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普通二輪免許とは?乗れるバイクの種類や取得までの流れ、教習内容などを解説

この記事では、バイクの普通二輪免許に興味を持つ方向けに、この免許で実際の運転できるバイクの種類や教習内容、取得までの流れなどを詳しく解説をしていきます。免許取得に向けて自動車教習所に通うには、意外に多くの準備をする必要があります。

これから普通二輪免許をとるためにどんな用意をすればいいのかわからない方は、ぜひ本記事をチェックしてみてください。

普通二輪免許とは

普通二輪免許とは、16歳から取得可能なバイク免許の種類です。1996年の道路交通法改正前は、普通二輪免許と同クラスの区分が中免と呼ばれていました。一般的には中免という通称がいまだに使われていますが、現行法にこの区分はありません。

普通二輪免許で運転できるバイクの種類

普通二輪免許で運転できるのは、以下の種類の乗り物です。この免許があれば、高速道路の通行や二人乗りも可能となります。

  • 排気量50ccを超え400cc以下の自動二輪車(バイク)
  • 小型特殊自動車
  • 原動機付自転車 など

普通二輪免許には、MT車とAT限定という2種類があります。実際に乗れるバイクの種類や技能講習の時限数、料金などは、どちらの免許を選択するかによって内容が変わってきます。指定の教習を受ければ、AT限定の解除も可能です。

普通二輪免許と他のバイクの免許の違い

バイクには、普通二輪免許のほかに小型限定普通二輪、大型二輪といった種類があります。これらの明らかな違いは、運転できるバイクの排気量です。

  • 小型限定:125cc以下のバイクに乗れる
  • 普通二輪:125cc以下+400cc以下のバイクに乗れる
  • 大型二輪:全排気量のバイクに乗れる

教習所に通う場合は、選ぶ免許によって技能教習の時間が変わってきます。学科教習時間については、どれを選択しても同じです。

普通二輪免許における2つの取得方法

普通二輪免許には、2つの取得方法があります。

指定自動車教習所で普通二輪免許を取得する方法

普通二輪免許の取り方で最も一般的なのは、指定自動車教習所に通う方法です。指定自動車教習所とは、公安委員会の基準に適合することで指定を受けた教習所を指します。

こちらの方法における最大のメリットは、教習所の卒業によって運転免許試験場での技能試験が免除になることです。また、教官から以下のことを教えてもらえるところも、指定自動車教習所を利用する利点になります。

  • バイクの乗り方
  • 起こし方
  • 道路交通法
  • 交通マナー
  • 運転技術 など

これだけ多くのことを学べる点でも、バイク初心者の場合は教習所での取得が断然おすすめです。また、学生などの場合は、合宿免許で集中的に教習を受ける人も多い傾向があります。

こちらの方法を利用する場合、ひとつ注意点があります。それは、公安委員会から指定を受けていない教習所(届出自動車教習所)があるということです。届出自動車教習所で教習を受けた場合、学科試験や技能試験の免除はありません。そのため、自分で運転免許試験場に行って受験する必要があります。

こうした特徴のある届出自動車教習所は、教習料金が割安であることから、免許の再取得や一発試験に挑戦する人に選択されやすい傾向があります。

一発試験で普通二輪免許を取得する方法

もうひとつの方法は、教習所を利用せず、自分の住所地の運転免許試験場に行って試験を受けて普通二輪免許を取得するというものです。この方法には、車両使用料や試験費用だけの安いコストで免許がとれる利点があります。一方でデメリットは、一発試験での合格は困難だとされている点です。そのため、何回も受験をした場合、それだけの時間や割高なコストがかかる可能性が出てきます。

普通二輪免許をとるための日数と教習期間

普通二輪免許をとるための日数と教習期間

普通二輪免許のMT車教習は、多くの教習所で「最短9日で卒業」としています。卒業までにかかる具体的な教習時間は、以下のとおりです。

  • 普通車以上の免許がある人:技能教習17H、学科教習1H
  • 免許なしもしくは原付免許がある人:技能教習19H、学科教習26H

この時間数で卒業するには、補習なしのストレートで次の段階に進んでいく必要があります。また、日数については、各教習所における一日の受講時間によっても多少変わってきます。AT限定免許の場合は、最短教習期間が一日程度短い傾向があります。

