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セキュリティロック専門メーカー
「斉工舎」が教えてくれた
より効果的な、正しいロックの使い方 |
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バイクの盗難防止を考えた時、最初に思いつくのがロックだ。そのセキュリティロックの世界で、国内トップシェアの専門メーカー斉工舍さんに、ロックの正しい使用法をうかがった。
「始めに申し上げたいのは、絶対に壊れないロックはないということ。残念ながら当社の製品もその範ちゅうを出ません。ですが壊しにくいロックと、壊しやすいロックでは防犯効果の違いは歴然です。
窃盗する側は盗む行為になるべく時間をかけたくはない。そのためには壊しにくいロックを使用することが重要です。時間を稼ぐには、複数のロックを同時に使用をすることも有効です。あと大事なのが、バイク単体にロックをかけるのではなく、建物などの固定物と繋げておくことです。
いくら丈夫なロックを使用していても、バイクごと運んでしまえば、時間をかけてロックを壊せます。小型バイクなら人力でも可能だし、大型バイクでもクレーンなどを使えば移動は可能です。でも、その場に固定しておけば、そこでロックを破壊するしか、バイクを動かす方法はありません。そして、そのロックが丈夫であれば破壊に時間がかかる。ここがポイントです。
ロックの強度は、価格と正比例すると考えていいと思います。投資した分だけ安全性は上がるでしょう。
経年変化によるロックの性能低下はあまり起きませんが、バイク用ロックは多くの場合、使用条件の厳しい屋外で使用されています。そこで多いトラブルは鍵穴の作動不良です。錆びたり砂を噛み込んだりして動かなくなると、破壊するしか解錠の方法がありません。
定期的な注油が必要ですが、一般的な浸透潤滑剤はお勧めできません。錆びは防げますが、油分はホコリを呼び作動不良を招きかねません。ホームセンターなどで、鍵穴専用の潤滑剤が売られていますから、そういったものを使用してください。」 |
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写真のように固定物とバイクをロックで繋ぐと効果的。適当な固定物がなければ、アンカーなどを埋め込みロックをかけるものを作るのもアリ。複数のバイクを所有しているなら、バイク同士を繋いでしまうのも手だ。 |
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