バイクのチェーンオイル（チェーンルブ）の塗り方やおすすめ商品比較
バイクのチェーンは高速回転する金属同士が接触するパーツで、雨やほこりにさらされる過酷な環境で使われています。そのため、性能を維持するにはチェーンオイルの塗布などのメンテナンスが欠かせません。
もちろん、ただ塗れば良いわけではなく、塗布箇所の事前洗浄や余分なオイルの拭き取りなどが必要です。加えて、多数の種類や性能のなかから適切なものを選ばなければなりません。
そこで今回は、バイクのチェーンオイルの塗り方やおすすめ商品を紹介します。愛車を長持ちさせるためにも、ぜひ参考にしてください。
チェーンオイル塗布に必要なアイテム
まずは、チェーンオイル塗布に必要なアイテムをそろえていきましょう。�イ鉢Δ亡悗靴討鷲�須ではありませんが、用意しておくと汚れの飛散を防止できます。
1.チェーンクリーナー
まず必要になるのがチェーンの油汚れを溶かすチェーンクリーナーです。バイクのチェーンの大半はシールチェーンになっているため、「シールチェーン使用可」と記載のある専用クリーナーを用意してください。
パーツクリーナーでも汚れは落とせますが、シールチェーンに使用するとシールを傷める原因になるので使わないようにしましょう。なお、ノンシールチェーンであれば灯油やパーツクリーナーで洗浄することも可能です。
2.チェーンルブ
チェーンの潤滑に欠かせないチェーンルブですが、これも汎用品ではなくバイク専用のものを使いましょう。理由はチェーンクリーナーと同様で、シールチェーンのシールを傷める可能性があるからです。
また、バイク専用オイルは高速回転でも飛散しにくいように設計されていますので、耐久性も高いです。
バイク用のチェーンルブはおもに以下の3タイプがあります。
後ほど詳しく説明しますが、これらはそれぞれメリット・デメリットがあるので、用途によって使い分けるとよいでしょう。
簡単に説明すると、「メンテしやすい（汚れたオイルを落としやすい）が耐久性は低い」のがウェットタイプ。「メンテしにくいが耐久性は高い」のがドライタイプ。「ウェットとドライの中間的な性能を持つ」のがセミウェットタイプです。
3.チェーンブラシ
チェーンクリーナーを吹きかけるだけでも汚れはある程度落ちますが、やはりブラシで擦らないと汚れを落としきることはできません。そこで使うのがチェーンブラシです。
バイク専用のチェーンブラシを使うのが望ましいですが、毛先のやわらかいブラシであれば汎用のもの（使い古しの歯ブラシなど）を使っても問題ありません。
4.ウエス
ウエスはチェーン清掃の際、油汚れを拭き取るために使用します。ホームセンターで売っているショップタオル（紙ウエス）を使うのがおすすめですが、使い古しのTシャツなどでも代用できます。
5.ダンボールやクリアファイル
ダンボールやクリアファイルがあればチェーンクリーナーやオイルが車体に飛散するのを防ぐことができます。
特にクリアファイルはパーツクリーナーで洗浄すればくり返し使えるので、チェーン清掃・注油専用に1枚用意しておくと便利です。
6.新聞紙
新聞紙は油が床に垂れて汚れることを防止するために使います。床が汚れても問題ないのであれば、準備しなくても問題ありません。
チェーンオイルの塗り方
必要なものが準備できたら、さっそくチェーンオイルを塗っていきましょう。なお、以下の手順に進む前に、チェーンカバーなどのパーツを外し、リアタイヤを浮かせておいてください。
1.チェーンを洗浄する
まずは汚れたチェーンを洗浄することから始めます。チェーンクリーナーをチェーンのリンク部分に集中的に吹き付け、少し時間をおいて汚れが浮いてきたらチェーンブラシで汚れをこすり落としましょう。
汚れを落としきれたら、最後に水洗いをしてクリーナーの成分を除去してください。
タイヤを回転させながらまんべんなくクリーナーを吹き付ける必要がありますが、このとき、チェーンやスプロケットに手を挟まないよう、タイヤは必ず進行方向と逆に回すようにしてください。当然ながらエンジンを始動してタイヤを回すのも厳禁です。
2.チェーンにオイルを塗る
チェーンがきれいになったら、いよいよオイルを塗っていきます。オイルを挿すコツとしては、リンク部分の内側と外側に重点的に塗布することです。そうすることでチェーンの特に潤滑すべき部分にオイルが行き渡ります。
