2019/06/24 11:02:15 更新フロントサスペンション チューニング FXSTCハーレーダビッドソン FXSTC ソフテイルカスタム

作業実施日 2017/08/17

バイクは絶好調、悪くないんですが。ハーレーの気になるポイントの中でも個人的には最上位に近い位置にある「頼りないフロントサスペンション」こいつをチューニング。 気になってる人、そうでもない人、いると思いますが、いろんなオートバイを乗り継いだ人なら「もうちょっとシャキッとしててもいんじゃね?」と違和感を感じてる人は多いんじゃないでしょうか。特に初期の作動については腰がないと言いますか、強めにフロントブレーキをかけたりすると「意に反して」スコーン!といい勢いでボトムすると思います。 この「意に反して」というのがタチの悪いところでして、乗りにくさや違和感を感じるポイントだと思います。今回はインナーパーツを交換して自分の意識とサスの動きがちゃんとシンクロするよ仕上げます。 まずはフロントフォークを分解。

いい感じでオイルは汚れてますね。今回はメタル類も新品に交換し、チューニングとともにオーバーホールも行います。どうせ全バラするからということで、すこしヤレ感のあるアウターチューブも磨いてリフレッシュします。

どんどんバラしていきます。左側の穴の開いてるパーツがダンパーロッド。この穴をオイルが通る抵抗で減衰を発生させているのがエボハーレーのフロントフォーク。 で、今回組むパーツ達がこちら。

キモは左下の「ゴールドバルブ」。インナーパーツを加工し、こいつを組み込むことで節度あるサスペンションに生まれ変わります。また、バネレート自体もあがりますの腰のあるシャッキリとしたサスペンションになりますよ。

新旧パーツが混在してて分かりにくいかもですが、バラしたパーツ達。レーステックのスプリングは上のノーマルと比べるとかなり短いです。白い塩ビパイプを指定寸法でカットして組み付けます。見た感じではバネレートの違いは分かりませんが、持ってみたら全然違います。 ということで、まずはアウターチューブのリフレッシュからいきましょう。

クリア塗膜を剥離剤で剥がしていきます。

こんな感じで塗料が浮いてくる。

一発じゃ全部剥がすのは難しいので、地道に何度か繰り返します。

剥離完了。クリア塗装が黄ばんでたのか、塗装剥がしたら「意外とキレイじゃん!」って感じだけど・・・ オーナーさんが気になってたのはこんなとこ

ハーレーの泣き所。アウターチューブの腐食。これ、クリア塗膜の中から腐食してきますので塗装を剝がさないと処置できないんです。だた、この車両は全然綺麗な方です。年式が新しくてももっと酷いのがいっぱい。 で、磨き後。

こんな感じでワサワサとした錆を磨き落としていきます。手磨きで地道にやることもできますが、僕らそこに時間をかけていたら商売になりませんのでマシーンの力を借りて。

完成!元のヘアラインの跡を完全に消して、鏡のような鏡面仕上げにもできますが、普通に乗るならこれぐらいがいいかなと思います。クリア塗膜がなくなってますのでまめに磨いてやる必要はありますが、金属本来の質感も楽しめますね。 明日はインナーパーツを加工しゴールドバルブ他、組み付けていきます。完成後のテストランが楽しみです。

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