バイクのクラッチがエア噛みする症状はなぜ起こる?
最近、気持ちよくシフトチェンジができなくなった、少し引っかかるような感じがするなど、クラッチ操作に違和感を覚えている方はいますか。それはもしかしたら「エア噛み」かもしれません。
エア噛みを放置すると、原因によってはペーパーロックを引き起こすことも。クラッチ操作を正常に行えなければ運転に支障が出てしまうので、早めに対処をすべきです。そこで今回は、バイクのクラッチがエア噛みする原因や対処法などをご説明します。
クラッチのエア噛みとはどんな現象?
エア噛みとは何らかの原因で、シフト操作に不具合が生じる現象を指します。主な症状は、シフトチェンジの際に少し引っかかる、いつものように気持ちよくシフトチェンジができない、などです。
シフトチェンジがうまく行えなければ、運転にも支障が出るので、違和感を覚えたら乗るのは一旦控えましょう。
クラッチがエア噛みする原因

クラッチのエア噛みが発生する原因にはいくつかあります。主な原因は以下の通りです。
オイルの劣化
オイルが劣化すると中の水分が蒸発し、エア噛みに繋がります。クラッチへの圧力を阻害する「ペーパーロック現象」が発生するため、クラッチ操作に不具合が生じるということです。
ピストンのゴムパッキンからのオイル漏れ
ゴムパッキンからオイル漏れすることで、クラッチのフルートの粘度が変化します。それにより、ピストンの戻りが悪くなり、半クラ状態になってしまいます。オイル漏れが原因の場合はエア噛みだけでなく、クラッチプレートの劣化にもつながるので早めの対処が必要です。
クラッチプレートの劣化
クラッチプレートが劣化しているとエア噛みが発生します。この場合、専門家に直してもらうのが最も手っ取り早いでしょう。
これらの原因もしくは症状に心当たりがある方は、確認してください。
クラッチがエア噛みした時の対処法
クラッチがエア噛みした時の対処法は以下の通りです。
これらを行うことにより、エア噛みは解消できるでしょう。自分で交換するのは不安、という方は専門家にお任せするのもおすすめです。また、原因をハッキリさせてから対処した方が、無駄な手間が省けます。
まとめ
クラッチのエア噛みは稀に起こる症状ですが、クラッチ操作に違和感を覚えている方は、エア噛みを疑ってみましょう。
そして、原因がわかれば自分で直すか、専門家に任せてください。エア噛みしたまま運転すると、シフトチェンジがうまく行えず、運転に悪影響を及ぼすため、おすすめできません。事故につながる可能性も少なからずあるため、直るまで運転は控えましょう。
本記事は、2018年9月28日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。