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スマートライディングテクニック!
 
走行編 ポジションや目線の送り方で走りも変わる 安心、安全なライディングでバイクをもっと楽しんじゃおう
CHECK1 走るシチュエーションでシートの着座位置を変化!
数cm変わるだけでバイクの動きは変わる
 人間をバイクを構成するパーツのひとつと見れば、どのパーツよりも大きく重い。そう考えると、その重量物がたった数cm動くだけでも、バイクの重心はかなり変化する。そう、バイクに座る位置の変化で、バイクの挙動はかなり変わるんだ。
 バイクを運転しているときに感じる恐怖心のひとつとして、フロントタイヤが滑るんじゃないか、と感じることがあるんじゃないかな。こんな不安もシートの後方に座ることで、かなり少なくなる。
 とにかく、実際に走ってシートに座る位置の変化によるハンドリングの変化をいろいろ体感してみて! きっと驚くはずだから。
基本姿勢
ステップの上に立ち、そこから腰を自然におろした位置が基本姿勢のシート位置になる。前過ぎず後ろ過ぎずのポジションだ。アゴをひいて、背中は猫背、上体をリラックスすることを忘れずに。
基本姿勢 基本姿勢
街なか 街なか
街なか
混んでいる道や、いりくんでいる道では、いつもよりも気持ち前に乗るとハンドリングが軽くなる。前に乗るぶん足つきもよくなるので、街なかを走るときにはオススメのポジションだ。
高速道路
高いスピードでも安心して走ることができる後ろ乗りのポジション。腰をシートストッパーや段差いっぱいにまで引けば、上体が倒れて自然といつもよりも前傾の姿勢になる。
高速道路 高速道路
CHECK2 目線は一定凝視ではなく遠く見つつ、近くも見るように!
まわりを見ることで危険から回避できる
 バイクに乗っていると、路面の状況が気になるもの。当然、それらの情報を見ることも重要だけれど、近くばかりを見ていると、とっさの判断が遅れがちになる。なるべく遠くを見るように心がけよう。走り慣れればまわりが自然と見られるようになってくるはずだから、慣れないうちは余裕を持って見られないような速度では走らないことが重要。
 そして、もうひとつ大切なのが、自分勝手な動きをしているクルマやバイクには近寄らないこと! そういうクルマは大抵まわりを見ていないので、危険を回避するうえでも車間を置くことを心がけたい。
路面の状況に左右されやすいバイクだからこそ、近くの路面はいっそう気になるもの。近くではなく遠くを意識して見るように心がけると、視野が広くとれるぞ!
路面の状況や、クルマ、歩道の人の動きを予測、判断して危険な場面を回避するようにしよう。このときの目線も、基本は遠くを見るようにしよう。
CHECK3 スベルとわかっているところには始めから近づかない
路面が濡れているときはムリをしないあせらない
 路面が濡れていると、だれでも緊張するし嫌なものだよね。とくに白線やマンホールは滑りやすい。そんな滑りやすいところには近づかないようにすることがいちばんの安全策。それと、雨だからと必要以上に緊張するのも回避が遅れる原因になる。
 こんなときこそ、肩の力を抜いて、いつもよりもシートの後ろ寄りに座ることを心がけてみて! バイクが曲がるときの挙動がゆっくりになることも手伝って、精神的にも安心して走れるはず。急発進、急ブレーキやエンジンの高回転を多用するような走りも滑るもとだから、穏やかでなめらかな運転がポイントなんだ。
グレイチング
グレイチング
マンホールのように避けることのできるものならばそれでいいけれども、避けようのないグレイチングや橋の継ぎ目は、極力バイクに変な挙動をあたえないことがいちばん。
マンホール蓋
マンホール蓋
道路でバイクの走るラインにちょうどあったりして、雨の日にはやっかいなマンホール。近づかないことも重要だし、そこにあることが判断できる速度で走ることも大切!
CHECK4 自動車を運転している人に存在をアピールする 死角に入らないための走行ポジション
バイクはクルマから意外なほどに見えない
 クルマからは当然見えているだろうと思っても、実際には死角が多いクルマにとっては、あまりバイクが見えていないことが多い。クルマの運転に慣れている人はミラーを頻繁に見たり、直接目視するなどするけれど、そうでないサンデードライバーなどはまわりにけっこう無頓着。バイクの存在をアピールできる走行ポジションを取るようにしたい。
 基本はキープレフト。けれども左イッパイに寄って走っていると、クルマのサイドミラーとルームミラーの両方から見えにくい死角に入ってしまうことがあるので注意が必要だ。ほどよい位置をキープしよう!
右よりのポジション 右よりのポジション 右よりのポジション
右よりのポジション
センターライン寄りを走行すると、クルマからの見え方はこんな感じ。ルームミラーには完全に写っている。ここまで右側に寄る必要はないけれども、クルマを運転している人から確認できるようなラインを走行しよう。
左よりのポジション
一般的によく見る、キ−プレフトで走行するバイクとクルマの位置関係。でも、クルマのルームミラーからはそんなに見えていなかったりする。キープレフトだからと、なにも左端ギリギリを走ることないんだ。
左よりのポジション 左よりのポジション 左よりのポジション
CHECK5 スクーターでの低速走行のコツはリヤブレーキを効果的に使うこと
低速でのふらつきはブレーキで解消できる
 バイクはリヤに駆動力がかかっていると安定するものなんだ。ここに、通常のバイクに較べて低速走行でふらつきやすいスクーターでの走行方法のコツが隠されている。
 ゆっくり走りたいけれど、アクセルを開けたらスピードが出てしまう。そこで、スピードが出ないようにブレーキを掛けながらアクセルを開ければいい! ただし、ブレーキをかけるのはリヤだけで、フロントは×。
ガッチリとブレーキを握るのではなく、引きずるようにかけるのがコツ。
 このコツを知ってしまえば、タンデムでの低速走行時にふらついて、後ろに乗っている彼女を不安がらせることもなくスマートな運転ができるよね。
リヤブレーキを使えば、見通しの悪い小さく曲がり込んだ左折など、ゆっくり走ることが必要になるところでも、姿勢が安定する。その結果、まわりをよく見る余裕がうまれるので安全運転につながるのだ。
ブレーキをかけながらの走行には、レバーに指を4本掛けするよりも、写真のように3本や2本のほうがグリップを握りやすい。
ゆっくり停車するときにもリヤブレーキは重宝する。一気にガツンと止まるのではなく、徐々にスピードを落とすので、周囲の人たちをビックリさせることもない。
CHECK6 オートバイは料金所で時間がかかる……いちばん左のレーンを利用しよう
気持ちに余裕を持てば料金所も怖くない
 バイクに乗っているとやっかいなのが料金所。とくに冬に高速道路を走り続けて料金所に着いたときには、指先の感覚がなくなっていた、なんて経験をしたことのある人も多いんじゃないかな? そうでなくてもバイクは高速チケットを取るにしても、料金所で支払いをすませるにしても時間がかかるもの。
 そこで、バイクはいちばん左端のブースを利用するようにしよう。そうすれば、チケットを取ってバーを抜けたあとに路肩に寄ってゆっくりチケットをしまうこともできるし、支払い時にもらったお釣りもとりあえずポケットに入れて、あとであせることなく財布にしまえる。左ブースは安全に路肩に寄れるので、精神的にも◎。
料金所 もたつきがちな料金所だからこそ、スムーズに通過したい。いちばん左のブースはすぐに路肩に寄ることができるので、安全にクルマを回避することが可能。
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