締める際の注意点は?ドレンボルト・ワッシャーについて解説
「バイクメンテナンスをしようと思っているけど、”ドレンボルト”と”ワッシャー”という道具がよく分からない。これらがどんなものなのか具体的に知りたい」と思っている方に向けて、ドレンボルトとワッシャーの特徴、ボルトを締める際の注意点を解説します。
ドレンボルト・ワッシャーについて
バイクのメンテナンスにおいてよく耳にする「ドレンボルト」。ドレンボルトとは、燃料タンクやオイルパンなどについている、「エンジンオイルなどの排液口をふさぐためのネジ」です。別名「ドレンコック」「ドレンプラグ」とも呼ばれています。ドレンコックは、主にオイル交換や、フィルタ交換を行うときに外します。
また、ドレンボルトとセットで覚えておきたいのが「ワッシャー」です。ワッシャーとは、ボルトやナットを締めるときに、本体側との間にかませる「ドーナツ型の部品」です。ほとんどの方が1度は見たことがあるのではないでしょうか。ワッシャーはボルトの緩み防止や、本体のキズつきを防止するために使われます。
ドレンボルトを締める際の注意点とは?

ドレンボルトを締めるときの注意点は1つだけあります。それは「締めすぎないこと」です。ボルトを締め付けすぎると、エンジンオイルを溜めておく「オイルパン」のネジ溝を傷つけたり、ボルトが破損したりする恐れがあります。また、締め付けすぎるあまり、ドレンボルトが外れない、といったトラブルにもなりかねません。オイルパンの交換となると、余計に費用がかさんでしまうので、適正な力でボルトを締めるようにしましょう。
また、正しくボルトを締めるために「トルクレンチ」を使うのをおすすめします。トルクレンチとは、ボルトやナットを、規定のトルク値で締め付けられる測定工具です。目盛りがついているので、緩まり具合や締まり具合を数値化して見ることができます。ドレンボルトが外れなくなって困ったときは、ドライバーでコツコツと軽く叩いてみてください。熱による固着が解消されるので、ボルトを緩めることができるはずです。
まとめ
バイクメンテナンスにおける「ドレンボルト」と「ワッシャー」についてご紹介しました。バイクだけでなくあらゆる機械に使われる両者ですが、本体を組み立てる上でとても大切なものです。ドレンボルトを締めるときは、解説したように、注意点をしっかりと守って行いましょう。
本記事は、2019年1月29日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。