全体的にチェーンルブを浸透させたら、タイヤを回してチェーンルブを馴染ませてください。
3.余分なオイルを拭き取る
チェーンルブを塗布し終えたら、最後に余分なオイルを拭き取りましょう。オイルが余分に付着したまま走行すると、油分のベタつきによってホコリや砂などを呼び寄せる原因になります。
ウエスでチェーンを巻きつけながら、ゆっくりとタイヤを回して油を拭き取るように作業するとよいでしょう。
バイクチェーンにオイルを塗る頻度は？
バイクチェーンの清掃は、毎回行うのが理想的です。しかし、走行後毎回チェーンオイルを塗るのはなかなか難しいという人もいるでしょう。
そういった場合は、「走行距離500kmごと」を目安に注油してください。なお、この目安は晴れの日の走行を想定したものです。雨天走行後やオフロード走行後は、毎回清掃・注油するようにしましょう。
チェーンオイルの3種類
バイク用のチェーンオイルは、大きく分けるとウェットタイプとドライタイプの2種類です。中間的な特性を持つセミウェット/セミドライタイプも含めると、3種類に分類されます。
ウェットタイプ
ウェットタイプという名前のとおり、ウェットな質感を持つオイルです。オイルの粘度が低いのでチェーンに浸透しやすく、砂やゴミなどを拾いにくいというメリットがあります。また、この特性から掃除がしやすいというのもメリットです。
デメリットとしては、粘度が低いので乾燥までに時間がかかります。また、オイルが高速走行時に飛び散りやすく、耐久性は低めです。飛び散ったオイルでバイクも汚れやすくなります。
耐久性が低いのでメンテナンス頻度は高めですが、使い勝手が良いチェーンオイルといえるでしょう。
ドライタイプ
ウェットタイプと正反対の特性を持つドライタイプは、ドライというだけあって速乾性が高いのが大きな特徴です。塗布後の乾燥時間が短くて済みます。
ドライという名称からサラっとしたオイルをイメージするかもしれませんが、粘度はウェットタイプに比べると高めです。そのため高速走行時も飛び散りにくく、耐久性が高いメリットがあります。
デメリットは、粘度が高いので砂やゴミを拾いやすい点。オイル自体の耐久性は高いですが、砂やゴミを放置しているとチェーンが傷んでしまう可能性があります。また、掃除の際にオイルを落としにくいのもデメリットです。
セミウェット/セミドライタイプ
ウェットタイプとドライタイプは正反対の特性を持っていますが、その中間を狙ったのがセミウェット/セミドライタイプになります。
どちらも中間的な特性であることには変わりませんが、セミウェットはウェットタイプよりの特性、セミドライはドライタイプよりの特性です。
ウェットかドライか迷う場合は、セミウェット/セミドライタイプのどちらかを使ってみるとよいでしょう。
おすすめのチェーンオイル（チェーンルブ）9選
ここからは、おすすめのチェーンオイルを9つ紹介します。
CHL チェーンルブ（WAKO'S）
フッ素樹脂が配合された、セミウェットタイプの製品です。高粘着性ポリマーにより、金属表面やわずかなすき間にも強力に密着します。皮膜が薄く砂やほこりが付着しにくいほか、オイルが飛び散りにくいのも特徴です。
耐水性・水置換性を有しているため、水に弾かれることなく金属表面の水分や湿気と入れ替わり、防錆皮膜が作られることもメリットでしょう。溶解性にも優れ、除去しきれなかった油をきれいにする効果もあります。シールチェーンに対応しているほか、オイルが透明で目立たないのも長所です。
| タイプ（種類） | セミウェットタイプ |
|---|---|
| 容量 | 180ml |
| 成分 | フッ素樹脂など |
| 噴出方式 | スプレー |
| 販売メーカー・ブランド | WAKO'S |
| 価格（目安） | 2,000～3,000円 |
レイキッシュ（Vipro's）
同社の「グレサージュ」「muon（ムオン）」の潤滑性能を受け継ぎながら、さらに汚れが付きにくくなった製品です。パーツの細部に素早く浸透し、極薄の潤滑皮膜を金属表面に形成します。
チェーンだけでなく、ワイヤーや変速機など、汚れの付着やベタつきを避けたいパーツにも使用可能。低粘度にもかかわらず、オイルが飛散しにくい特性も持っています。
