バイクのシビアコンディションとは?該当するとどうなる?
バイクに乗る頻度は人によって様々です。「1週間に1回くらい」という方もいれば、「毎日乗っている」という方もいるでしょう。また、1回あたりの走行距離も人によって異なるはずです。
実は、乗る頻度や距離によっては「シビアコンディション」に該当する場合があります。
この記事では、バイクのシビアコンディションについて解説していきます。シビアコンディションに該当することでどのような弊害があるのかも、併せて見ていきましょう。
シビアコンディションとは
シビアコンディションとは、そのまま直訳すれば「厳しい状況」といえます。つまり、バイクにとってあまりよくない状況ということです。シビアコンディションを避けるためにも、その条件を知っておきましょう。
シビアコンディションに該当する代表例は、以下の5つです。
それぞれ、解説していきます。
悪路・雪道での走行が多い
悪路や雪道での走行が多いと、シビアコンディションに該当します。悪路とは、デコボコ道や砂利道などが挙げられます。雪道の走行もバイクに負担がかかるので、積雪地帯に住んでいる方は注意が必要です。
走行距離が短い
実は、走行距離が短いのもシビアコンディションの条件に当てはまります。走行距離は、短いほうがバイクに優しそうですが、実はそうとも限りません。エンジンが暖まり切る前に走行が終了してしまうので、不完全燃焼によってエンジン内部やマフラーにカーボンが溜まりやすくなるからです。
また、バッテリーも十分に充電されない(走行中に充電しているため)ので、バッテリー上がりの原因にもなります。
家の近くに職場があってそこまでバイク通勤したり、家の近くのスーパーやコンビニまでバイクで買い物に行ったりする方は注意しましょう。この場合、月に一度くらい長距離走行することで、バイクを良いコンディションに保てます。
山道・登降坂路での走行が多い
山道や登降坂路を走行していることが多い場合は、注意が必要です。登り坂はエンジンに負担がかかり、シビアコンディションになってしまいます。迂回できる場合は、なるべく平坦な道を走行したほうがいいでしょう。
低速走行が多い
普段からバイクで低速走行をしている方は、なるべく低速走行せずに普通の速度で走行しましょう。極端な低速走行が続くと、エンジン内部にカーボンが溜まりやすくなるからです。
アイドリング状態が多い
アイドリング状態が多いと、バイクに負担がかかってしまいます。渋滞中や、バイクのエンジンをかけたまま停車させている状況は、シビアコンディションに該当します。
渋滞にハマった場合などは仕方ないですが、できれば空いている道を走行し、エンジンをかけたまま長時間停車しないように心がけましょう。
シビアコンディションに該当するとどうなる?

シビアコンディションに該当すると、以下のようなことが起こります。
点検項目が増える
シビアコンディションに該当すると、点検項目が増えてしまいます。例えば、緩みがあってはいけない箇所が点検されたり、ブレーキ関係が点検されたりします。点検項目を増やさないためには、できるだけシビアコンディションに該当しないよう注意しながらバイクに乗ることが大切です。
オイル交換や点検の頻度が短くなる
シビアコンディションに該当すると、オイル交換や点検の頻度が短くなってしまいます。これは、シビアコンディションに該当する時間が長いと部品の劣化が進行してしまうからです。
また、短距離走行が多いとエンジンが十分に暖まらないため、エンジン内部に水が溜まってエンジンオイルが乳化する原因にもなります。
該当する場合はシビアコンディション点検を!
シビアコンディションに該当するのであれば、早急に点検しましょう。シビアコンディションの点検は、バイクショップや各メーカーでおこなえます。ここでは、スズキを例にシビアコンディションの点検内容を見てみましょう。
シビアコンディション点検の時期
スズキの場合、シビアコンディションの点検は6ヶ月ごとです。メーカー指定の1年点検の間にシビアコンディション点検が実施されます。
シビアコンディション点検の内容
シビアコンディションの点検内容は、以下の通りです。
まとめ
今回はシビアコンディションとはどのようなものなのか?該当するとどうなるのか?について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
シビアコンディションの条件をおさらいすると、以下の5つです。
できるだけシビアコンディションに当てはまらないよう、日頃から注意してバイクに乗りましょう。
本記事は、2020年3月26日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。