大和ホンダの岡村です。少し前の作業になりますが同症状の参考になる事があればと思いＵＰいたします。 故障車両は、ヤマハＭＴ－０９．エンジンをかけてアイドリング暖機していたら突然、エンストしエラーコードを表示してエンジンがかからなくなったそうです。セルも回りません。

エラーコードを表示しているので早速、ヤマハ故障診断機ＹＤＳＴでの診断を開始します。 このＹＤＳＴ。魚沼十日町エリアでも設置しているお店は２店舗しか無く、なおかつヤマハスポーツバイク正規取扱店を兼ねているのは当店しかありません。 お困りの方は、是非ご相談ください。

エラーコードはクランクポジションセンサーエラーを表示しています。各関係箇所を点検するも異常は見当たらず、セルも回らない事からクランク信号を診断機で読み取る事もできません。金属片の噛み込みなどがないかカバーを外し確認するも異物は見つからず、いよいよセンサーの交換となりました。

カバーから伸びている配線の先にあるのがクランクポジションセンサーです。ＭＴ－０９の場合センサーコードとジェネレターコードが一体となっていて高くつく部品でもあります。

さてセンサーの交換でエラーコードは解消されるはず・・・ですが、セルが回らない原因は診断機では拾えないアナログの所でした。基本に立ち返りバッテリーからテスターであたってみるとスターターリレーも故障している事が判明しスターターリレーも交換。 無事セルも回りエンジン始動。ＹＤＳＴでエラーコードを消去して各センサーの作動状態をチェックし異常なしを確認し作業完了となりました。

しかし、セルでエンジンをかけアイドリング暖機中にエンスト。セルで再始動しようとするもセルに反応無し。メーターにエラーコードが表示されている。事象はひとつの様ですが何故、同時に二箇所が故障したのかは、未だに謎です。