| タイプ（種類） | ウェットタイプ |
|---|---|
| 容量 | 300ml |
| 成分 | 合成エステル化合物、フッ素、極圧添加剤、石油系炭化水素、LPG |
| 噴出方式 | スプレー |
| 販売メーカー・ブランド | Vipro's |
| 価格（目安） | 2,000～3,000円 |
CPO R（シーピーオーアール）高性能チェーンオイル（円陣家至高）
トップクラスの人気を誇った同社商品「CPO（廃盤）」の性能を、さらに向上させたチェーンオイル。独自開発のリキッドメタルが配合されています。
高い吸収性と浸透性を両立させ、シールチェーン・ノンシールチェーンの両方で使用可能です。
「容量の割に値段が高い」と感じるかもしれませんが、伸びが良く少量で奥までしっかり浸透します。スプレータイプよりも無駄なく使用できるため、容量・金額ともに納得感のある商品だといえるでしょう。
| タイプ（種類） | ウェットタイプ |
|---|---|
| 容量 | 50ml |
| 成分 | リキッドメタルなど |
| 噴出方式 | リキッド |
| 販売メーカー・ブランド | 円陣家至高 |
| 価格（目安） | 3,300円 |
B1-010 バイクレース用 チェーンルブ（AZ）
過酷なレース環境にも耐えられる、ウェットタイプのチェーンオイルです。特殊合成油がベースとなっており、潤滑効果が長期間続くほか、飛び散りにくい性質もあります。耐熱性や耐寒性にも優れており、シールチェーンにも使用可能です。
50mlの容量でも販売されているため、「とりあえず試してみたい」という人はこちらを選ぶとよいでしょう。
| タイプ（種類） | ウェットタイプ |
|---|---|
| 容量 | 110ml（50mlの商品もあり） |
| 成分 | 特殊合成油など |
| 噴出方式 | リキッド |
| 販売メーカー・ブランド | AZ |
| 価格（目安） | 1,300～4,000円 |
スーパーチェーンルブ（KURE）
ウェットタイプのチェーンオイルです。フッ素樹脂の一種であるポリテトラフルオロエチレン（PTFE）が配合されており、優れた潤滑性を長期間保ちます。PTFEと高純度有機モリブデンの組み合わせにより、耐摩耗性・耐水性も実現。高い防錆効果も特徴です。
シールチェーンにも対応しているほか、自転車や農機具のチェーンにも使用可能。コストパフォーマンスに優れるほか、ホームセンターなどで手軽に入手できるのもメリットでしょう。180mlのほか、70mlの商品もあるため、お試しで使いたい場合に便利です。
| タイプ（種類） | ウェットタイプ |
|---|---|
| 容量 | 180ml（70mlの商品もあり） |
| 成分 | フッ素樹脂（PTFE）、有機モリブデン、合成油、潤滑添加剤 |
| 噴出方式 | スプレー |
| 販売メーカー・ブランド | KURE |
| 価格（目安） | 650～1,700円 |
CHG チェーンガード（WAKO'S）
グリスタイプのチェーンオイルです。フッ素樹脂が配合されており、優れた潤滑性や耐摩耗性・耐水性・耐熱性を有しています。
スプレー後しばらくすると密着性が強化され、飛散しにくくなります。潤滑効果が長く続くのも大きな利点でしょう。ノンシールチェーンだけでなく、シールチェーンにも使えます。
オイルの色が白いため、スプレーしていないところがわかりやすいのもポイントです。
| タイプ（種類） | ドライタイプ |
|---|---|
| 容量 | 220ml |
| 成分 | フッ素樹脂など |
| 噴出方式 | スプレー |
| 販売メーカー・ブランド | WAKO'S |
| 価格（目安） | 1,800～4,000円 |
07934006200 ヤマルーブ180 チェーンオイル（ヤマハ）
ドライタイプの同名商品もありますが、おすすめなのはウェットタイプ。フッ素樹脂が配合されたムース状のオイルで、ウェットタイプにもかかわらず高い粘度を実現しています。高い耐摩耗性・耐熱性を有し、浸透性が高い点も特徴です。
ノンシールチェーンだけでなく、シールチェーンでも使用可能。手頃な価格で購入できるのも魅力でしょう。ノズルが折り畳み式で、抜き差しの手間や紛失の心配がない点もメリットの一つです。
