今回の修理は珍しいケースとなりますが、プレスカブのクランクケース割れの事例となります。 お客様より「オイルが漏れている」とのご相談を頂きました。

C50等、カブ系エンジンのオイル漏れ症状は、キックシャフト、もしくはチェンジペダル付け根のオイルシール劣化が原因であることが非常に多いです。しかしこの車両は、それらの症状と比べ、かなりオイル漏れが酷い状態でした。

入庫後のチェックとしては、パーツクリーナーでエンジン、車体下部の洗浄を行い原因を探します。上記のような定番ヵ所に異常が無い為、車体を横倒しにしてエンジン下部を調べます。ここで原因が解りました。

写真のようにクランクケースが割れている状態でした。

修理される場合、クランクケース交換となり、費用は6〜7万ほどかかってしまいます。今回のお客様には見積り金額と、車両の買い替えをご提案致しました。

通常使用でこういったひどい壊れ方をすることは稀です。今回の車両は新聞配達で長年ハードに乗られており、経年劣化が原因でないかと思います。古いバイク、走行距離の長いバイクはしっかりとしたメンテナンスが必要です。今回のような大きなトラブルが万一運転中に起こってしまった場合、非常に危険です。乗車前の防止点検を必ず行うことで、トラブルに気づいたり、未然に防ぐことができます。また定期的に私たちバイクショップに点検に出して頂ければ、今後起こりうるトラブルについてアドバイスさせて頂きます。

当店では空気圧、電気、ブレーキの通常点検は無料で行っています。近隣の方、バイクの調子が気になる方、いつでも当店にお立ち寄りください。