バイクの電源を取り出す4つの方法と工賃の費用相場

バイクライフをより快適にするには、スマホやカーナビ、音楽プレイヤーなどが欠かせません。しかし、これらのアイテムは電装品になるため、充電を忘れたり長時間使用したりすれば電池がなくなります。そんなときにあると便利なのがUSB電源です。
そこで今回は、バイクの電源を取り出す方法や工賃、費用についてご紹介します。

バイクの電源を取り出す4つの方法

バイクから電源を取り出す方法は、大きく分けて4つあります。それぞれの方法にメリット・デメリットがあるので、1つずつ見ていきましょう。

1. バッテリーから取る

1つ目の方法はバッテリーから電源を取るという方法です。
ほかの方法に比べて簡単に電源を取ることができますが、エンジンを切った状態でも電流が流れているため、バッテリー上がりを起こす可能性があります。

<メリット>

  • 市販のものをそのまま取り付けられる
  • 簡単にできる

<デメリット>

  • バッテリー上がりを起こす可能性がある

2. ヒューズボックスから取る

キーONと連動しているヒューズから電源を取れば、バッテリー上がりを起こすリスクはありません。しかし、万が一USBから過電流が流れた場合はヒューズが飛び、分岐先まで死んでしまう可能性があります。

<メリット>

  • バッテリー上がりの心配がない

<デメリット>

  • 万が一過電流が流れると分岐先まで死んでしまう

3. リレースイッチを使って取る

リレースイッチから電源を取る場合も、キーONと連動しているためバッテリー上がりの心配がありません。また、USBとバッテリーの間にヒューズを噛ませておけば、万が一過電流が流れても安心です。
ただ、この方法は配線がやや複雑で使用する部品も多くなるため、ある程度の知識がないと難しいでしょう。

<メリット>

  • バッテリー上がりの心配がない
  • ヒューズを噛ませれば過電流も安心

<デメリット>

  • 配線が複雑
  • 使用する部品が多い

4. 配線から割り込みで取る

既存の配線から割り込みで取るという方法もありますが、これには既存配線を加工する必要があります。とはいえ、バッテリー上がりのリスクがないうえ、ハンドル周りから配線できるというメリットもあります。

<メリット>

  • バッテリー上がりの心配がない
  • ハンドル周りから配線を始められる

<デメリット>

  • 既存配線の加工が必要

セルフでできるリレースイッチを使った電源の取り出し方

セルフでできるリレースイッチを使った電源の取り出し方

バイクから電源を取る4つの方法のうち、自分でできて最も安全なのが「リレースイッチを使って取る」という方法です。

リレースイッチを使うと電源を安定供給できる

前述したように、リレースイッチを使った方法は「バッテリー上がり」「過電流による故障」といったリスクがなく、安全に電源を取ることが可能です。また、既存の配線をいじる必要もないため、電源を安定して供給することができます。

準備する部品

リレースイッチから電源を取る場合は、いろいろな部品を揃える必要があります。

<必要な部品>

  • USB(もしくはシガーソケット電源)
  • リレー
  • ミニ平型ヒューズ
  • ミニ平型ヒューズホルダー
  • ミニ平型ヒューズ電源
  • ターミナルセット
  • 電工ペンチなど

USBについては、1口だけではなく2口、3口のものもあるので、必要に応じた口数を選ぶと良いでしょう。

配線を確認する

作業を始める前に、まずは配線を確認しましょう。
USB電源は、マイナス側をバッテリーに、プラス側をリレーに繋ぎます。このとき、キーOFFの状態ではヒューズボックスにも電気が流れていないため、どこにも電気は流れません。
キーONにすると、ヒューズボックスからリレー内のコイルに電流が流れることで、リレースイッチもONになります。すると、バッテリーとUSB電源の回線が繋がって、USBから電気が取れるようになる仕組みです。

電線の先端を加工する

購入したUSB電源はそのままリレーに取り付けることができません。そのため、まずはクワガタ端子や丸型端子を「ギボシ端子」に加工する必要があります。
逆に、リレーとアースを繋ぐ線はクワガタ端子、もしくは丸型端子にしてバッテリーへ繋げます。

リレーの配線

リレーからは4本のコードが出ているので、それぞれをリレーに取り付けます。

  • 黄コード・・・USB電源のプラス
  • 赤コード・・・バッテリーのプラス
  • 黒コード・・・バッテリーのマイナス
  • 青コード・・・キー連動のプラス

配線ができたら動作確認をし、キーONでスマホが充電できれば問題ありません。
また、赤コードについてはヒューズを噛ませてからバッテリーへ繋げましょう。これにより、過電流による故障を予防することが可能です。

バイクの電源取り出しにかかる費用

リレースイッチから電源を取る場合は、揃える部品が多いためそれなりに費用もかかります。ショップに依頼する場合は部品代に工賃が加わるため、やや割高になるのが一般的です。

自作する場合

自分で電源を取り出す場合、かかる費用は部品代のみです。部品といってもパーツの性能や機能によって価格が異なり、よく使用するパーツならセットで購入した方がお得になります。

<部品代の目安>

  • USB電源・・・600円~2,000円ほど
  • リレー・・・500円~2,000円ほど
  • ミニ平型ヒューズ・・・200円~1,000円ほど
  • ミニ平型ヒューズホルダー・・・200円~1,000円ほど
  • ミニ平型ヒューズ電源・・・200円~1,000円ほど
  • ターミナルセット・・・1,000円~3,000円ほど
  • 電工ペンチ・・・1,000円~1万円以上
  • テスター・・・1,000円~8,000円以上

ショップに依頼する場合の工賃

ショップに依頼する場合は、部品代に加えて工賃がかかります。
工賃は5,000円~1万円ほどになりますが、フルカウルのバイクやスクーターなどは配線作業に手間がかかるため、もう少し高くなるのが一般的です。

また、作業量はそこまで多くないものの、細かな配線作業を慎重に行うため時間もかかります。ショップが混んでいればさらに時間がかかるでしょう。
しかし、知識がない状態で自作するとバッテリーやUSB電源に接続した部分が破損する可能性があるので、自信がない人はショップに依頼するのが安心です。

バイクの電源を取り出す前の注意点

電源取りの作業は、配線さえ理解していればそこまで難しいものではありません。しかし、何も考えずに取り出してしまうと思わぬ故障に繋がる場合もあるので、事前に知っておくべき注意点をご紹介します。

取り付け位置を考える

USB電源を取り付ける際は、どこに取り付けるのかを明確にしておくことが大切です。
できれば、「アースの接地場所」や「配線を通す場所」などもあらかじめ想定しておくと、作業をよりスムーズに進めることができます。

一般的に、スマホやカーナビ、音楽プレイヤーなどの電子機器は、使い勝手の良いハンドル付近に取り付けることが多いようです。

自作する場合はショート対策を

電気系を扱う際は、ショート対策を行ったうえで作業するのが基本です。
作業中、電源ケーブルや工具などがバイクの金属部分に触れるとショートしてしまうので、必ずバッテリーのマイナス端子を外してから作業するようにしましょう。

まとめ

自分でバイクの電源を取り出す場合は、リレースイッチから取る方法が最も安全でおすすめです。配線が複雑になるほか、過電流対策や事前の注意点もいくつかありますが、落ち着いて順番通りに進めていけばそこまで難しい作業ではありません。また、工賃がかからない分コストを抑えることもできるので、ぜひUSB電源を取り付けて快適なバイクライフを楽しみましょう。

本記事は、2020年2月6日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。