| タイプ（種類） | ウェットタイプ |
|---|---|
| 容量 | 180ml |
| 成分 | 鉱物油、フッ素樹脂、防錆剤 |
| 噴出方式 | ムース |
| 販売メーカー・ブランド | YAMAHA |
| 価格（目安） | 900～1,500円 |
D.I.Dバイク用チェーンルーブ（大同工業）
チェーンメーカーとして有名な大同工業から販売されている、ドライタイプのチェーンオイルです。
有機モリブデンによる高い潤滑性に加え、ポリマー配合による粘着性も備えています。添加剤の働きにより、耐摩耗性や防錆性が高いことも特徴です。
高度精製油を使用しているため、XリングやOリングなどのシーリングを傷めません。シールチェーンにも安心して使えます。ノンフロン・ノンエタンのため環境にも配慮されています。チェーンのことを知り尽くした会社による商品ということもあり、信頼性も高いといえるでしょう。
| タイプ（種類） | ドライタイプ |
|---|---|
| 容量 | 420ml |
| 成分 | 有機モリブデンなど |
| 噴出方式 | スプレー |
| 販売メーカー・ブランド | 大同工業 |
| 価格（目安） | 1,300～3,500円 |
C2 Chain Lube Road スプレータイプチェーンオイル（モチュール）
潤滑性や防水性、防錆性に優れた、ドライタイプのチェーンオイルです。スプレー直後のオイルはサラサラでパーツの奥まで浸透しますが、しばらく経つと粘着性を発揮し、飛散しにくくなります。オイルは無色のため、カラーチェーンでも安心して使えるでしょう。
缶を逆さにした状態でも使えるのも長所です。400mlのほか150mlの商品も販売されていますので、量を多く使わない方はこちらを選択してもよいでしょう。
| タイプ（種類） | ドライタイプ |
|---|---|
| 容量 | 400ml（150mlの商品もあり） |
| 成分 | − |
| 噴出方式 | スプレー |
| 販売メーカー・ブランド | モチュール |
| 価格（目安） | 2,700～4,500円 |
最後にこれまで紹介したチェーンオイルのスペックをまとめておきます。比較の際にご利用ください。
| タイプ（種類） | 容量（ml） | 成分 | 噴出方式 | メーカー・ブランド | 価格 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| CHL チェーンルブ | セミウェット | 180 | フッ素樹脂など | スプレー | WAKO'S | 2,000～ 3,000円 |
| レイキッシュ | ウェット | 300 | 合成エステル化合物、フッ素、極圧添加剤、石油系炭化水素、LPG | スプレー | Vipro's | 2,000～ 3,000円 |
| CPO R（シーピーオーアール）高性能チェーンオイル | ウェット | 50 | リキッドメタルなど | リキッド | 円陣家至高 | 3,300円 |
| B1-010 バイクレース用 チェーンルブ | ウェット | 110 | 特殊合成油など | リキッド | AZ | 1,300～ 4,000円 |
| スーパーチェーンルブ | ウェット | 180 | フッ素樹脂（PTFE）、有機モリブデン、合成油、潤滑添加剤 | スプレー | KURE | 650～ 1,700円 |
| CHG チェーンガード | ドライ | 220 | フッ素樹脂など | スプレー | WAKO'S | 1,800～ 4,000円 |
| ヤマルーブ180 チェーンオイル | ウェット | 180 | 鉱物油、フッ素樹脂、防錆剤 | ムース | YAMAHA | 900～ 1,500円 |
| D.I.Dバイク用チェーンルーブ | ドライ | 420 | 有機モリブデンなど | スプレー | 大同工業 | 1,300～ 3,500円 |
| C2 Chain Lube Road スプレータイプチェーンオイル | ドライ | 400 | − | スプレー | モチュール | 2,700～ 4,500円 |
バイクにおけるチェーンオイルの選び方
