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バイクのガスケット抜けとは?起こりやすい症状と原因、対処方法を解説

愛車のバイクに、何らかのトラブルが出ている方で、ガスケット抜けを疑う方もいるでしょう。そもそもバイクのガスケット抜けとは何なのか、この現象が原因で起こる症状や対処法を紹介します。

バイクのガスケット抜けとは

W1 ガスケット抜け

出典:W1 ガスケット抜け 東京都足立区 ナガツマ東京足立店

バイクのガスケット抜けとは、何らかの異常や経年劣化によって、エンジンのヘッドガスケットが破損してしまうトラブルのことで、バイクだけでなく普通自動車などにも起こります。ちなみにガスケットとは、エンジン構造に液密性や気密性をもたせるために用いる固定用シールの総称です。

気筒間でガスケット抜けが起こると、抜けたシリンダーは正常な圧縮ができなくなります。その結果、走行不良や走行困難になることもあるのです。また、ガスケット抜けを楽観視して長く放置しておくと、エンジンブローに発展する可能性が高まるので、この症状が出たら早めの対処が必要となります。

バイクのガスケット抜けで起こりやすい症状

ガスケット抜けが生じたバイクには、一般的に以下のような症状が発生します。

パワーが下がる

比較的多くの人が実感するのは、バイクのパワーが著しく低下する症状です。具体的には、規定どおりの混合気圧縮ができないことや、燃焼圧力が逃げてしまうなどの症状が出やすくなります。ひどい場合は、エンジン始動が不可能になることもあります。

マフラーから白煙が出る

ガスケット抜けによって漏れ出した冷却水がエンジンに流れ込むと、燃焼したエンジンから水蒸気が発生した結果、マフラーから白煙があがります。また、ウォーターハンマー現象が起きてしまった場合は、エンジンブローに発展することもあるのです。ちなみにウォーターハンマー現象とは、圧縮できない液体がシリンダー内に大量に入った場合、圧縮が過剰になってコンロッドやピストンが破壊されてしまう現象を指します。

水温が上昇する

この症状は、エンジンの熱と冷却水が触れ合い、急激に水温が上がることで起こります。長時間放置をすれば、オーバーヒートに発展する可能性もあります。

真夏の走行や渋滞中などに起こるオーバーヒートは、多くのバイクライダーにとってそう珍しくない現象かもしれません。しかしながら、水温上昇を楽観視していると、熱でパーツの変形や損傷が起こり、多くの修理代がかかることになるため、注意が必要です。

エンジンオイルが白く濁る

ガスケット抜けによってオイルに冷却水が混ざると、乳化現象によってエンジンオイルが白く濁ります。また、たくさんの水によってオイルが固まり、オイルラインを塞いでしまった場合、タイミングチェーンやピストンリングなどから異音が出ることもあります。

冷却水に排気ガスが混ざる

これは、エンジンのシリンダーとウォータージャケットのガスケットが抜けた場合に起こるトラブルです。場合によっては、エンジンの燃焼圧力が冷却水のラインを通り、ラジエターに至ることもあります。

この症状が出たときにラジエターキャップを開いてエンジンの空吹かしをすると、泡状の排気ガスがゴボゴボと音を立てて出てきます。

ガスケット抜けの原因と対処方法

ガスケット抜けの原因と対処方法

ガスケット抜けの原因で特に多いのは、オーバーヒートによるエンジンの歪みです。鉄と比べて融点が低く、熱膨張しやすいアルミニウム製エンジンの場合、冷却系のトラブルでエンジンの変形が起こりやすい傾向があります。

そして、エンジンが歪むとガスケットに無理な力がかかり、破損に至るのが一般的です。また、パーツの歪みによって隙間ができると、高圧の燃焼圧力の吹き抜けが原因でエンジンが壊れてしまうこともあります。

ガスケット抜けが生じたときの対処方法

部品の劣化や歪みによって生じるガスケット抜けは、パーツの交換で対処するしかありません。

交換作業では、エンジンのシリンダーヘッドとシリンダーブロックの両方を分離する必要があります。故障の程度によってはガスケットの取り付け面を削らなければならず高額になる場合もあり、工賃は4万円~10万円ほどが相場です。ガスケット自体は、3,000円~3万円と車種やメーカーによって価格に開きが出やすい傾向があります。

特に水平対向エンジンでは、車体からエンジンをおろして交換する必要があるため、他のタイプと比べて工賃が割高になりやすいです。ガスケット抜けの修理や作業実績に興味がある方は、ぜひ以下のページもチェックしてみてください。

グーバイク ガスケット抜けの作業実績一覧

まとめ

ガスケット抜けは、オーバーヒートによってエンジンのヘッドガスケットが破損するトラブルです。ガスケット抜けをしたバイクには、パワーの著しい低下やマフラーから出る白煙、エンジンオイルの濁りといったさまざまな症状が生じます。

これらを放置して走行などを続けていると、さらなるオーバーヒートによってエンジンブローをすることもあるため、注意が必要です。走行中に「これはガスケット抜けでは?」と思われたときには、早めに信頼できる専門店で点検を受けるようにしてください。

本記事は、2020年4月21日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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