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台風からバイクを守る方法とは?すぐに実践できる方法を紹介

強い風と雨をともなう台風はバイクの天敵であり、対策が不十分だとバイクが故障することもあります。

しかし、台風対策は普段の風や雨への対策とは異なる対策が必要になるため、どのような対策を行なえば良いのか戸惑うライダーも多いかもしれません。

この記事では、すぐに実践できる、台風からバイクを守る対策方法を紹介します。台風が多く発生する時期を迎える前に、効果的な対策を知っておきましょう。

台風で想定されるバイクへの被害

台風の影響によってバイクに起こる被害には、さまざまなものがあります。なかでも、特に多い被害は以下の2つです。

転倒

台風の風によるバイクへの被害で多いのは、転倒です。バイクが強風に耐えられず倒れてしまい、ボディに傷が付いたりミラーやライトが破損したりする被害が多く起こっています。

自動車と違ってバイクは、前後2つのタイヤで車体を支えているため不安定で、強風による転倒リスクが高いのです。

さらに、転倒したバイクが他人のバイクや住宅の壁を傷付けるなどのリスクもあります。

浸水

台風の大雨による、バイクの浸水が起こることもあります。大量の雨がバイクの内部に入り込むことで、エンジンや電気系統が故障し走行できなくなることがあるのです。

なかには、道路の冠水や河川の氾濫などによってバイク全体が水没し、廃車にせざるを得ないケースもあります。また、転倒した際に道路にたまった水がバイク内部に入り込んでしまうこともあり、転倒対策は浸水対策にもなるといえるでしょう。

台風からの被害を防ぐ5つの方法

台風からの被害を防ぐ5つの方法

ここでは、転倒や浸水といった台風による被害を防ぐ対策方法を紹介します。すぐに実践できる対策もあるので、参考にしてください。

柱やフェンスに固定する

バイクは横からの風に弱く、台風で転倒しているバイクの多くは、サイドスタンドとは反対方向に転倒します。

そこで有効なのが、柱やフェンスなどにバイクを固定することです。ロープやタイダウンベルトを用いてバイクを固定することで、どの向きの風を受けても転倒しにくくなります。

また、固定するときはサイドスタンドと同じ側に、柱やフェンスが来るようにしましょう。こうすることで、サイドスタンドの方向から吹いてくる風を和らげることができ、反対側へ倒れるリスクが大きく軽減するのです。

マスキングをする

バイク内部に雨が浸水する原因は、マフラーや鍵穴などの穴から雨が入り込みやすいからです。そのため、雨水の入口となる部分をマスキングすることで、雨の侵入を防ぐことができます。

ただし、マスキングをしていても内部に雨が入り込む可能性があるため、完全に防げるわけではありません。少し浮いたマスキング部分から浸水につながることも考えられるので、マスキングはできるだけ入念に行ないましょう。

バイク同士を連結させる

複数台のバイクを所有している場合は、バイク同士を連結しておくことも転倒対策につながります。バイクを連結させる際は、サイドスタンドが内側になるよう互い違いに固定することで、風の影響を抑えられ安定した自立が可能です。

この方法であれば、柱やフェンスなどバイクを固定する場所がなくても、転倒をしっかり防げます。1台しかバイクを所有していない方でも、近くにライダー仲間がいる場合は、お互いのバイクを連結させてもよいでしょう。

ハンドブレーキをロックする

ゴムやロープ、ガムテームなどでハンドブレーキを引いた状態を維持しておくことで、タイヤが動くのを防ぎ転倒するリスクを軽減できます。

カー用品店などで販売されている、ハンドブレーキの固定用具を使うのもおすすめです。ハンドブレーキのロックは普段の駐車時でも転倒対策として有効なので、日常的に使うようにすれば購入コストも気にならないでしょう。

安全に駐車できる場所を探す

台風からバイクを守るためには、雨や風が入り込まない場所に駐車することが最も効果的です。

台風が来る前に、立体駐車場などの高い場所や、コンテナ式の車庫など天気の影響を受けにくい場所へ移動させておくことで、被害を最小限に抑えることができます。

ただし、地下駐車場に駐車する場合は注意してください。地下駐車場は室内と同じ環境になるため、バイクを守るには最適な場所だと思われがちです。しかし、大雨が駐車場内に入り込み水没することもあるため、台風のときは決して安心できる場所とはいえません。

台風対策でやってはいけない4つの行動

転倒や浸水被害を避けるために行なった行動が、反対にバイクの被害を招くことがあります。ここでは、台風対策でやりがちなNG行動を4つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。

バイクカバーを付ける

雨が強くなる台風のときだからこそ、浸水を防ぐためにバイクカバーを付けたほうが良いと思う方も多いかもしれません。

しかし、バイクカバーを付けていると風を受ける面積が大きくなり、バイクの転倒リスクが大きくなってしまうのです。風や雨が強くなる前に、浸水しやすい場所や水に弱い部品を丁寧にマスキングしておき、バイクカバーを外して台風に備えましょう。

ギアをニュートラルに入れておく

マニュアルのバイクに乗っている方は、駐車時のギアに注意しましょう。ギアをニュートラルにしておくと、後輪がロックされないため、風の影響でバイクが前後に動きやすくなります。

その結果、サイドスタンドが外れ、バイクが転倒してしまうことも考えられます。台風が近づいているときは、ギアをニュートラルではなく「1速」に入れて、後輪を固定して転倒リスクを軽減しましょう。

センタースタンドを使う

バイクに使うスタンドには、サイドスタンドとセンタースタンドの2種類あります。片側だけを支えるサイドスタンドより、車体の中心で支えるセンタースタンドをかけたほうがバランスが良く、倒れにくいと思う方も多いでしょう。

それは誤解です。センタースタンドを使うと後輪が浮くため接地面積が小さくなり、車体を支える力が弱くなるのでバイクが倒れやすくなります。

そのため、台風のときはセンタースタンドではなく、サイドスタンドを使って駐車することが転倒対策になるのです。普段センタースタンドを使って駐車している方でも、台風のときはサイドスタンドを使うようにしてください。

なお、センタースタンドは地震の揺れにも弱いため、安定してバイクを駐車しておきたい方は、日頃からサイドスタンドを用いるのがおすすめです。

台風のなか走行する

なかには、台風が来ているにもかかわらず、バイクを避難させたり食糧品を確保したりするために、バイクを走らせる方もいるかもしれません。バイクは風の影響を受けやすいため、走行中に強風を受けると転倒しやすく、大きな事故につながる可能性があります。

さらに、雨によって路面が滑りやすくなっているときは、スリップによる転倒リスクも高まります。

また、大雨のときは視界が悪くなるうえ、道路が冠水していることもあります。慣れた道でも周りの状況が見えにくく、冠水している場所に突っ込んでしまい、浸水・水没被害を招く可能性があるのです。

バイクの避難や食糧品の確保は台風が接近する前に済ませておき、雨や風が強くなっているときは走行を控えましょう。

まとめ

台風は普段よりも強い風と雨をともなうため、対策が不十分だとバイクが転倒したり水没したりする可能性があります。

その結果、高額な修理費用が発生する、修理ができず買い直すといった対応が必要になることもあります。

台風の接近時には、「バイクカバーを外しておく」「雨が入りそうな場所はマスキングする」「サイドスタンドをかけて柱やフェンスに固定する」などの対策を行なうことで、被害を抑えることが可能です。

この記事で紹介したやりがちなNG行動も併せて参考にして、大切なバイクを台風から守りましょう。

本記事は2023年6月25日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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