうまく進められないことがあります。

  • 長時間の運転による疲労
  • 強風
  • 日が沈んでしまうことへの焦り など

このような状況でも落ち着いて作業を進めるためには、自宅の庭などの環境でバーナーやテント設営のテストをしておくのがおすすめです。また、悪天候のなかでこれらを撤収する可能性を考えると、ツーリングで乗るバイクに荷物を載せる方法をシミュレーションしておく必要もあるでしょう。

具体的な日付の決定

行き先の計画や道具の準備ができたら、ようやく具体的な日程を決められます。
初めてのキャンプツーリングは、過ごしやすく荷物も少なくて済む春か秋がおすすめです。

天候については、道中の多少の雨は仕方ないとしても、余計な体力を使わないように基本的には晴天が続く日を選ぶのが理想です。
想定外の台風や猛暑が予想されるときは、無理をせず別の日程に変更してください。

バイクのメンテナンス

トラブルのない快適なキャンプツーリングには、直前のバイクメンテナンスが不可欠です。
具体的には、以下のような点検を行なう必要があります。

  • タイヤ交換と空気圧チェック
  • チェーンメンテナンス
  • ブレーキパッドのチェック
  • バッテリー電圧チェック
  • ボルトの増し締め
  • エンジンオイル交換
  • プラグ交換
  • エアクリーナーの点検清掃
  • クーラント液の補充 など

自分でメンテナンスができない場合は、ツーリングの前にバイク点検を得意とする専門店に相談をしてみましょう。

キャンプツーリングの必須アイテムと選び方のポイント

キャンプツーリングの必須アイテムと選び方のポイント

キャンプツーリングにかかる費用を安く抑えるには、食事は飲食店やコンビニエンスストアなどで取るようにして、寝泊まりに使うアイテムだけをそろえるのがおすすめです。
この方法には、バイクに積載する荷物を減らせる、計画段階で飲食店を見つけておけばメニューを考えなくて済むというメリットもあります。

ここでは、1人で出かけるキャンプツーリングで調理をしない場合を想定し、最低限必要なものと簡単な選び方を確認していきましょう。

テント

テントは、キャンプツーリングでの宿泊に欠かせないアイテムです。
テントを購入する際は以下のようなポイントを押さえて、自分に合ったものを選ぶ必要があります。

  • 重さと大きさ(収納時と使用時)
  • 定員
  • 設営の簡単さ
  • 前室の有無
  • 通気性
  • 耐久性 など

キャンプ初心者には、軽くてコンパクトなツーリング用テントがおすすめです。選ぶべきテントは、使う季節によっても変わります。
まずは、初心者のキャンプツーリングに最適な春~秋に使えるタイプから探すとよいでしょう。

寝袋(シュラフ)

疲れやすいキャンプツーリングでは、寒暖差を気にせず快適に眠るためにも、寝袋(シュラフ)を購入するのが理想です。
シュラフ選びにおいても、以下のように多くのポイントがあります。

  • 重さと収納時のサイズ
  • 対応温度
  • 素材
  • 形状(封筒型・マミー型) など

キャンプツーリングで体調を崩さないようにするためは、テント泊をする地域の夜間気温に合った寝袋を選ぶ必要があります。特に真夏の避暑地や高原などは昼と夜の寒暖差が大きいので、シュラフを選ぶ際は注意してください。

また、寝袋やテントなどの大きなアイテムは、ほかのグッズと一緒にバイクに積載できるかどうかも大事なポイントです。

マット

テント内で寝袋の下に敷くマットは、地面の凸凹や寒さ対策に欠かせないアイテムです。
マットの上で寝ると、寝袋が持つ保温力も生かすことができます。

マットには、以下のように多くの種類があります。

  • 銀マット:100円ショップでも入手できる、非常にコンパクト、クッション性は低い
  • ウレタンマット:断熱効果が非常に高い、丈夫で長持ち、手軽に敷ける
  • エアーマット:空気を膨らませて使うタイプ、寝心地が良い
  • インフレーターマット:ウレタンとエアーの良さを併せ持つが、高価になりがち

キャンプツーリングでは、荷物の収納スペースが限られるため、やはりコンパクトな商品がおすすめです。
収納サイズが大きいウレタンマットを選んだ場合は、バッグの外側に別で積載してもよいでしょう。

ライト(ランタン)

