初心者向け!バイクの整備・メンテナンスの基礎を解説
排気量251cc以上のバイクには、車検(継続検査)と法定点検の義務があります。車検に合格しなければ、そのバイクは公道を走ることが出来ません。250cc以下のバイクには車検や法定点検の義務はありませんし、車検があるバイクにも次の車検までの間は義務化された点検がありません。けれど、セルフメンテナンスの基礎を覚えることでトラブルを未然に防止し、バイクの寿命を延ばすことが出来ます。
バイク整備に用意しておくべき工具とは
バイクの整備だけでなく、カスタマイズや修理のための部品交換で必要となる工具があります。バイクを運転する方は最低限これらの工具を用意されることをおすすめします。
・スパナ
・コンビネーションレンチ
・ドライバー
・六角レンチ(延長ハンドルが付いたもの)
・プライヤー
これらの工具は、サイズを揃えておくと、様々な部品に対応出来、汎用力が上がります。最近では100円ショップでも購入出来る工具が多いですが、力が掛かりすぎると部品ばかりでなく、工具そのものが破損する恐れがあります。また、部品の締め付けが十分に出来ず、走行中に不具合が生じることも考えられます。出来るだけ、プロ仕様の工具を準備し、しっかり力を入れて使えるものを選ぶことが大切です。
バイクメンテナンスの基礎
日頃のメンテナンスで欠かさず実践してほしい部位は、タイヤ・チェーン・フロントフォーク・フレームです。この4部位は毎日運転前に必ずチェックします。
・タイヤに亀裂や摩耗、傷が無いか
・チェーンのたわみや空転が無いか
・フロントフォークからの油漏れ、歪み、ねじれが無いか
・フレームやボディに傷やへこみ、歪みが無いか
上記項目を中心に確認します。転倒した場合には、その場で必ずチェックしてから走行しましょう。特にバイクのフレームの歪みは走行に影響することも考えられます。この他、定期的にフロントフォークのオーバーホールを行う他、チェーンの清掃からグリスアップまで行うのがおすすめです。また、外装パーツのクリーニングやワックス塗布等を行うことで、ヴィンテージ物もピカピカに保つことが出来ます。
電装系や駆動系はこまめに点検
こまめに乗る街乗りバイク、長距離運転が多いバイク、観賞用のバイクで乗る機会が少ない等、バイクもそれぞれに用途が異なります。しかしどんなバイクでも、電装系や駆動系はこまめに点検する必要があります。駆動系はバイクの要です。チェーンとスプロケットの交換は15000km走行を目安に行います。ただし、運転状況によっても状態が異なるので、こまめにチェーンやスプロケットの摩耗状態を確認することが大切です。
ブレーキパッド等も確認し、不自然な摩耗が無いかを確認しましょう。電装系はバッテリーの状態を確認すること、ライトや方向指示器がきちんと作動するかも確認しましょう。特に現在は新車流通が無い、いわゆる絶版車等はバッテリーの状態確認は必要不可欠です。新品バッテリーの予備を準備しておくことも一案です。

まとめ
セルフメンテナンスを行うことで、常に最適なコンディションに保つことが出来ます。ただし、メンテが苦手・オーバーホール後のセットアップが不安という方は、面倒でも定期的に販売店やバイク専門店に持ち込み、点検や修理を依頼しましょう。
本記事は、2016年7月14日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。