曲がるときに異音が発生したらデフの故障かも!原因や症状、修理費用などを解説

近年では、デリバリーなどの業種も増え、三輪バイクやトライクを活用されている方も多いかもしれません。
三輪バイクやトライクで走行中、左右に曲がるときに異音が発生する場合には、デフの異常が考えられます。
この記事では、三輪バイクなどにおけるデフの故障の原因や故障時の症状、修理費用などについて解説します。

デフとは

デフとは、左右の後輪の回転をずらし、カーブのときにかかる車体の負荷を軽減させる役割を担うギア装置です。正式名称を「ディファレンシャルギア」といいます。

ディファレンシャルギアは、主に車に備わっている部品ですが、三輪バイクにも同じ装置がついています。通常のバイクの場合は、前後輪で2本のタイヤしかないためデフ装置は搭載されていません。

ディファレンシャルギアを持つ三輪バイクとしては、ホンダのジャイロキャノピーや、スズキのスカイウェイブ650などが存在します。

デフが故障する原因と症状

デフが故障する原因と症状

デフは三輪バイクの後輪部分に装着されている部品で、左右のタイヤの回転差を制御しています。そのため、デフが破損してしまうと、バイクをまっすぐに走らせること自体も困難になってしまいます。ここでは、デフが故障した際に多くみられる症状や、故障の原因についてご紹介します。

デフが故障した際の症状

デフが故障すると以下のような症状が発生する場合があります。まずは、各症状を確認してバイクの異変に早く気が付けるようにしましょう。

<異音が聞こえる>

デフは、金属の歯車はうまく噛み合うことによって正常に動作していますが、歯車がうまく噛み合わないと、破損してしまい「バキッ」「ゴツン」「ガリガリ」と異音がする場合があります。金属同士がこすれたり、ぶつかったりするので、非常に大きな音が鳴るのが特徴です。もし、後輪から異音が聞こえた場合は、すぐに停車させましょう。

デフに不具合が発生した場合の衆生としては、この異音が一番わかりやすい症状ともいえます。そのため、走行中も耳を澄まして確認しましょう。

<ハンドルが振動する>

次にわかりやすい症状としては、振動がハンドルまで伝わってくる場合があります。デフの歯車が正常に回転していないと、バイクを傾けて曲がる際に振動がハンドルまで伝わり、異変に気付く場合が多いです。

<カーブが曲がりづらくなる>

故障の度合いによっては、バイクを傾けたときに異音と一緒にタイヤがぎくしゃくする感じがあり、曲がりづらくなる症状もあります。このような症状がみられたときには、バイクショップなどに点検を依頼しましょう。

デフが故障する原因

デフはバイクの車輪に関連している部品のため、多く走れば故障するリスクは高まるものです。その点を踏まえて、デフが故障する原因を確認しましょう。

<経年劣化による損傷>

バイクは機械なので、走行距離が多くなり、各部品が摩耗・経年劣化すれば、故障するリスクも高くなります。
デフの場合は、デフオイル交換を行なっていれば、故障する確率は低い部品です。また、デフは明確な交換時期は決まっていませんので、走行時に異音などを確認しましょう。

<デフオイルの劣化>

デフ内はデフオイルに満たされたケースのなかで、金属の歯車が回転しています。デフオイルが減ってしまったり、劣化してしまうと、スムーズな動作ができなくなり、破損のリスクが高まってしまいます。そのため、エンジンオイルと同じように、デフオイルの定期的な交換が必要になります。

例えば、2stのジャイロキャノピーなどは、エンジンオイルとは別に、目安として6ヵ月から1年ごとに、もしくは、走行距離で3,000kmから5,000kmごとにデフオイルを交換する必要があるのです。

デフから小さい音がしているときには、デフの歯車が故障している場合だけでなくオイルが少ない場合もあるので、デフオイルの量を確認してみましょう。

<デフオイル漏れ>

デフオイルをしっかり交換したり、オイルを継ぎ足ししたばかりなのに異音がする場合は、オイルが漏れている可能性があります。オイルが漏れる原因としては、ドレンボルトの緩みやパッキンの劣化が考えられます。もし、デフオイル漏れの症状が起きている場合は、バイクショップなどに点検を依頼してください。

<デフ内のベアリングの異常>

デフのなかにはベアリングという部品があり、それが摩耗することでも異音が発生してしまいます。デフの損傷がなくても、ベアリングが破損していることで故障の度合いを広げる場合があるので、デフ内のベアリングも確認してみてください。

デフの修理費用

三輪バイクのなかでも、デリバリーなどでも利用されていることの多いジャイロキャノピーを例に、デフの修理費用について解説します。

新品のデフに交換する場合は、非常に高額になります。そのため、中古のデフを使って交換することも多いです。中古のデフを利用する場合でも、部品代が20,000円前後、パッキン代が2,500円前後、オイル代が800円前後、交換工賃が20,000円前後で、合計で約4万5,000円以上にもなります。

中古のデフ本体を購入して、自分でデフを交換するのであれば2万円程度で交換することができます。しかし、ジャイロキャノピーでは、バイクのエンジン部分に付帯してデフが装着されているため、エンジンをおろし、クラッチアッシーを分解して、関連する部品をすべて外してから交換する必要があります。

素人でデフの交換することは非常に困難で、バイクショップの整備士でも半日異常かかる作業になります。

デフに異常がある場合には、無理をせずバイクショップに依頼するのがおすすめです。

デフ交換の作業実績一覧はこちら

まとめ

今回は、デフの故障の原因や症状、修理費用などを解説しました。デフは、カーブを曲がる際に、左右の後輪の回転をずらすことで、車体の負荷を軽減させるギア装置です。デフが故障した際には、異音が聞こえたり、ハンドルが振動する症状がみられます。また、デフが故障する原因としては、経年劣化による損傷やデフオイルの劣化、オイル漏れなどが挙げられます。

デフの交換は、プロの整備士でも時間のかかる難易度の高い作業です。もし異音などの症状がでたら重症化する前に、バイクショップにデフの点検や交換の依頼をすることをおすすめします。

本記事は、2020年6月29日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。