夜の時間を快適に過ごすには、吊り下げ型ランプのランタンも必要です。
きちんとした照明器具があれば、お酒や就寝前の読書なども楽しむことができます。

ランタン選びで注意したいのは、どこで使うかによって使用燃料が変わることです。
キャンプツーリング初心者がテントの内外両方で使うには、最も扱いやすい電池式のLEDランタンがおすすめです。LEDタイプはテントのなかに持ち込んでも火事や火傷の心配がなく、換気も不要なので便利です。

キャンプで使うランタンには、この他にガス式やガソリン式のものがあります。炎で周囲を照らすこれらのタイプは、キャンプらしい雰囲気を演出できます。
ただし、燃料の残量がわかりにくいことや、小さなテント内は火気厳禁であることを考えると、キャンプツーリング初心者には扱いにくいかもしれません。

レインウェア

目的地への移動中に雨に見舞われることを考えると、以下のようなレインウェアもキャンプツーリングの必需品といえます。
なかでもレインコートは、雨を防ぐ目的のほかに、防寒防風対策のオーバーウェアとしても活用できます。

  • レインコート(カッパ)
  • ブーツカバー
  • レイングローブ など

レインウェア選びで最も大切なのは、防水透湿性の素材であることです。透湿性とは、まだ水滴になっていない蒸気の状態の水分を生地の外に逃してくれる性能です。
防水性と透湿性を兼ね備えたレインコートを購入すれば、雨天時の運転中にかいた汗でウェアの内側がびしょ濡れになってしまうことも防ぐことができます。

レインウェアは、基本的に雨や風が強い悪天候時に着るものです。そのため、ほかのライダーやドライバーが自分の姿を認識しやすいように、視認性の高い明るい色を選ぶのがおすすめです。

着替え

キャンプツーリングに持っていく着替えの枚数や種類は、以下のポイントによって大きく変わります。

  • 季節
  • 日数
  • 同じ下着や服を何日着られるか?
  • 近くにコインランドリーはあるか?
  • 積載できる荷物はどのくらいか? など

例えば、比較的過ごしやすい春~初夏に4泊5日のキャンプツーリングをする場合、着替えは以下の内容で十分でしょう。

  • 下着(2組)
  • 靴下(2組)
  • 薄手のフリース(夜、冷え込んだときに着用)

この場合は下着と靴下を毎日洗い、下着と上着の間に着るトレーナーやシャツは交換せずに同じものを着続けます。下着と靴下が2組あるのは、万が一乾かなかったときの予備です。

ツーリング中の快適性と乾きやすさという点では、スポーツメーカーやアウトドアブランドの吸湿速乾インナーなどがおすすめです。特徴はメーカーによって異なりますが、一般的な吸湿速乾インナーには、汗による湿気をこもりにくくする機能があります。
非常に乾きやすい吸湿速乾インナーを選べば、毎日交換することで快適に過ごせるでしょう。

サンダル

テントの近くでリラックスするために、サンダルも用意したいところです。
ただし、サンダル選びにおいても、キャンプツーリングならではの注意点があります。

自分で張ったテントの周囲だけで過ごす場合、足を入れるだけですぐ履けるシャワーサンダルでも問題ないように思えます。
しかし、一般的なキャンプでは真っ暗な夜間に敷地内のトイレに行くことになります。このときに歩く道は、テントサイトと同様に石などが転がっていて凸凹している可能性が高いのです。

キャンプ場内での行動を考えると、キャンプツーリングで用意するサンダルは、ストラップなどがついたスポーツサンダルがおすすめです。足にフィットするサンダルを購入すれば、夜間のトイレだけでなくキャンプ場内の散歩なども行きやすくなるでしょう。

キャンプツーリングに出かけるときは、新しく購入した必須アイテムのほかに、普段の運転や旅行に持っていく以下の物も用意するようにしてください。

  • タオル
  • 洗面用具
  • 虫除けスプレー
  • 地図
  • ボディバッグ
  • 筆記用具
  • カメラ
  • ラジオ
  • モバイルバッテリー など

キャンプツーリングであると便利なアイテムと選び方のポイント

ここまで紹介した必須アイテムを購入したあと、予算が少し余っている、あるいはもう少しバイクに荷物を積めるという場合は、以下に紹介する「あると便利なアイテム」も買ってみてはいかがでしょうか。

