2019/06/24 10:55:46 更新FXSTC カスタムハーレーダビッドソン FXSTC ソフテイルカスタム

オーナーさん、運の悪いことに停止中に前の車が気づかずバックしてきちゃってぶつけられちゃったんですが、今回の作業をもって無事復活でございます。結局、ショップツーリングも挟んで三段階作業でしたね。 今日は最後に残ってたライトクラッチを装着。今回はキジマ製のライトクラッチキットでいきます。

ミッションのレリーズカバーの中に交換するパーツがあります。ここを外すイコール、ミッションオイルは抜けてしまいますのでパーツ代+ミッションオイル代が必要。ガスケットは、キットに付属しますよ。

外すと、こんなふうになってます。銘柄によってはどことなくフレーバーなエンジンオイルと違って、「機械油」って感じの香ばしいミッションオイルの香りが漂っております。昭和の工場の香り。

さて、親指の上にある、このパーツを入れ替えます。

外すとこんな感じ。クラッチケーブルを引くとパチンコ玉(大きさもまさにそれ)みたいなボールを介してユニットがスライドしてクラッチのロッドを押す仕組み。このスライドする動きを可変させてクラッチを軽くするのが今回使うキットです。

右がキジマ製ですが、溝の掘り方が全然違いますね。構造的にクラッチの切り離し量は減りますので、クラッチケーブルの調整がシビアになります。シビアといっても構えるようなものでは全然ありませんが、ケーブルをやや張り気味にしますのでケーブルの伸びに合わせマメに張り調整をしてやってください。 キジマのライトクラッチは価格が安いのがいい。9,000円+TAX。先に触れたようにミッションオイルは交換となります。交換作業も時間かかりませんのでメカニック合流しましたらクイック作業でも受付できると思います。ただし、マフラーによってはレリーズカバーの脱着にサイレンサーなど外さないと作業できない車両もございます。

ツールボックスを装着。左用、右用、設定あり。今回は左(プライマリー側)へ装着。ウインカーをフロントフォークにクランプしていた物からフレームマウントへ移動したいということで、フレームに装着していたETC車載器のハードケースをとっぱらって、車載器はこの中へ。 これ、ツールボックスとマウントキットをそれぞれ取寄せたんだけど、肝心のマウントキットとボックスを装着するためのボルトがない・・・。「いやいや、どっちかに付いてるでしょ?普通」なんて思うんだけど、別売りなのか、入れ忘れてんのか未だに悶々としております。毎度毎度の輸入パーツあるあるですが、今回は手持ちのボルト類で対応できました。お渡しの日を約束してるやつは、こういうのあると焦ります。

ボックス、取付用のブラケットともに配線を引き込むための加工をしています。これだと外から一切配線見えませんし、スマートでいいですね。たいした加工してないけど、美しく仕上がって満足満足!鍵もついてますのでいちいちETCカードを取り出す手間もいりません。スペースにはまだまだ余裕がありますのでちょっとした工具ぐらいなら入りそうです。この方法、オーナーさんからの提案でしたが、アリですねー。

今回は前後のタイヤ交換も。個人的にパターンがエボに似合うでしょ〜と思ってるメッツラーへ。フロントフェンダーは事故でグシャッといっちゃったんですが、板金&塗装で完全復活。補修をお願いしている塗装屋さん、超ウマイです。板金は僕も頑張りました。裏側見ると、苦労の跡が。このために板金ハンマー買いましたから!(笑)。

傷が入っちゃったフロントフォークは中古品のアウターをポリッシュして装着。チッカチカの鏡面加工ではありませんが、これぐらいの磨きならスグできますので、フォークのチューニングやオーバーホールの際にご依頼いただければさほどご予算いただかなくても綺麗になります。クリア塗膜に中の錆とか、気になりますもんね。 ブーツにかぶせるタイプのメッキカバーも中古です。これはサービス。インナーはレーステックのスプリングにゴールドバルブ装備で「気立ての良いサスペンション」になってます。「結婚するならコッチ」って感じ、分かります?(笑)もちろん、後ろ脚もぬかりなく。

シフトペグはパインバレーさんのオリジナル品。ソフカスにはそのまま装着はできず、いろいろ加工して無事装着。ハーレーの乗りでもある社長自ら企画したブーツを傷めない形状がウリ。最近あまり聞かなくなった「エルゴノミックデザイン」。当店でもご注文いただけます。 ブーツの左足だけシフトの跡が付いてるのはバイク乗りの証とは言え、履物も拘りますと安くありませんので、強がってられんのです。ちなみに、ロードホッパーやZDCのはヤワな靴紐、切れます(笑)。カッコイイんだけどね〜。

エンジンはご購入時にオーバーホール済み。フルチューンCVにツインテックイグニッション、サイレンサーは懐かしのスクリーミンイーグル。今回はエアクリーナーもS&Sのステルスに交換しまして機関系も絶好調!実はオイルタンクキャップのハメ合いが緩くなってきたのか、クランキングと同時に発射されるというオチ(そういえば前も飛びましたね)がありましたが、こちらは一旦応急処置しておきました。 くたびれ感ゼロ!中古車とは思えない節度感があって再生新車と言ってもいいぐらいの一台。エボハーレーなら高い信頼性をキープしつつ濃厚なテイストも味わえます。この辺のバランスが秀逸。このFXSTCのような一台なら古い車両になじみのないお客様でも、ネガティヴなとこは感じずに、いいとこだけ感じられるんじゃないかな?とにかく「気持ちいい」仕上がりになっております。こんなツボをおさえたエンスー感のある一台も、コッテコテのテイスト系も、バビューンと速いのも、ニーズに合わせご提案いたします。リグニスにお任せ!!!
対象車両情報
- メーカー・ブランド
- ハーレーダビッドソン