普通二輪免許をとるための教習内容

普通二輪免許をとるための教習は、卒業までに以下の流れで進められていきます。

適性検査

適性検査とは、自動車教習所に入校するために必要な検査の総称です。一般的には、以下いずれかの種類が行なわれています。

<警察庁方式K型>

7項目で構成される検査です。具体的には、運転行動のチェックが6つ、性格チェックが1つの検査になります。運転行動の項目では、判断力だけでなく作業スピードのチェックが行なわれます。一方で性格チェックでは、検査官の質問に対して「はい・いいえ」で答えていく流れです。全テストが30分程度で終わる内容となっています。

<OD式安全テスト>

全国の自動車教習所で多く採用されている、長い歴史を持つ適性検査です。以下の4項目で検査員の読み上げる設問に対して「はい・いいえ」を答える簡単な形式となっています。こちらも所要時間は30分程度です。

  • 運転機能
  • 健康度および成熟度
  • 性格特性
  • 運転マナー

1段階の教習内容

普通自動車や原付などの所持免許がない場合、以下の最低時限数で教習を進めていきます。

  • 技能:9時限
  • 学科:10時限

1段階の教習における目標は、最初にバイクの基本操作を教えてもらい、練習を通してそれらに慣れていくことです。そのため、この段階の序盤では、バイクを最低限動かせるようにするために、以下の練習を行なっていきます。

<発進・停止>

教習所に入って最初に行なうのが、バイクの発進とブレーキを使って停止する練習です。最初は、短距離・低速での発進停止からはじめます。操作に慣れてきたところで、長距離での発進停止へとレベルアップをする流れです。

<ギアチェンジ>

ある程度のスピードを出せるようになったところで、ギアチェンジの練習に入っていきます。ギアチェンジは、初めてミッションの乗り物に乗車する人にとって苦戦しやすい教習です。しかし、繰り返しの練習でスムーズな切り替えが可能になります。

<加速・減速>

1段階では、メリハリのある運転をするための練習も行ないます。なかには、次の段階に進むために「時速40kmを難なく出せること」と「そこからブレーキを使って十分な減速ができること」などの具体的ルールを設定する教習所もあります。

これらの操作ができるようになったら、バイク教習の課題に入っていきます。そして、1段階の半ば~後半は、以下の課題がクリアできているかのチェックと指導の繰り返しになるのが一般的です。

<スラローム>

素早く車体を切り返し、早く曲がる技術の課題です。バイクを傾けながらアクセルを使うため、最初のうちは苦戦する人が多い傾向があります。しかし、教官の助言を受けながら何度も練習を繰り返すと、その感覚にも自然と慣れていきます。

<一本橋>

低い平均台の上で、低速でバランスをとりながら走る課題です。難易度は比較的低めなものの、バランス感覚がない人は苦戦する傾向があります。この課題をマスターするには、上半身をなるべく動かさずにハンドルだけでバランスをとるスキルと、速度調節のコツを習得する必要があります。

<クランク>

「曲がる」という点では、スラロームと同じです。ですがこちらは、低速で曲がる課題になります。一本橋の平均台で速度を落としすぎない調節を習得すると、クランクの課題もスムーズにクリアできるようになります。

<八の字(S字)>

八の字は、1段階のなかで最も簡単と感じる人が多い課題です。ただし、常に車体が曲がっている状態となるため、ブレーキのかけ方を失敗すると転倒につながるリスクがあります。そのため、技術としては簡単ですが、転倒しないための注意と慎重さは必要です。

<坂道発進>

発進時にバイクが少し後ろに下がると減点、大きく後方に下がった場合は検定中止になってしまう課題です。こちらは技術というよりも、教官が説明したとおりに操作をすることが求められます。日頃から発進を丁寧に行なっていると、坂道発進もうまくいきやすいです。

2段階の教習内容

免許がない人の2段階は、以下の最低時限数で教習を進めていきます。

  • 技能:10時限
  • 学科:16時限

2段階の教習は、法規走行と卒検の練習となる検定コースの応用走行が中心です。一般的には、以下の内容について指導と練習を繰り返していきます。

  • 安全確認
  • ウィンカー
  • 正しい走行位置 など

2段階の課題のなかには、難易度が高いものもあります。

例えば、教習生の多くが難しいと感じる急制動では、まず直線コースで指定速度の時速40kmを出し、その速さのままで急制動開始地点からブレーキをかけます。そして、11メートル先の停止限界位置でバイクを停止させるというものです。これは、ブレーキが早すぎても加速しすぎても失敗する難しい教習課題となります。