基本的には上記の3種類にわかれるバイクのチェーンオイルですが、細かく分けるとさらにさまざまな種類があります。初めてチェーンオイルを選ぶ際は、以下5つのポイントも参考にしてください。
迷ったときには「シールチェーン用のオイル」
シールチェーンとは、封入されたグリスをゴム製のパーツでシール（密閉）しているチェーンのことをいいます。ノンシールチェーンというチェーンもあり、こちらはグリスが封入されておらずシールも使われていないチェーンです。
シールチェーンを使っている場合、シールに使われるゴムを侵さないようにシールチェーン用のオイルを使う必要があります。間違って「シールチェーン不可」の記載があるチェーンオイルを使わないように注意しましょう。
ちなみに、ノンシールチェーンの場合はどちらを使っても問題ありません。愛車がどちらのチェーンを使っているかわからなければ、両方対応しているシールチェーン用のオイルを使っておけば間違いないでしょう。
塗りやすさ重視なら「ウェットタイプ」
チェーンへの塗りやすさを重視するなら、粘度が低く浸透性の高いウェットタイプがおすすめです。清掃後のカラカラに乾いたチェーンにもよくなじみます。
ウェットタイプのチェーンオイルは一般的にボトル容器に入っているものが多く、チェーンに直接塗り込むようなイメージなので、周りに飛び散ってしまう心配もありません。
乾くまで時間がかかるのは難点ですが、バイクに乗らない日や乗る予定の何時間か前にメンテナンスをすれば、特に問題にはならないでしょう。
時短重視なら「スプレータイプ」
素早くメンテナンスをしたいのであれば、吹き付けるだけでOKのスプレータイプがおすすめです。スプレータイプはドライタイプのチェーンオイルであることが多く、さっと吹き付けてすぐに乾くので、時短効果もあります。
ただしスプレーなので、スイングアームやホイールなどに飛散しやすいのはデメリットといえます。オイルがタイヤやブレーキ付近に付着すると危険なので、使用する際はダンボールなどで飛散を防止するなど、工夫するとよいでしょう。
一般的な色は「白か無色」
チェーンオイルには色が付いているタイプもありますが、白か無色のものが一般的です。ドライタイプのチェーンオイルは白色、ウェットタイプのチェーンオイルは無色のものが多い傾向にあります。
色による物理的なメリット・デメリットはありませんが、見た目を気にする方は無色のチェーンオイルがおすすめです。特にカラーチェーンを使っている場合は、無色のチェーンオイルを選んだほうがよいでしょう。
メリットの多い「フッ素樹脂配合オイル」
フライパンに使われるイメージの「フッ素樹脂」ですが、低摩擦性や非粘着性、耐候性などチェーンにとってもメリットの多い素材です。こうした特性から、フッ素樹脂を配合したチェーンオイルも多く存在します。
具体的には、摩耗軽減や耐水効果（雨でもオイルが落ちにくくなる）、砂やゴミが付着しづらくなるなどの効果が期待できます。
また、フッ素樹脂が配合されたチェーンオイルはチェーンへの密着性が高いので、高速回転時に飛散しにくいのもメリットです。非配合のものと比べるとやや高価ではありますが、値段に見合った価値はあるといえるでしょう。
まとめ
バイクのチェーンは、エンジンパワーをリアタイヤに伝える重要なパーツです。雨風にさらされ高い負荷がかかるため、日頃のメンテナンスが欠かせません。適切な頻度、正しい方法でチェーンオイルを塗ることで、愛車のチェーンを格段に長持ちさせられるでしょう。
チェーンオイルにはウェット・ドライ・セミウェット／セミドライの3種類があります。それぞれ特性が異なりますが、迷ったときはセミウェット／セミドライタイプを選ぶのが無難です。
チェーンオイルは製品によってさまざまな特性があり、最初のうちは違いがわかりにくいかもしれません。使い比べることで、次第に自分好みのチェーンオイルを見つけましょう。愛車にぴったりのチェーンオイルで、こだわりのメンテナンスを行なってください。
本記事は、2022年3月31日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
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