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車検に通るバイクのマフラーの音量基準

愛車を好みのマフラーへ交換している方は多いのではないでしょうか?しかし、マフラー交換では注意点があります。どのようなマフラーでも車検に通るわけではなく、いくつかの基準があります。

中でも見落としがちなのが「音量基準」です。これからマフラー交換をしようと考えている方は「車検に通るマフラーの音量基準」を把握しておきましょう。

マフラーの音量基準や判定方法

マフラーの音量基準は平成28年4月20日より法の改正が行われ、まだまだ記憶に新しい出来事です。バイクのマフラーの音量基準や判定方法を分かりやすくまとめました。

  • 平成28年10月1日以降に生産されたバイクは、すべてのマフラーパーツに新たな基準が採用された
  • マフラー音量の基準は「相対規制値」と呼ばれるヨーロッパ基準に統一された
  • 車検がない250cc以下のバイクにも基準が適用された
  • リプレイスマフラーは国土交通省で型式認定されたもののみ音量基準に適用される
  • 音量の基準はdB(デシベル)ではなく車種別(型式認定別)に定められている
  • 音量は騒音測定によって認定を受ける必要がある
  • 簡易着脱が可能なバッフルは使用が全面的に禁止された

上記からも判断できるように、過去あった排気量別のdB(デシベル)による音量基準は現在適用されません。バイクマフラーを交換している方などは車検時に音量測定を受け、必ず規定値内のマフラーに交換しましょう。

マフラーの音量基準や判定方法

3つの音量測定方法

マフラー音量の測定方法には大きく分けて3つの方法が採用されています。

1. 近接騒音測定

マフラーから50cm離れた45度後方でマイクを使った測定を行う方法です。ニュートラルの停止状態からマフラーの最大音量値を計測し、基準値に収まることで車検を通過できます。

2. 定常走行騒音測定

サンプル車両を計測して形式認定を受けるための試験です。最高出力のうち60%の回転数で走行した際の音量を計測します。

3. 加速騒音基準適合ASEP

ヨーロッパ圏で採用されている音量測定方法・基準で、実際の市街地走行を想定した加速騒音レベルを計測します。

基準に引っかかった場合はどうなる?

車検時や新車登録時に音量基準に引っかかった場合、以下のような命令や罰則が下されます。

  • 「不正改造車」のステッカーが貼られ、整備命令が出される
  • 整備命令から15日以内に再度車検を受けないとナンバー、車検証が没収される可能性がある
  • 整備命令を無視した場合、バイクの使用者は50万円以下の罰金が科せられる
  • 不正改造の作業を実際に行った者は、6ヵ月以内の懲役もしくは30万円以内の罰金が科せられる
  • 違法改造が疑われた場合、市民に通報の権利がある

新たな音量基準の制定によって、全国で警察・国土交通省による該当車両検査などが行われています(取り締まり強化月間中に限る)。そのため、「知らなかった」でマフラー交換をしてしまわないよう注意しましょう。音量基準を満たして安心・安全なバイクライフを送るためにも、日常点検や2年に一度の車検へ今まで以上の意識を向けていきましょう。

まとめ

最後に、バイクのマフラー音量について大切なポイントをおさらいしましょう。

  • マフラーの音量基準は「車種」によって異なる
  • 音量の測定方法は「近接騒音測定」「定常走行騒音測定」「加速騒音基準適合ASEP」の3つ
  • 音量測定は新車登録時、車検時に必ず受ける必要がある

本記事は、2017年12月25日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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