キャンプ中の快適性を高めるもの

バイクの荷物入れにかなり余裕があるときは、以下のようなキャンプ中の快適性を高められるアイテムを用意するのがおすすめです。

  • 椅子
  • テーブル
  • コット(ベッド)
  • テーブル
  • タープ

これらのアイテムを買い足す際は、テントの外と中のどちらを快適にするかを考えましょう。

椅子とテーブルを購入すれば、食後に屋外でお酒を飲みながらゆっくり夜の時間を過ごせます。一方、コットと呼ばれる折りたたみ式ベッドを買えば、底冷えなどを気にせず安眠できるでしょう。天気の良い日にコットを外に出すと、日向ぼっこや昼寝もできます。

キャンプ中の食生活を充実させるもの

荷物入れの余裕があまりない場合は、比較的コンパクトな調理アイテムを買い足すのもおすすめです。

  • バーナー
  • 焚き火台
  • マルチツール
  • クッカー
  • 保冷バッグ

これからキャンプでの調理にチャレンジする初心者は、最初はバーナーか焚き火台のどちらかで十分でしょう。例えば、バーナーやクッカーと呼ばれる鍋を購入すると、お腹が空いたときにすぐお湯を沸かしてカップラーメンやレトルト食品を食べることができます。

焚き火台は、火をおこすのに手間と時間はかかりますが、その上で煮炊きをすることもできます。
揺らめく炎を見ながら、夜の時間を過ごすのもおすすめです。

キャンプツーリングでは荷物を少なくする必要があります。そのため、次から次へと新しいアイテムを買い足すのではなく、今持っている調理器具を活用して料理のレパートリーを広げるのが理想です。

キャンプツーリング初心者が陥りやすい失敗や注意点

最後に、キャンプツーリング初心者が陥りやすい失敗や、初めて出かけるときの注意点を紹介しましょう。

普通のツーリングに慣れてからキャンプツーリングに行く

キャンプツーリングは、たくさんの荷物を積んだバイクで知らない道を長距離運転するのが一般的です。
普段とは異なる条件が重なるキャンプツーリングでは、上級者であっても以下のように運転が難しくなることがあるため、注意が必要です。

  • ブレーキの感覚が変わる
  • ハンドルが扱いづらくなる
  • 左右のバランスが取りづらくなる など

バイクの場合、ロングツーリングができるようになるまでには練習が必要だといわれています。
初めてのキャンプツーリングに向けて準備を始めるときは、日帰りのロングツーリングの練習を行なうようにしましょう。

また、重い荷物を載せたバイクの運転に慣れていない場合は、少なめの荷物で近場の1泊2日のツーリングから始めるのがおすすめです。

悪天候を回避できるキャンプ場を選ぶ

車と違って屋根がないバイクは、強風や大雨のときに逃げ場がありません。
初めてのキャンプツーリングでは野宿は中上級者向きと考えて、まずは設備が整ったキャンプ場を利用するようにしてください。

特に初心者の場合は、急な暴風やゲリラ豪雨を想定し、夜中でも逃げ込める建物や管理棟があるキャンプ場を選ぶとよいでしょう。

バイクのスタンドが地面にめり込む可能性がある

バイクのスタンドは、車体の重みによって地面にめり込むことがあります。そのため、停車をするときには、スタンドと地面の間に木の板などを挟むようにしてください。

また、最近では、前室にバイクを置けるバイクインテントという商品も発売されています。就寝スペースの近くに車体を置くこのテントを使うときには、バイクの安定性を保つためにスタンドアシストを購入してみてもいいでしょう。

こうしたアイテムを活用することで、不整地でおこなうキャンプの安全性も高まりやすくなります。

食べ物の買い出しは計画的に

バイクツーリングにおける食材購入では、荷物を増やしすぎないことと、食べ物を腐らせないことに注意する必要があります。そのため、キャンプ場近くの大きなスーパーで、その晩と翌日の朝食分の食材を購入するのがおすすめです。

食べられる量がわからない初心者は、お湯を沸かすだけですぐ食べられるフリーズドライ食品やカップラーメンを荷物に入れておくとよいでしょう。
また、食材の腐敗が気になる季節は、枝豆などの冷凍食品を保冷剤代わりに使う方法もあります。

まとめ

初心者のキャンプツーリングには、行き先の決定や必需品の購入、アイテムのテストなど、やるべきことがたくさんあります。ですが、設備が整ったキャンプ場を利用すれば、所有アイテムが少ない初心者でも快適な時間を過ごせるはずです。

最近では、コンパクトなキャンプグッズやレトルト食品なども増えていますので、まずは予算内で自分のスタイルに合ったものをそろえてみてください。

本記事は、2020年8月31日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。