2段階に入るとこうした高難易度の課題も増える傾向がありますので、指導員や他の教習生のアドバイスを聞きながら、練習を重ねてみてください。

卒業検定

自動車教習所の卒業検定は、持ち点100点の減点方式で行なわれるものです。課題のなかには、5点や10点といった大きな減点項目や、一発で試験中止になる項目もあります。70点以上で卒業検定に合格すると、教習所を卒業できるようになります。

教習所卒業後、普通二輪免許を取得するまでの手続き

教習所の卒業後は、住所地の免許センター(運転免許試験場)で学科試験を受験します。指定自動車教習所の卒業証明書がある場合は、学科試験が免除される仕組みです。

運転免許試験場で普通二輪免許をとるための手続き

午前中に免許センターに行くと、以下の流れで手続きや試験が進められていきます。そして普通二輪免許が交付されるのは、午後3時頃となります。

  1. 学科試験
  2. 合格発表
  3. 適性試験
  4. 写真撮影
  5. 免許交付

普通二輪免許の教習に関する3つの有効期限

普通二輪免許をとるために指定自動車教習所に通うときには、ひとつ注意点があります。それは、教習所に入所さえすれば、長い年月をかけて教習を受け続けられるわけではないということです。指定自動車教習所でバイク教習を受ける場合は、以下3つの期限を意識して教習や学科試験のスケジュールを立てる必要があります。

教習の有効期限

教習開始から9ヵ月以内に、技能と学科を修了する必要があります。

検定の有効期限

技能と学科の全課程を修了した日から3ヵ月以内に、卒業検定に合格する必要があります。

卒業証明書の有効期限

指定自動車教習所を卒業したことで学科試験が免除になるものです。卒業後1年間有効になります。

普通二輪免許の取得までに必要なもの

最後に、一般的な指定自動車教習所で普通二輪免許を取得するために、用意すべきものを紹介します。教習申し込みの準備をする際にチェックリストとしてご活用ください。

教習所への入校時に必要なもの

まず、指定自動車教習所に入るためには、以下のものを揃える必要があります。

  • 申込用紙
  • 料金(入校金、学科教習料金、技能教習料金)
  • 住民票
  • 運転免許証
  • 身分証明書
  • メガネ
  • コンタクトレンズ
  • 印鑑
  • 学生証
  • 筆記用具 など

普通二輪免許の教習時に必要なもの

バイクの教習を受けるには、自分の身を守る装備品が必要です。自分で用意すべき装備品は、教習所によって異なる傾向があります。また、なかにはレンタルできるものもあります。ここでは、一般的に必要となるものを紹介します。詳細は、実際に通う指定自動車教習所に確認をしてください。

自分で用意するもの

  • 長袖
  • 長ズボン
  • グローブ など

レンタルできる可能性が高いもの

  • ヘルメット
  • グローブ
  • ライディングブーツ
  • プロテクター
  • レインウェア など

普通二輪免許の本試験で必要なもの

運転免許試験場で本試験を受けるときには、以下のようなものが必要となってきます。

  • 本籍記載の住民票
  • 本人確認書類
  • 申請用写真(免許センターで撮影可)
  • 卒業証明書などの各種証明書
  • 手数料 など

普通二輪免許の本試験に必要な書類は、「すでに運転免許証を持っているかどうか」や「住民基本台帳法の適用を受けるかどうか」で変わってきます。詳細は、最寄りの免許センターで確認をしてください。

まとめ

今回は、普通二輪免許の取得を考える方向けに、このカテゴリの免許における基礎知識を紹介しました。3つの有効期限があるこの免許を取得するには、装備の準備だけでなく無理なく教習を受けられる日程を考えることも非常に大切です。普通二輪免許をとるうえで少しでもわからないことがある場合は、実際に通う指定自動車教習所に早めの相談をしてみてください。

本記事は、2020年9月29日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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