ホイールベアリングのグリスアップ方法からおすすめのグリスまでをご紹介!

「最近ホイールから異音がする」「バイクを手で押したときになんだか重くて抵抗を感じる」など、ホイールのベアリングに異変を感じることはないでしょうか?
重症な場合はベアリングそのものを交換しなくてはならない場合もありますが、軽症であればベアリングをグリスアップすることで解決できます。ここでは、ホイールベアリングのグリスアップ方法からおすすめのグリスまでをご紹介します。

ホイールベアリングのグリスアップ方法

ホイールベアリングをグリスアップするにあたって、ホイールは取り外した状態である前提のもと作業手順を解説します。

  • ベアリングの手前にあるダストシールとカラーを取り出す
  • ベアリング抜け止め用のサークリップを取り外す
  • ベアリングのシール(蓋)をマイナスドライバーなど先端が鋭利なものでこじって取り外す(シールを歪めないように注意)
  • ベアリングのボール部分が露出するので、古いグリスをパーツクリーナーや灯油などで洗い流す
  • 新しいグリスをベアリングに封入する。指で馴染ませながら数回行うことでベアリング全体にグリスを行き渡らせる
  • 取り外しと逆の手順でシール、サークリップ、ダストシール、カラーを取りつける

※ダストシールは基本的に新品への交換を推奨します

場所別に適したグリスを使い分けよう!

場所別に適したグリスを使い分けよう!

グリスには様々な種類があり、用途ごとに使い分けられます。また、バイクのグリスアップ箇所はホイールベアリングのみではありません。以下に、場所ごとに適したグリスをご紹介します。

シールドベアリング内(金属同士の摩耗部)

ウレアグリスやリチウムグリスなどのマルチパーパスグリスが最適。また、ベアリング専用と記載のある高性能グリスだとなお良いでしょう。

ダストシールなどゴムシールのリップ部分(金属対ゴムの摩耗部)

ゴムシールはゴムを侵さないことが重要視されるため、ラバーグリスかシリコングリスが最適。ダストからの防塵性も求められるためある程度ちょう度(粘度)があるものが望ましいです。

アクスルシャフト(金属同士の摩耗部で特に高負荷な状況)

金属同士の摩耗が起こり、さらに高い耐圧潤滑性が求められるアクスルシャフトなどではモリブデングリスが適しています。なお、表面のグリスが乾いてしまう前に再塗布ができるのであればマルチパーパスグリスでも潤滑は可能ですが、メンテサイクルを考えるとモリブデングリスが無難な選択です。

ベアリングのグリスアップ頻度は?

ベアリングのグリスアップ頻度はバイクの走行環境によって大きく左右されるため一概には言えませんが、目安としてはタイヤやスプロケット・チェーンの交換時に同時に行うといいでしょう。
他にも目安としては、

ハードなオフロード走行や雨天時の走行を頻繁に行うバイク

グリスアップは年1回がおすすめ

晴れの日の走行が多いオンロードバイク

2、3年に一度のグリスアップで十分なことが多い

といった見方もできます。グリスアップは頻繁にやるに越したことはないので、心配になったらその都度ベアリングをチェックするのが理想的です。

まとめ

  • ホイールベアリングをグリスアップする際は、ベアリングにしっかりグリスを行き渡らせる
  • グリスには様々な種類があるため、使う部分によって適したものを選択する
  • グリスアップの頻度はバイクの使い方によるが、過酷な状況での使用なら年1回、負担の少ない使い方なら2、3年に1回のグリスアップがおすすめ

本記事は、2019年6月28日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。